一人静かに時間を過ごす・・・そんなことはなかなか出来ない。さみしい生き物ですよ。男ってやつは・・・愛媛・松山から流れてたどり着いたのだ!

2010/4/5  15:42


●野地秩嘉氏の『サービスの達人たち』(新潮社)に紹介された鶯谷のキャバレー「スター東京」が数年前に閉鎖した。
同じく新宿歌舞伎町の「クラブハイツ」は昨年2月に36年の歴史の幕を閉じている。
全盛期には新宿だけで何十軒もの店があり、毎晩どこにも行列が出来ていた正統派大衆キャバレー。だが今や、絶滅危惧種になりつつある。
こうした昭和のキャバレー史に残る名店の相次ぐ閉鎖は、夜の社交場に求められるサービスの変化を告げるものだ。

●接待のための社交場から、徐々に個人や仲間との楽しみの場へニーズが移ってきた。それにともなって、客の好みはキャバクラに代表されるようにより素人っぽいホステス、素人っぽいサービスへとシフトしてきているようだ。
客あしらいと接客術に長けたベテラン・プロホステスの需要が減ってきているのかもしれない。

●しかし、素人だからといってその立場に甘えたホステスは仕事は失う。あくまで素人らしさや初々しさを身にまとっていながらも、客を喜ばせるプロのサービスが必要とされていることには変わりがない。

●たとえば、客がトイレに立つとホステスがトイレの入り口でおしぼりを持って待っていてくれるところがある。
なぜそうするのか、ホステスに聞いてみよう。きっと素人ホステスは「お店の決まりだからそうしている」とか「なんとなく」としか答えないだろう。ひょっとしたらお店のママだって「それが常識だから」としか答えないかもしれない。

●だが意味のないサービスなど存在しない。すべてのサービスには、それを始めた人の理由があるはずだ。

トイレに立った客をおしぼりで迎えるのは客を帰さない工夫である。
客が「そろそろ帰ろうか」と思うのはトイレで用を足している時。手を洗って出てきた時におしぼりを渡され、興味深い話題を切り出されたらもう一度腰を落ち着けようということになる。

●『サービスの達人たち』によれば、そのことにいち早く気づいて個人的にそれを始めたホステスの近藤さんは20代前半から10年間連続でナンバーワンを続け、その間、月収100万円を続けたそうだ。

初任給3万円時代の100万円プレイヤーだから、今日では月収700万円ということになる。その後、彼女は貯めたお金で無借金でサパークラブのオーナー経営者になっている。

●その近藤さんが大阪から上京しトップホステスになるためにやった工夫はおしぼり作戦だけではない。当然、同伴やアフターもやったがすでに結婚していた彼女はそれを秘密にして店外デートした。
だから、客と食事をしながらも決して男女の仲にならないような雰囲気づくりをマスターしていた。

●また、他のホステスが嫌がって逃げるようなお客をすすんで相手にし、やがて彼らを上得意客に育てていったという。
ホステスが嫌がる客には二種類あるという。ひとつは、威張って口が悪い客。もう一つは極端に無口な客。どちらも彼女が相手をすると、素直な常連客に変わっていったという。

●日本中から消えつつある昭和の大衆キャバレー。
もし今度どこかで見かけたら、一度立ち寄ってみてはどうだろう。すごいサービスを味わうことができるかもしれない。

★『サービスの達人たち』(野地秩嘉氏著、新潮社)
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