富山駅地下にてストリート。相変わらず誰も聞いていかない。「それでいいや。」と思いつつ演奏。しばらくして、若い女の子に話しかけられ、「これ何ですか?」から一連のパターンの会話の後、「シスター」やいろいろ演奏、しばらくして滋賀県から新潟まで歩いている青年も聞いている。聞けば失恋したという、そんな彼のため「トライアンドラブアゲイン」(元気出してね!)二人とも18才。女の子はフリーターで、上田市にちょっと前まで住んでたとか、音楽にも素直に驚いてくれて、素直に歌ってくれて、なんだか彼女の素直な感性にこちらが和んだ気分になる。「一緒に歌いたい。」っていうが「何を?」彼女はこちらに合わせてくれたろうが、「花」「翼をください。」を一緒に唄う。男の子の方はつまんない感じだった。椎名林檎ちゃんの曲を弾こうとしたり、ゆずの「すみれ」を弾こうとしたりするが上手くいかない。 「IKOIKO」て結構ノッてくれる。「歌がすごい。」に嬉しい感じ。この不思議少女は随分聴いてくれた、そして彼女はスチールをながーく弾いて遊んでいた。(よく弾かせてあげたりするが、これだけ長く弾く人はめずらしい。)彼女
は話し方が不思議な感じで、あざといところは感じない、まるで童話の世界から抜け出してきたような彼女は、学校辞めちゃったこととか、少し話して魚津市まで帰って行った。あえて名前を聞いたり、今度ライブがあるとかっていうことを言う気にはなれなかった。ただ現実はこんな不思議少女が生きていきにくい世の中だろうなと思う。彼女は随分長く聴いてくれたけれど、こちらの方が癒されてたんだよ。「ありがとう」と彼女に感謝を告げた。帰り道は朗らかな気持ちが続いて、彼女のこれからの幸せを願って車中「やさしい人」を歌っていた。

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