「成長と発達の物語に内山さんが対置するのは定常経済と自給自足、自然と人間の共生です: 内田樹」
開かれた地域共同体
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藻谷さんとの対談だん。
気がつけば3時間ノンストップトーク。
藻谷さん、すごい早口なので(僕もですけど)ふつうの対談の5時間分くらい話したんじゃないかな。
ああ、面白かった!\(^^)/この対談は『新潮45』に採録されます。
おたのしみに。
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今日の対談の主題は、日本はなぜ「破滅」に向かって前のめりになるのか?
そこから受益する可能性がまったくない人たちまでがなぜ戦争のリスクを軽視し、財政破綻を黙過し、民主制の終わりに拍手を送るのか?という「恐い話」。
藻谷さんと僕の回答は同じでした。
内山節『自然と人間の哲学』読了。
「商品経済以前の社会」への憧憬を隠さない著者の「ふっきれぶり」に感動しました。
内山さんがこれを書いたのが30年前。
さきほど藻谷さんからうかがったのは、商品経済以前の山村生活に果敢に入り込んでゆく若者たちの話でした。
その符合にびっくり。
内山さんは「貨幣が”物神性”を保有するようになってから以降の、生産や流通のシステム、技能、技術や人間の意識や精神のすべてを私たちは止揚しなければならない」と書きます。
「この何百年かの歴史の歯車を逆回転させることは不可能なのだろうか」と。
「歴史の歯車を逆回転させる」というのは社会理論については無条件の罵倒の言葉でした。
内山さんはそれをむしろ目標に掲げています。
なんとラディカルな。
成長と発達の物語に内山さんが対置するのは定常経済と自給自足、自然と人間の共生です。
なんと30年前からそう説いていた人がいたんです。
政府高官がつぎつぎと極右団体との関連を暴露されています。
国内メディアはこれを無視する構えですけれど、この人たちこのあと「外遊」できるかどうか、僕は懐疑的です。
ネオナチ関係の人はとりあえずナチスに占領されたヨーロッパ諸国には行けないでしょうし、イスラエルに行ったらどんな目に遭うか。
大阪の市長は慰安婦発言で姉妹都市サンフランシスコ市長から「表敬訪問も来ないでほしい」と言われました。
韓国からも中国からもお誘いはないでしょう。
でも、米中韓の三国には外交的にリスクが高くて行けない政治家が「グローバル化する世界に最適化せねばならない」って誰に向かって言ってるのか?
安倍首相はイスラエルへの武器輸出に積極的ですけれど、政府高官の何人かはイスラエルに派遣した場合、いきなり深刻な外交問題になります。
官邸はすでに政治家たちについては「(送り出すと外交問題になるから)出入りを禁ずる国」のリストを作成しているはずです。

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