今期、初めてコシヒカリの稲茎を抜いてみる。一本だけだが、しっかりした稲姿である。葉齢は11.2 くらいか。葉色やや濃いめで、SPAD値36となっている。
H葉がやや短めとなって、茎基部の第5節間の伸長が認められないまま、第4節間長が伸びている。
稲茎を裂くと針のように細い止葉が見えて、およそ3pくらいに伸びている。基部が白っぽく、やや膨らみをもっているので、幼穂が生育している気配になる。
さらにその基部を剥くと約1mmていどに生長した幼穂が現れる。およそ出穂の24〜25日前の稲穂の姿である。稲は、いのちをつないで育む正念場を迎えたのである。
この稲を見守り、手をさしのべることがあらば、そっと寄りそいたいと思うのが、魚沼のコシヒカリにかかわる気持ちです。


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