評議員会  学校のはなし

 私立中学校および私立高校は、私立学校法にもとづいて設置された学校法人によって運営される。昔は財団法人だったそうなのだが、憲法第89条(私立の教育機関への財政支出の禁止)との関係などがあって私立学校法が制定され、私学助成をはじめとしたさまざまな公的な補助を受けることが可能となっている(これについては、文字通りに読めば自衛隊並みに憲法違反と思われる事項なので、憲法改正の議論の際に必ず争点となるテーマでもある)。
 学校法人設立に際しては「寄附行為」が定められ、名称・所在地・目的などとともに、運営方法も明記される。本学園では、7〜9名の理事と3名の監事が役員となって法人の運営にあたり、外部監査機関に相当する15〜21名の評議員による評議員会が法人の経営に対して意見することが求められている。この評議員には「教職員」「卒業生」「学識経験者」からそれぞれ5〜7名ずつ選任され、7名の教職員代表のうち副校長を除いた6人は、職員会議での選挙によって指名され、基本的にその6人をそのまま理事会が選出する。
 本学園では年2回、3月末に補正予算と次年度予算および事業計画に関する評議員会が、5月末に前年度決算および事業報告に関する評議員会が例年開かれており、その資料として、貸借対照表や資本収支計算書、消費収支計算書、固定資産明細表、基本金明細表など一連の計算書類が公開される。ただし、学校法人会計は企業会計とまったく違った方法で行われるため、会社経営されている評議員さんでも「よくわからない」とおっしゃるほどで、一介の社会科教師風情にはさっぱりわけのわからない代物となっている。
・・・というわけで、評議員会に出てきた。
 理事さんたちとは、ふだんは単組書記長として団体交渉の席で向かい合って座っている関係なのに、今日ばかりは車座になって評議員の立場で説明を受ける側になるわけで、ちょっとむずがゆい気がする。
 評議員会のあとにあった食事会の最後に、「昔は、お金はなかったけれども、先生は好きな授業をして生徒もそれについていくという、いい時代があった。しかし今は、お金はなんとかなっているけれども、先生は毎日朝から晩まで仕事に追われて生徒の面倒を見なければならないという、大変な時代になった。」といった趣旨のあいさつがあった。
 もちろん、昔の学校には戻れない。しかし、本校に限らず、日本の私立高校の未来は見えない。



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