「来年の日本は、アメリカに失望され、世界から不信がられた政権の下にある、ということか:落合洋司氏」
憲法・軍備・安全保障
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>ニュース速報(一般) [北米]靖国参拝は「挑発行為」=米紙 - 時事通信
http://bit.ly/18Pw15s 【ワシントン時事】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は27日、安倍晋三首相の靖国神社参拝について「自身の国際的立場と日本の安全保障を弱体化させる恐れが強い挑発行為だ」と非難する社説を…
来年の日本は、アメリカに失望され、世界から不信がられた政権の下にある、ということか。
保守を自負するなら、千代に八千代に、という、国歌の中身も思い出してほしいもの。
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現状のネット右翼や自民党の支持層は、現行憲法に不満を持ち、戦後の日米関係の下での軽武装、経済重視の路線も支持しない人が多いだろう。
それは、YP体制打倒を唱える新右翼と通じるものがあり、本質的に、非米、反米へと流れやすい。
おそらく、米国政府は、支持層に突き上げられ非米、反米へと流れざるを得ない、自民党や現政権の危うさ、危険性を、今回の靖国参拝を通じて象徴的かつ深刻に捉えているだろう。
日本が米国から失望され見放されることは、米中接近へとつながりかねない危うさも持つ。
日米安保体制の動揺にもつながりかねない。
首相は、大きな読み間違いをしたのではないか。
アジアの緊張を高めない、そのためには靖国参拝は慎重に、という、米国政府の忠告が聞き入れられない現政権、自民党、という前提で、来年以降の米国政府は臨んでくるだろう。
それで構わない、という人は、それ相応の覚悟が必要。
何事も、厳しい局面で慎重に物事を進めている時には大きな失敗はしないもの。
支持率が高い、秘密保護法も数の力で通した、何でもできるんだ、といった絶頂感、万能感が致命的な読み違えを招いたのではないかな。
>毎日新聞ニュース速報 首相靖国参拝:古賀氏「もっといい方法がなかったのか」
http://bit.ly/1dfdYFd保守は保守でも戦後の日本の繁栄を築いてきた基盤を重視するような勢力が、今の自民党とは別に必要な気がする。
護憲というより、変えるべき点は変える尊憲、米国との関係は重視しつつもべったり隷従はしない。
アジア諸国からの信頼を得て外交上も孤立しない対話協調路線。
経済発展と社会的平等の両立。
そういう勢力の核になる人物が、なかなかいないのだろう。
自分のイメージでは、終戦前から小日本主義を唱え、弾圧に屈することなく、経済を重視し、対外膨張、軍事大国化に敢然と警鐘を鳴らし続けた石橋湛山のような人物。
なかなかいない。
国内で、政治家が威勢のよいことを言ったりやったりする、それで国際的には孤立を深めるが国内でもてはやされる、というのは、いつか来た道、という感が強い。
安倍政権、自民党は、非米、反米に舵を切る覚悟、度胸まではなかったはずだが、弾みで大きく舵が切れてしまい、あろうことか舵を壊した輩もいて、そっちへ思い切り踏み出してしまったな。
政治とはバランスであり、微妙な均衡が、ちょっとした弾み、引き金でがらがらと崩れることもある。
首相自らが引き金を引き、微妙な均衡が大きく崩れた、と自分は見ている。
米国政府は、安倍政権、自民党が、非米、反米の大きなうねりの上に乗っていると見て、徐々に距離を置き冷淡になる可能性が高い。
アメリカに逆らったからダメ、というより、なぜダメなのか、理解できているはずなのに敢えてやってしまう、やってしまったところに、致命的なものを、米国政府は感じているだろう。
危ういものの上に乗り制御できないところに、救い難いものを感じていると思う。
自分は、親米派じゃないし、原爆投下、東京大空襲の残虐さには憤りを禁じ得ないが、では、国策として、非米、反米で行けるかと言われれば、無理というしかない。

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