近年、都市化が進み核家族化によって親族との繋がりが希薄となり
葬儀や埋葬の形が大きく変化しています。
そこで考え出されたのが無宗教による葬儀や埋葬であります。
我が国では伝統的な葬儀の形が地方地方によって
異なるとは言え遺されてきました。
我が国の葬儀や埋葬の儀式は祖霊崇拝の形をとっており
仏式や神式に関わらず先祖を崇め尊ぶと言う事を通して
私達の祖先と今いる私達の繋がりを確かめる事によって
自らの先祖に恥ずかしくない立派な人生を生きようと
努力してきました。
葬儀や埋葬によって亡くなった御霊を鎮めて
祀りその事によって禍や祟る事の無い様にしてきました。
それを形にしたのが葬儀であり埋葬と埋葬後の
春秋の彼岸や命日、お盆による祖霊祭祀であります。
しかし、近年伝統文化を軽んずる風潮や単なる流行で
無宗教の葬儀やお墓を作らないと言った埋葬が
増えつつある様です。
ですが、仏式の葬儀でも中々成仏出来ないで
家や病院、火葬場、職場、お墓などで彷徨っていつまでも
この世に留まる人が多い現状であるのに
無宗教で葬儀をし、埋葬も宗教色を消すことで
益々、彷徨う御霊が増えるのではと危惧する次第であります。
また下記のような樹木葬なる埋葬方法が話題となりつつありますが
犬や猫ですらペット霊園に納骨してそれぞれの墓地を所有する時代に
人間のお骨をまるで堆肥のように樹木の周りに埋めると言う
まるで学校の金魚が死んで死体を校庭に埋めるかのごとく
埋葬を良しとするのは、如何な風潮であろうかと考える次第であります。
子孫が自分の祖先のお墓に手を合わすのではなく
それぞれバラバラと埋葬された敷地の木に手を合わす事となり
その子孫たちが木を見て自分の祖父母や祖父たちを感じる事が
出来ないのでは無いでしょうか?
以下、花小金井ふれあいパーク(はなこがねいふれあいぱーく)より転載。
http://station50.biglobe.ne.jp/ohaka/detail/1152376000-000205/
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・合同法要:正月(修正会)三月(春彼岸)八月(お盆)九月(秋彼岸)の
年四回仏式で執り行われる。
・生前申し込み可
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死は、必ず人生の中でやってきます。
死後の子孫や家族にも影響を及ぼすと言う事をよく考えるべきであります。
流行などに騙される事旡くどの様な葬儀そして埋葬にするのか
自分の中でよく考える時が着ているのではないかと思います。

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