10月18日
第一歩行が終わって、お昼から母子同室が始まった。
看護士は「3時間置きに授乳してね〜」とあかちゃんを連れてきた。
授乳の仕方、よくわからないけど、とりあえず雑誌で得た知識であげてみる。上手くいかない。
左の乳首は吸い付いてくれるけど、右の乳首がとても形が悪く、嫌がって吸い付いてくれない。
お腹がすいた赤ちゃんは泣き叫ぶし、上手く授乳できないし、というか、おっぱいでないし…。
赤ちゃんと一緒に居られるのはとても嬉しい事だけど、一気に精神不安定になってしまった。
私の左手首には点滴がしてあって、赤ちゃんをお世話するたびに点滴が止まってしまう。ちょうど関節のところだから、曲がってしまって上手い具合に入って行かないらしい。
そのうち点滴はだだ漏れ。手首からしたたる液体に気がついたときには、既に左手肘から下がパンパンに膨らんで、拳が完全になくなって指のシワまで消滅していた。
慌てて看護士を呼んで点滴を外してもらう。
刺さっていた部分から噴水の様に液体が噴き出した。
「こんなとこに点滴してたら赤ちゃんのお世話がしにくいし、いちいち点滴気にしてられないので外してください」と懇願した。
通常普通食が始まって、採血の結果を見てから点滴を外すらしいけど、
幸いこの日の朝から流動食が始まっていたので医師から許可が下り、ホッとした。

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