2012/7/23

できることを、ひとつずつ…  福島の猫たち

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ネムノキの花が咲く


7月21日〜22日の土日、福島へ行ってきました。

今回のレスキューチームは、犬班A。さん、まおさん、ゆきちゃん、私。
A。さんは岡山の写真展前日設営準備、初日に参加。
新幹線で東京駅まで→車でそのまま土曜早朝、怒涛のレスキュー参加……。
タフネスアマゾネス〜。

写真展の様子はちゃんたさんのブログありこさんのブログくぅさんのブログぽんぽんちゃんのブログtukuさんのブログをぜひご覧ください。

たくさんの方に足を運んでいただき、本当にありがとうございます。
主催のちゃんたさん、わんにゃん組さん、ありがとうございました!


さらに今週末の7月28日(土)〜8月1日(水)は、軽井沢で引き続き「にゃんこはうす写真展」が開催されます。

レスキュー班からはまおさん、たまこちゃん、ありこさんが参加。
さらににゃんこはうす常駐スタッフのボンママも参加します。

初夏の軽井沢。ぜひぜひ足をお運びください〜。

(続きに文章移しました)

土曜は梅雨寒の空模様ということもあり、給餌に徹しました。

7月とは思えない寒さ。この日は犬も猫もほとんど見かけず…。

天気に気持ちも左右されるというかなんというか。

先週末保護したダイヤ一家の血液検査の結果がダブルキャリアということを聞き、
さらに気持ちが落ち気味に…。

保護してケアして、もらい手を見つけてお届けするのを冗談めかして
「猫活動のフルコース」とプチポンでは言っていますが、福島の圏内でのレスキュー活動は
あまりに規模が大きすぎてフルコースをひとり(1団体)で全部するのはとても無理。
だからシェルターがあり、ケアをしてくれる常駐スタッフがいて。

保護してからの毎日のケアが実はいちばん大変ということは痛感しているので。

たまっている医療費のこととか、ダイヤ一家のこれからとかいろんなことを考えてしまって、
この日はどうしても気持ちがふさぎがちで。

けれど。

偶然、前の日に読んだチョイ悪さんのブログのリンク先にあるある猫のはなしのエピソードが心の支えになってくれました。

小学校に捨てられた、明らかに具合の悪そうな猫の話。

学校の先生は、病院に連れて行くねと猫を連れて行ったというけれど、
小学生の女の子がそれはウソだよ。保健所に連れて行くんだと、
大人のウソを見抜いていたこと。
ブログオーナーkacoさんが、今まさに保健所に連れて行こうとする捕獲員からその猫を引き取ったこと。

猫が白血病を発症していて、先が長くはないであろうこと。

kacoさんの看病の末、生を終えたこと。

小学生の子が、「でも、殺されたんじゃないんだものね」とポツリと言ったこと。


レスキュー班といっていても、いつも、思う。

本当に自分で連れて帰ることはできないのか。

プチポンに連れ帰ったとして、毎日の通院は誰がするのかとか。

結局は自分以外の誰かを当てにするわけで。

申し訳ないと本当に思いつつも。

それでも、あの人のいない町から連れ出せてよかったと思うわけで。


犬も猫も。

本来なら人間の保護のもと、きちんと管理されケアを受け、
注がれた愛情よりもはるかに大きな愛情で応えてくれる生き物だと思っているので。

深く考えると身動きが取れなくなってしまうので。

いろんなことに感謝しながら。

連れ出せてよかったと、たとえそれが自己満足の域を出ないとしても
誰にも知られず生を終える犬や猫が一匹でも減ったことに、ただただホッとしたい。

*****

土曜のうちに給餌はほぼ済ませ、晴れ間が出てきた日曜は、先々週保護した子猫・むっちりの
きょうだい猫、残り2匹の保護を優先。

それと。もうずっと、去年の夏からずっと保護したいとがんばっている依頼主さん宅に捕獲器を仕掛けました。

今月初め、久々にキジトラをぽんぽんちゃんとゆきちゃんが見かけたというので。

依頼主宅のほんの目の前の交差路にぽつんと。

ヤスシかもしれないし、もしかしたらピーちゃんかもしれない。

結果、不発でしたが。

けれど、むっちりのきょうだい猫1匹を保護することができました。

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みっちり♀(ボンママ命名)


むっちりにみっちり。むっちーとみっちーだそうです…。

中猫になりかけですが、保護できてよかった。あと1匹。

ひとつずつ、心残りを減らしていく。

後悔はできるだけつくらないよう。

気がかりはたくさんあるけれど、ひとつずつ。

*****

メンバー4人で、圏内の依頼主さん宅の車庫に置かせていただいている備蓄フードなどの片づけをしました。

湿気がすごいこの時期は、カビはもちろんのこと自動給餌器内は虫やアリで大変なことに…。

冬の寒い時期に大活躍してくれた給餌器ですがメンテナンスが必要になってきました。

レスキューしながらの片づけもけっこう大変ですが。

掃除用具もダイユーエイトでしっかり揃えたことだし。

実は、備蓄フードを置かせていただいている車庫がこれまで2度、シャッターがこじ開けられていて。

今週は半分までシャッターが開けられていて、中は野生動物のしっこ臭とかなりのキャットフードが散乱していました。

近くの林からは猿の声が聞こえてきて。

人間でもシャッターを上げるのは大変なのだけど。どう考えても猿の仕業としか思えなくて。

いっせいに大掃除。をしていると、背後に大きな黒い影が……。



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イノブタ一家が。

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ウリボウ。

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どうも母ブタが2回出産しているようで、中ブタと子豚のウリボウと。


連日の疲労もあって、もうどうしていいかわからないので
とりあえず荒らされてかき集めたフードを差し出す人、
ぎゃー可愛いとウリボウを激写する人、
その光景をさらに激写する人……。

非日常の光景も圏内では珍しくなくて。

*****

圏内を出てからは、4月に警戒区域から解除された南相馬市小高区の給餌回りに。

解除されたといっても人が住めるようになるのはまだまだ先の話なわけで。

依然、犬や猫たちは置き去りにされたままで。

給餌に帰宅する飼い主はどれほどいるのか。

もともと人口の多い、圏内の浪江町で見かける犬猫の数は多く、
状態が悪い子がとても多いのだけれど、
小高の犬猫も状態が厳しいよね…という話をしながらの給餌でした。


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抜け毛が激しいキジトラ


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ガリガリの犬


住民の目もあり、警戒区域だった頃とは違う給餌の難しさが小高にはあって。


そんななか。ゆきちゃんからヘルプ要請の電話が。

人懐こいガリガリの三毛猫を見つけたのだけど…。

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写真ではわからないけれど、確かに痩せていて。

車に載せてだっこしたままにゃんカップを差し出すと、あっという間に4カップ完食。

わき目もふらずに。

この三毛は…今まさに授乳中でした。

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人心地ついて満足したのか、毛づくろいを始めて。


母猫だけ連れて帰るわけにはいかないので、
子猫のところに案内してよと、A。さんゆきちゃん私でひたすら待って。

やっと動き出して。
悠然と歩道を歩いて。
ある家の中に入っていき、屋根に上がり。

ふいっと気配が消えました。

あんなに人懐こかったのに。

これは、我々はまかれちゃったのかねえ。

うん、まかれたんだろうねえ。


レスキューを朝から始めてもう12時間以上経っていて、
ダメだお腹すいたもう引き上げようと車のところまで帰ると。
ぽつんと、中猫サイズのブラックスモークの白黒子猫が。

え? これが子猫では…。
いや、あのおっぱいの出具合からすると子猫がこんな大きいはずがないよ。

うーん。

その子猫もふいと姿を消してしまい。
迷惑がかからなさそうな場所にフードを置いて。

やっとその日のレスキューが終わって。

くたくたの頭で何食べる、どこの店に行くと言っても
すでに会話がなりたたなくなっていて。
Mの店に行こうとしてAの店駐車場に車を止めたりして、
結局、Cの店に行って遅い昼食を取り。



片道3時間40分の道のりも、帰りは何時間かかったんだか。

(途中、あまりに眠くてSAで仮眠して。
車を出したらちょうど事故渋滞が解消されるところでよかった…)


なんだかまた取りとめもないことをダラダラと書いてしまいましたが。


今回はさっそく、お願いした裁縫部隊さんたちからのおくりものが役立ちました。

ありがとうございます!


次回のレスキューは私は日曜出勤でお休みですが、他メンバーががんばります。

いつも温かい応援とご支援をありがとうございます。

感謝をこめて。


*****

覚え書きとして。

福島民報の富岡町 帰還は6年後の記事を読んで。

賠償金の問題なのでしょうけど…。

人が帰らない、住まない町で動物たちはこれから先も、生きていかなければならないのですね……。

砂漠にコップ一杯の水を注ぐかのようなレスキュー&給餌活動もいったいいつまで続けられるのか。


行政が決めることに、動物福祉のことはまったく盛り込まれていなくて。

動物たちのことは「なかったこと」にしたいのでしょう。


続く避難生活で気力を奪われた飼い主さんもたくさんいるでしょう。


国の偉大さ、道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る。

ガンジーのこの言葉が、この国ではなんと虚しく響くことか。

政治家の耳には決して届かない。

未成熟な国家。

彼らが言う「国民」とは、いったい誰のことなのか。


動物福祉に関して、あまりにも無策。


この国は病んでいる

音楽評論家で今年98歳で亡くなった吉田秀和さんの言葉が耳に残ります。

原爆を落とされた国なのに、
原発が50基以上もある国。
停止した原発を再稼働させるために、
7基の火力発電所を止めさせて電力が足りないという国。

10万人デモが行われているというのに、報道規制をする国。


未熟で病んでいる国で生きることが、時にたまらなく厭になる。


それでも。

希望の灯を胸にともして、未来は絶望ばかりではないと思いたい。
*****

ファブリックボード残り1点。さらに近日中にねこちゃんストラップ6点入荷予定です。お見逃しなく!

*****

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いつもありがとうございます


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タグ:  ペット 被災



2012/7/24  15:49

投稿者:stella

レスキューに行かない側からすると感謝しかないです。でき
ることをできる人がしている。できることをできる人がして
いないことの方が多いのに。レスキューしている方の苦悩、
究極の思い、ありこさんとの短いお話の中で分かっているつ
もりでいた自分が恥ずかしかったです。迷わず続けて欲しい
です。無責任でもそう言ってしまいます。

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