2010/12/31
グレのこと 複数
毎日がとても忙しく、どんどん流れて行く毎日のふとした瞬間に亡くなった猫たちのことたちが思い出され、まだまだなくした傷は癒えません。
特に、私が何年も外で世話をしたグレのことは、ずっと心に残る後悔です。
グレは、私がひっそりと外で世話をしてきた猫の一匹で、他に数匹いましたがグレだけは餌場からほとんど動かず、一日を過ごしている猫でした。
手をのばしても全く触れることもできず、かといって逃げるわけでもない彼をいつも気にしながらも、プチポンも家もいつも満員なので、いつかいつかと思いつつ年月は過ぎました。
鼻詰まりがひどく、少し離れていても鼻息が聞こえるほどでした。
フード付きのトイレケースを、餌置きに使っていたのですが、真冬になるとその中で過ごすことがあるようで、湯たんぽを入れました。氷点下の外は、湯たんぽなんてすぐに冷めてしまうので、夜中に数度お湯をかえて過ごしました。
ある日、数日見なかったグレは、ひどい傷をおって現れました。
たまたま休みだった私は、すぐ捕獲して病院に連れて行きました。背中には噛みキズで穴があいてました。たぶん喧嘩の傷だったのでしょう。
傷が治ったら、すぐリリースするつもりでした。
当時のプチポン部屋は狭く、ずっといたとしてもケージの中しか居場所がありません。
エイズキャリアであることも判明しました。
傷の治りも悪く、涎、シラミもなかなか落ちなく、リリースするのを躊躇しているうちに広い場所へ引っ越すことができたので、そのままプチポンへ。
限られた場所での保護は、あくまでも里親さんを探すが前提なので、なんとも心苦しいことでしたが、みんな快く引き受けてくれたので本当に感謝しています。
といっても、数年間はほとんど動かず、絶不調。はたから見ても幸せそうには見えず、いつ亡くなってもおかしくないような見た目でした。
キャリーにも入れれないグレを、多紀さんがケージごと通院してくれ、ゆっくりゆっくりグレは綺麗になっていきました。3年ほどかかったでしょうか?
去年の秋口頃からだったか、グレの要求がわかるようになりました。
最初は、「ミルクをくれ」だったように思います。
言葉が話せない赤ちゃんの泣き方で、お母さんが要求がわかるのと一緒で、微妙な鳴き方の変化で、ご飯だったり、ミルクだったり、構ってくれがわかるようになりました。
うまく言えないのですが、彼はとても頭のいい猫でした。
歳をとった全ての猫がそうであるように、意思の疎通ができるというか・・・
元気そうだったトリノが先に逝き、だんだんグレの目がこわいくらい澄んでいって、もしかしたらお別れが近いかもと感じたものです。
かわいそうなくらい闘病生活を送ったトリノと違い、グレはあっというまに逝きました。
何度も復活を繰り返しましたが、なんとなく今回はダメかもと誰もが感じました。
結果一度だけ通院しましたが、とりたててなにかをせず、約1週間でグレはいきました。
春の日差しがとても気持ちのいい午後、ほとんど動かないグレをずっと膝に乗せ、いろんな話をしました。かすかにノドを鳴らして、体はほとんど動かないのにシッポをゆっくりゆっくりゆらして、私のとりとめのない話を聞いてくれました。
それから一晩ついていて、もしかしたら危ないなって思ったのに、家にかえってしまいました。空けたほんの数時間のうちに、グレは旅立ってしまいました。
なぜ、もしかしたらって思ったのに看取れなかったのか。
ひどい後悔で、ずっとずっと心にひっかかっています・・・
最後、苦しんだようでした。
朝日の中で横たわっていました。
私に、見せたくなかったのかな・・・
あんまり後悔したので、しばらく思い出すのもつらかった。
なぜか、ずっと年上の人のように思っていたグレ。
もし、あっちの世界というのがあるのなら、またトリノと会えたかな・・・
モリは子供だったから、いろいろ教えてあげてね。
そっちのみなんにも、くれぐれも宜しく言ってね。
最後、一緒にいれなくて本当にごめんね。
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いつもプチポンもりおかを応援してくださる皆様、今年も本当にありがとうございました!
今年のお家がみつかったニャンコは、ルネちゃんと一日滞在のミミちゃんの2匹と少ない結果でしたが、数ではないと考える私たちの保護活動なので、両猫とも本当に素晴らしい里親さまと巡り合え、とても感謝の気持ちでいっぱいです。
またプチポン猫、お家がみつかったニャンズでも悲しいお別れがあり、振り返ってみるといろいろあった一年でした。
今日の盛岡は大荒れです。
来年も変わらず頑張りますので、どうぞよろしくお願いします〜
明日の雪かきがこーわーいー

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いつもありがとうございます
