今日のレコーディングは金沢市のシンガーソングライター杉野清隆氏の録音でオーバーダビング。数年前からレコーディングを依頼されていたがようやく実現した。車のカーステにて録音を聞き、構想をねる。録音に入るが…私があまりにフリーに弾くらしく、フィルイン箇所、テーマを指定してのレコーディングとなる。私は流麗に弾くことを心がけていたが、音数を大分減らして、ひっかかるフレーズ、わかりやすい表現をすると、ジェリーガルシア的なペダルスチールとなった、大変失礼だが…、ジェリーガルシアのペダルスチール(初期の)がやはり一般的なロックを聞く人達の認知度なのか…、と思いしらされる、ジェリーガルシアを嫌いなのではなく、私も駆け出しのころはこんなプレイをしていたものだ。このプレイはカントリー的というよりはカントリーロック的(つまり現在もペダルスチールのイメージはジェリーガルシアや、ベンキースという人達。)しかしながら、音源は真摯な録音で綴られており、彼、杉野清隆氏の指定どおりに再現していく、ペダルスチールプレイヤーの感覚からするとそれは、ズレ、段差を感じるものだが…、彼の感覚を再現することに徹する
。彼の音楽への情熱を知ればこそには違いない。すぐにあげるつもりが、イントロ、フィルイン箇所を次つぎに、イントロと間奏エンディングのテーマの統一的にするためにやり直す…。ライン録音はこの録音場所が道路に面しているため仕方ない。ボリュームペダルは本当に微妙な程度、録音スタッフの岩城さんに杉野氏のお嫁さん、録音場所の家主氏も「良い出来!」と言ってくれた。私はこれで帰らせていただくが、彼らは今からミックスダウン、彼らは言う。「1日かけて何も録れない日もある。」と、私の場合は技術は上がったが、彼らのように、朝早くから夜遅くまで音楽に取り組む気力が無くなっている自分も感じている。また書くが、最後は体力だ。
本日は日中ワールドベースボールクラシック決勝、対キューバ戦に感動する。まるで甲子園に母校が出場したような興奮の超豪華版!韓国戦で惜敗した折、あの孤高の人イチローが感情を見せて吠えていた、「日の丸」を背負って、しかしみな甲子園での高校生野球のように戦う様に、(技術は究極で至高、あくまで金や個人のためでない)感動を覚えた、私には長くなったアメリカメジャーリーグで、本当に久しぶりに日本のプレイヤーとして野球ができる「喜び」にあふれているように見えた、もうひとりここに松井英喜がいてくれたら…、結果、優勝して文字通り「筋書きの無いドラマ」を見せてくれた王ジャパンチーム、感動をありがとう。

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