晴耕雨読

淡々と日々の暮らしを立てるために働き続け、木々の緑、雨音、枯れ枝に架かる雪を密かに楽しむ。
老いては老いを楽しみ、若者の成長に目を細め、良い人生だったと感謝しつつ旅立つ。
こんな当たり前の人生が許されない世にはして欲しくありません。

 

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投稿者:宮地 達夫
トマ・ピケティへの疑問
「21世紀の資本」の基本資料はフランスの相続財産目録だった。歴史をさかのぼって調べた結果 ヨーロッパや日本では今、20世紀初頭のころと同じくらいにまで格差が広がっており。格差のレベルは、100年前の第1次世界大戦より以前の水準まで逆戻りしています その際 なぜ格差は広がったのかの問題について 富を手に入れる方法を単純化すると、▽一般の人のように、働いて賃金やボーナスを受け取る方法と、▽資産家のように、金融資産の利子や株式の配当などを受け取る方法があると。 しかし彼は そもそも近代労働者が何故 働く事を通じてしか 富を受け取る事ができないのかを分析していない。18世紀以来 古典経済学―アダムスミス・リカード―などが資本の利潤の源泉を解明しようとしたが 主に商品の流通過程に利潤の源泉を求める方向に向かった。この限界を打破したのがマルクスであり、商品の生産過程に資本の利潤の源泉があると指摘。その理由は 歴史的に労働者と労働手段の分離過程を元にして 近代労働者は 労働手段から分離されて 資本が両者を結合させて 生産過程で労働者の再生産に必要な生活手段の価値を超えた 不払い労働を通じて価値形成過程が同時に価値増殖過程になりこれが資本の剰余価値ー利潤の源泉であるとした。トマ・ピケティは資本を投資であるとだけ規定しており投資の内容が生産手段と労働者に二分されて 後者によってだけ 利潤が発生するという初歩をもわかっていない。だから彼の結論は富の再分配 主に累進課税の強化による格差是正であるという プルードン流の「社会主義」に逆戻りしているだけである。
「資本主義のコントロールを取り戻したいのであれば、すべてを民主主義に賭けるしかないーーそしてヨーロッパでは、それはヨーロッパ規模の民主主義であるべきだ」 ここには経済と政治の混同があり政治で経済をコントロールできるという信念がある。資本世界では 経済が政治をコントロールしており 資本主義のコントロールを取り戻したいのであれば資本絵を廃止するほかはない。これはよく誤解されるが 資本家はもういらないので退場してもらい 残った生産手段の運用を生産者・市民に任せるという意味である。

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