「「日本死ね」流行語問題についてひとこと:勝見貴弘氏」
マクロ経済/経済政策
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「日本死ね」流行語問題についてひとこと
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当初この言葉がマスコミに取り上げられた時,要因となったのはツイッター等SNSでの大反響(共感)だったと思う。
その表現のストレートさに度肝を抜かれるとともに,多くの人びとはその「言葉」そのものではなく「内容」に共感した。
その共感度合をマスコミや政治家は敏感に感じ取り社会現象化した。
ブログを書いた本人は注目を浴びようと思って書いたのではなかった。
はてな匿名ダイアリーで,匿名で思いの丈をひっそりとぶちまけているだけのものだった。
それがあれほど共感を呼んだのは,やはり感じ入るところが多かったのだろう。
そう感じなかった某タレントが,個人の感覚を添えて考えを訴えた。
そのタレントは本人も認めるとおり決して頭のいい人間ではないが,率直な物言いが一部の人間には支持されており,SNS界隈では人気者となっている。
その発言にはそれなりの影響力があるが,社会を変えるほとの力はない。
一方で,「日本死ね」は確実に社会を変えた。
汚い日本語であっても,言葉であっても,自称・頭のあまりよくないタレントを含めた一部の人間が共感できなくても,「日本死ね」は社会現象となっただけでなく,政治を動かし,政府を動かした。
待機児童問題は,アベノミクスの『新・三本の矢』の重点政策となったことを憶えているだろうか。
この政策実施の影響は,直ちに待機児童問題に悩む人たちに実感できるものになっていないかもしれない。
が,あの「美しくない」「汚い」日本語で結ばれた訴えは,確実に某タレントがSNSやメディアで騒がられるよりも実質的な社会的インパクトを与えた。
それはやはり「流行語」にふさわしいだろう。
いまいちど全文を読もう。
その上で,その題名となった,単なる「日本死ね」ではなく『保育園落ちた日本死ね!!!』という激しい言葉に込められた著者の『当事者』の怒りをあらためて感じよう。
https://t.co/pFMcPJ6s1A「日本死ね」──この言葉は,アベノミクス・ウォッチャーで投資専門誌バロンズ・アジアの編集長にも響いた。
真に切実な訴えは,国境を越えて届いた。
https://t.co/cokpNJt4g9
そんな言葉を「流行語」としなければならないのは,なんとも物悲しいことではあるが,間違いなく2016年の世相を表す一言だった。
選考委員の慧眼に敬意を表する。
付録:バロンズアジアの記事に掲載された「日本死ね」について言及する箇所。
全文はこちらで閲覧可能↓
https://t.co/XvrG6q1JJs
付録2:2014年10月当時、漫画家・イラストレーターのぼうごなつこさん ( @nasukoB )さんと私の翻訳オフィスが日英コラボして取り上げた『女性が輝く』社会日本SHINE」に関する作品。
当時からこのコピーは「日本しね」だと揶揄されていた。
そして政治まで動かした。



付録3(オマケ)漫画家・イラストレーターのぼうごなつこさん ( @nasukoB )さんとの日英・安倍政権風刺作品。
記念すべきコラボ第一弾がこれでした。
ヘイトスピーチvs.表現の自由編



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