剰余価値と搾取 in China   世の中のはなし

 中国の工場で、あまりの待遇の悪さに自殺者が相次いだり、ストライキが起きてホンダの操業がストップしたりだとか、いろいろと労働問題が起きているらしい。
 資本主義の本質は、無産階級である労働者が働けば働くほど貧しくなる巧妙な搾取のシステムであるとは、マルクスとエンゲルスが看破し、社会主義革命の大前提となる理論だと思っていたのだが、この資本家による労働者階級への搾取を、マルクス主義と毛沢東思想に基づけば、中国共産党はいったいどのように説明するのだろうか。
 
 NHKスペシャル「アフリカン・ドリーム」の第3回は、経済が崩壊し失業率が90%を超えるジンバブエから、経済難民が南アフリカに大挙して流入し、南ア経済を支えているという話であった。今はいいとして、難民たちが定住して子どもを生み、その子どもたちが就学年齢に達したとき、あるいは彼らが働けなくなったとき、南ア政府はどう対処するのだろうか。どうも、そのときには追い返すだけさ、という感じがしてならなかった。

 中国でも南アでも、流入する低賃金労働者を利用して国際競争に勝ち抜く戦略を採ろうとしている。これって、一昔前に流行ったという世界システム論における「周辺」からの「中心」の搾取の問題ではないか。欧米諸国が植民地からの収奪ができなくなった一方で、中国では自国の内陸部に、南アでは隣国に、新たな周辺を獲得し、収奪による成長をスタートさせた。グローバル化というが、結局、資本主義が周辺を必要とする構造は何ら変わっていないということか。
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