2014/5/31
ラクダのツガルさん その他

ラクダのツガルさんが天に召されましたよ。
と、里親のMさんからメールが届いたのは、福島行きの高速バスの中ででした。
ツガルさんのことをブログに書いたのはいつだったろう…と、振り返ってみました。
記事はこちら。
青森の観光牧場で生まれ育って。
偶然と幸運が重なり、フタコブラクダのツガルさん(女子)が横浜の野毛山動物園にやってきて。
天寿をまっとうしたという記事を探し、読みました。ツガルさんのブログはこちら。
ラクダの平均寿命は25歳。ツガルさんは先週、推定38歳で大往生を遂げたのだそうです。
横浜へ行くまでの津軽での6〜7年間。どんな思いだっただろう。
観光牧場の生まれとは当時知らなかったので、故郷の砂漠を思いながら雪に埋もれるラクダを想像して…なんとも言えない気持ちになったことを思い出しました。
記事にアップしていたななぼも、あの時はまだ存命で。
いろんなことが頭に浮かびました。
原発事故で大きく運命が変わってしまった、大熊町にいたダチョウたち。
東電のマスコットキャラクターにと、どこからか連れてこられた鳥類最大の生き物の
平均寿命は60年だそうです。
富岡町でばったり出会ったあのダチョウは、今はもういないか。
あるいは難を逃れて、富岡町で暮らす松村直登さんのところにいる一羽が、あのときのダチョウなのか…。
ダチョウたちも、ツガルさんのように人の厚意の積み重ねでどこかで生をまっとうできたらよかったのに。
放射性物質による汚染さえなければ。
けれど、人間の欲で事故が起きなくてもダチョウが生き延びる可能性は少なかったのかもしれない。
考えても仕方のないことなのだけれど。
ツガルさんとはあまりに違う運命をたどってしまった動物たちを思い、やりきれない思いにしばし浸りました。
人間の行動次第で、動物の運命は変わる。
そして今なお、立ち入りが制限された圏内には、震災前は人と暮らしていた猫たちがまだ取り残されているという現実。
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幾度も山頂目指してアタックする登山家というのは、こんな気持ちなのかなあ。
いやいや、そんなたいそうなチャレンジをしているわけではないし、ストイックな努力を積み重ねているわけでもないし。
けれど。
どうしても。モーションカメラに映るあの猫たちを連れ出したい。
首輪を付けた三毛猫が、あんな場所に3年以上も生き延びていたこと。
最近では、うまくいったときに持っていた“モノ”やら何やら、お守りのようなものまでしのばせて行っています。
どうかうまくいきますように。
思いが何か、奇跡を起こすのだとしたら。
もしよければ、どうかうまくいきますようにと思いを寄せていただけたら。
捕獲器に入って、一緒に行こうと。
まだ取り残されている猫の姿をイメージして、あの人たちと一緒に行ってと。
祈りのような思いを寄せてくださったら。
何かいいかたちになるのではないかと、思うのです。
いつもありがとうございます。
感謝をこめて。
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いつもありがとうございます

2014/6/5 0:03
投稿者:みゆ
どうかどうか、体力のあるうちに捕獲器に入ってくれますよう
に。
自然の淘汰ではなく、ニンゲンの引き起こした惨事に何も出だ
ししないのが神様のみわざならば、せめて彼の地の犬猫たちに
「ここに入りなさい。そうすれば助かりますよ」と囁いてくれ
まいか、と願うばかり。