お話は前回の続き、お料理もパスタの続きからです。
さて、幸い警察への被害届けも思ったより早く終わり、
次は大切なお薬を手にいれるために病院へ行かなければなりませんでした。
お医者さまに処方箋を書いていただかないと薬局にも行けません。
そのためには診察が必要です。
その日は日曜日。
救急病院で一番近いところへ歩いていくことにしました。
これが歩くとけっこう遠いのですが、こんなことでもないと、
通ることがないかもしれないフィレンツェの裏通りも通り、
「わあ、こんなところに教会が・・・」
「このリストランテは本で見たような・・・」と、私。
でも我が相棒は「この辺に泊まったことがある。けっこう便利な場所やで。」と。
う〜む、さすが、詳しい。
↑これがポルチーニのロースト。
焼きしいたけのように見えますが・・・
救急病院へ辿りつき、奥へ奥へと進むと、大勢の人が待っている場所に
救急の受付がありました。
「見て!この人たち、待ち時間が長いかも〜」
とにかく受付へ。
待つのは覚悟の上です。ここはイタリア。
ところが、警察の被害届けの証明書と保険会社からの薬剤の書いた書類が
緊急性を感じさせたのか、覚悟の待ち時間はあっさりと通過、
相棒はすぐ診察室へと呼ばれ、そしてまたすぐ帰ってきました。
後は診察代の支払い。
ここの記憶がちょっと定かではないのですが、
病院の廊下にあった自動支払機に連れて行かれ、
そしてまた違う部屋で手続きだったような・・・
病院の横にある薬局で処方箋のお薬をどっさりいただいて、すべて完了。
一日かかるかも、と思っていた手続きが意外に早く終わったので、
「食べまくりツアー」のみなさんの元へとタクシーに乗り、追っかけることに
しました。
予定表にはその時間、郊外のジノリの美術館を見学のはずです。
タクシーの運転手さんに「ここですよ」と降ろされ、長いアプローチを
落ち葉を踏みしめて辿りついたのはお屋敷のような(ほんとにここが美術館?)
ところ。
メンバーが乗っているだろう車は姿がなく、玄関もひっそりしています。
「ボンジョルノ〜、ノンチェネッスーノ?」
こんにちは〜、誰かいませんか?と声をかけると、住民では?と思われるような
女性が出てきてくれました。
まず聞いたのは「ここは美術館ですか?」です。
ほんと、ふつうのお金持ちのお家のようで・・・
「そうですよ」
「日本人のグループはさっき来られてすぐ帰られました。
アウトレットのほうに行かれたと思います。」とのこと。
見学者はそれだけだったのか、もうきっちり戸締りしているようでした。
ほんとにあれが美術館だったのか、未だに?なのですが、
建物の裏手(といっても道を挟んで広い・・・)にあたる
ジノリのアウトレットに行ってみるとミニバス発見。
いたいた・・・ここで皆さん、たっぷりお買い物でした。
ここでやっとツアーの皆さんとご対面。
おっ、なんか楽しそうな人ばかり・・・
これから先が楽しみやわ。
というわけで、普通のツアーではないけれど、私たちの個人旅行とも
また違う「トスカーナ食べまくりツアー」の始まりです。
次の日からの2泊分の着替えを詰めて小旅行に出発、その一日目のお昼が
前回と今回の写真です。
お昼ゆっくり、こんなに食べて夜はどうなるんでしょうね・・・
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