夏になると毎年のように気象記録を更新する勢いで猛暑が続いています。年配の方は、夏には夕立が付きものだったことを覚えておいででしょう。夕立はどこへ行ってしまったのでしょうか?
マスコミは『夏の暑さは温暖化の影響』と言った類の解説をしていますが、これは本当でしょうか?
このエントリーでは、日本の夏の暑さの原因は、ヒートアイランド現象によるという説を紹介します。ヒートアイランドといえば、東京など大都市圏のみの現象と捉えているかも知れませんが、実は日本全土に及んでいるという説です。一言で言えばヒートアイランド現象は水循環の破壊が原因です。日本国土における山林と農地の荒廃を中心とする緑の減少、そして上下水道整備などによる水循環の徹底的な破壊と表面舗装による乾燥化、また影響は水循環の破壊に及びませんが、工業的なエネルギー消費の増大もヒートアイランドに拍車をかけています。
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以下
HP『環境問題』を考える からの転載です。
はじめに
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毎年のように夏になると、年中行事のように『夏の暑さは温暖化の影響』と言った類の見出しが新聞の紙面に躍ります。新聞報道をはじめとするマスコミ報道の二酸化炭素地球温暖化説に対するまったく見当違いの非科学的報道には辟易してはいますが、かといって大多数の人がこれを『真実』と誤認している状況は看過できません。
ここでは、日本の夏における高温化の原因を示すとともに、その解決の処方箋を提起することにします。
標準的な二酸化炭素地球温暖化仮説の主張は、ご存知のとおり産業革命以降人為的に大気に付加された主に化石燃料の燃焼を起源とする二酸化炭素の付加的な温室効果が原因となって全球的な平均気温を上昇させると言うものです。この主張そのものが実証的にまったく科学的な裏づけのない虚像に過ぎないのですが、仮にこれが事実であるとしても、気温上昇が顕在化するのは、温帯の冬やより寒冷な地方など、地球大気の中で圧倒的な温室効果を持つ水蒸気ないし雲(平均的に全温室効果の90%以上)による温室効果が小さい場合に限られます。
高温多湿な日本の夏では、水蒸気と雲による温室効果で既に有効な温室効果は飽和状態にあると考えられ、都市部の異常高温と二酸化炭素の温室効果を結び付けるなど、まったくお話にならない主張なのです。
日本の夏の暑さの原因と現状
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日本の夏の異常高温の原因は何なのか、三つのレポートを紹介します。
レポート1
散歩して思ったこと(夏の暑さとヒートアイランド現象)
レポート2
禁断のJCCCAレポート&二酸化炭素削減で熱波は防げない
レポート3
打ち水大作戦"の大間抜け
夏の異常高温を克服するための処方箋
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日本の夏の暑さの原因は、日本国土における山林と農地の荒廃を中心とする緑の減少、そして水循環の徹底的な破壊と表面舗装による乾燥化、そして工業的なエネルギー消費の増大なのです。
古川氏のレポートに報告されたとおり、日本では都市部における乾燥化に止まらず、既に国土全体において乾燥化が進んでいます。正に日本列島全体がヒートアイランド化しているのです。
二酸化炭素地球温暖化仮説では、産業革命以降の気温変動に影響を及ぼす因子に対して放射強制力と言う『架空の数値』を定義していますが、その概略は次のとおりです。
ここに示した数値には実証的な裏づけはないのですが、『科学的理解の水準の高い』因子とされる二酸化炭素などによる温室効果の放射強制力と言っても、合計で高々3W/m2にも満たないのです。
これに比べて、地表面からの蒸発量が半分に減るだけで、41W/m2(0.49cal/cm2・min=342W/m2を100とした場合)の効果があるのです。また、人工的なエネルギーを国土の平地部分で消費するとした場合の平均的な効果は6.3W/m2であり、これでさえ温室効果の放射強制力の2倍以上の効果があるのです(これだけの熱源の増加にもかかわらず、この程度の昇温ですんでいるのは、日本の国土が狭小であり、しかも周囲を海が取り囲んでいること、偏西風帯にあることなどの僥倖によります。)。
日本における夏の異常高温の原因は第一に水の蒸発量の減少であり、第二に工業的エネルギー消費の増大とその都市部への集中なのです。温室効果などというわけの分からないものなどは正に取るに足らない要因に過ぎないのです。日本の夏の異常高温の原因は明確に特定可能なものなのですから、解決策は極めて明瞭です。
まず、荒廃した山林や原野あるいは農地の緑を回復すると同時に都市を解体(ここには人口の分散や無機的な建造物・舗装路の撤去と緑の回復を当然含む)して生きた地表面を回復すること、収奪的な利水を廃して正常な水循環を回復することです。その次に、工業的なエネルギー消費を削減することなのです。地理的に中緯度高圧帯に位置し、必然的に砂漠化の危険性にさらされている地域とは違い、日本においてこの夏の異常高温を解消することは国民が決断しさえすればそれほど困難なことではないのです。しかしそのためには、日本の夏の異常高温も環境問題一般と同じで、工業技術によって解決することは出来ないことを理解しなければなりません。
結論
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無能な新聞をはじめとするマスコミ報道や先進工業国政府や企業、あるいは都会的・工業的快適さにしがみつく人々は、大気水循環・物質循環の破壊という環境問題の典型的な発現形態の一つであるヒートアイランド現象の本質的な原因に目をそむけ、すべての責任を二酸化炭素の温室効果などという極めてあやふやで非科学的な贖罪羊に負わせて、似非『環境技術』で更なる経済的・工業的な繁栄を貪ろうとしているのです。こうした虚像の繁栄にしがみつく限り、日本の夏は更に高温化することになるのは避けられないことを銘記しておかなければなりません。

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