「公選はがき不配に見る劣化する社会システム:すとう信彦氏」
郵政民営化
すとう信彦オフィシャルサイト
公選はがき不配に見る劣化する社会システム から転載します。
2013年02月13日
昨日、最近露見した郵便物不配の事件の説明に郵便局の方が来られた。話を聞くと、昨年12月に綱島郵便局の配達アルバイトが郵便物を宛先に配達せず、空き家に入れたり、自宅に隠し持っていた事件だとのこと。
そのような事件は多発していると聞いているし、新聞にも何回か報道されている。
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それがまさか自分の選挙区で起こっているとは...
「他人に起こることは、自分にも起こる」と改めて実感した。
問題が深刻なのは、年末の年賀状などと同時に、大量の公選はがきが不配達だったことだ。
現実に自分の公選ハガキが配達されることなく目の前に出されるとショックを感じる。
年賀状不配とことの軽重を争うつもりはないが、これは公職選挙法に定められたはがきで、また候補者側にもそれ一枚を作るのにも膨大な努力がついやされているわけだから、それが空き家や自宅の隅に捨てられていることは何とも言いようのないむなしさを感じる。
郵便民営化議論の中でも、切手を貼りさえすれば着実に日本国中どこでも到達するという絶対的な信頼感が郵便制度の根幹だったはずだ。
最近、知人に重要書類を届けようと「手紙で送ります」というと、「いや、コンビニから宅配で出してください」と言われて、そんなに郵便への不信感が蔓延しているのかといぶかしく思ったが、小生の方が井の中の蛙かね?
これまで安全・信頼を基盤としていた日本の社会システムが音を立てて崩れつつあるのを実感した。

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