まだ
本当の最終回じゃないし放送されていない地域もあるから、感想は後日にしようと思うけど。
1年間Wを観て来て感じた事をひとつふたつ。
Wは
ヒーロー番組の王道と言われて来た。
Wのヴィジュアルもシンプルでスタイリッシュだし、翔太郎のキャラや立ち位置も昭和の雰囲気を色濃く感じさせるものだった。
けれど、フィリップの正体が明かされてから、昭和を踏襲しているのは翔太郎ではなくフィリップの方だったと気付いた。
一度死んで再生され、仮面ライダーになれる体となった。
そして敵の基地から脱出した。
フィリップはその存在そのものが
昭和ライダーだったのだと。
そして翔太郎は偶然ライダーの力を手に入れてしまった一般人。
このシチュエイションは少しずつ形を変えながら
歴代平成ライダーに受け継がれて来たもの。
更に亜樹子。
平成ライダーでは電王のハナ以降
戦うヒロインが定番になりつつあるけど、昭和ライダーではライダーガールズが最初の「戦うヒロイン」の位置付けになるだろう。
ディテールは違っても、大枠で括ると昭和と平成の要素が上手くリミックスされていることに驚かされる(もちろん制作サイドの本意は分からないけど)
そして何よりも、照井竜。
この人は本当に、何と言うか・・・
父よ母よ妹よ〜だし(ばきっ)
復讐のためライダーになったし。
あ〜かいあかい赤い仮面のアクセルだし。
「へんっっしんっっっ!」って妙な
溜め作るし。
猛特訓して強くなったし。
その上に
やられ担当って・・・(爆)
フィリップは年中気絶してるからあんまりやられの印象はないし、翔太郎が大きなダメージ食らったのはインビジブルの回でウェザー@井坂に攻撃された時のみ。
あれは竜の成長と、フィリップと竜の意思疎通を図るための話だったから、翔太郎が寝込んだのも必要性があってのことだったし、オールドに老けさせられたのは・・・
老化はやられとは違うしなぁ(爆)
でも竜は、ちょっと激しくやられ過ぎでしょ。
登場4話目にしてトライセラトップスにやられてボロボロになり・・・
シュラウドによるトライアルバイクの猛特訓で気絶し・・・
テラードラゴンに噛み砕かれ・・・
ユートピア@加頭の攻撃で全身大火傷で瀕死の重傷・・・
お顔汚しも凄い。
翔太郎やフィリップのやられは額や頬にちょっと傷をつける程度なのに、竜のやられはお顔をドロドロに汚し衣装をズタズタにする。
しかもそれが回を重ねる毎にエスカレートして行く。
その度胸、勢い、そして今日放送の第48話で、頭から右目まで包帯を巻いた竜の姿は、確実に
風見志郎を連想させるものだった(V3の第39話辺りにそういうやられがあった)
これはもう間違いなく、
平成ライダーイチのやられ担当だ(笑)
と、ツイッターでつぶやいたら、「全ライダーイチではないんですか?」というツッコミが入った(爆)
いや、私的には
充分誰かさんとタイ張れると思うけど(大爆笑)
初めは認めたくなかったけど、今思うとアクセルはやっぱり、
V3のオマージュだったのかな(^^;)
こうして見ると、Wは1号2号V3のオマージュのように思えるが、実はそんなに単純な話ではない。
敵の基地から脱出したフィリップが2号の立ち位置で、竜がV3の立ち位置。
だが1号の立ち位置にいるのは翔太郎ではない。
フィリップをミュージアムから救出したのは鳴海荘吉であって、翔太郎はあくまでも「おやっさんにくっついて行った」だけ。
凶弾に倒れたおやっさんの遺志を継いでWになったが、もし生きていたならフィリップの相棒になるのは鳴海荘吉だった筈。
つまり「本当の」1号の立ち位置にいるのは鳴海荘吉なのだ。
Wから感じられる
昭和の空気感は、そういうリスペクトを積み上げた結果だったのかも知れない。

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