クレーマー・クレーマー  学校のはなし

 雲ひとつない初夏のような陽気の中、春の中学総体が行われた。しかし、今年はなんだか様子がおかしい。
 1試合終わるたびに、会場校の生徒がホースとバケツとペットボトルとを抱えて、グラウンドに一斉に水を撒き、雨あがりのようなやわらかいコートコンディションに仕上げているのだ。会場校の顧問の先生は試合どころではなく、応援の先生も駆けつけて生徒たちに指示を出していた。
 聞くと、学校の向かいの住人が、砂ぼこりが立つことに血相変えて怒鳴り込んできて、今日も学校の周りを一日中監視しながらうろうろしているらしい。
 そういえば、実家の近くに昔から牛を飼っていた農家があったけれど、近隣が住宅地になって「くさい」と苦情が寄せられて、とうとうその農家は牛を処分した。牛の方が住人よりも先輩なのに。

 ところで、スーパーの「お客様の声」に、「○○の店員さんが不快です」という「貴重なご意見」が寄せられていた。
 さすがにお店の方は大人の対応をしていて、「そんなあなたが不快です」という返事はしていなかった。

 「快/不快」についてまで他人になんとかしろだなんて、赤ちゃんのやることではないか。
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