bakaさん:
知的執事の内にも加えられない禿鷹連中は、あっしらサンが想定されるような企みを考えて実行に移すのかもしれませんが、”彼ら”自身は、日本の「国債サイクル」の維持を当面は望んでいると考えてよいでしょうか?
あっしらさんなら、どのような戦略で、郵貯・簡保を掠めとりますか? からの続きです。
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正統的手法での「国債サイクル」維持を望んでいるはずです。投稿者 あっしら 日時 2004 年 9 月 29 日
日本政府がデフォルトすることで“彼ら”に利はありません。
(米国債を200兆円分も保有している日本が債務不履行に近い状況になれば、その売却を求める声が大きくなります。この問題だけでも、日本政府には「国債サイクル」をきちんと維持してもらわなければ困るわけです)
日本はいわゆる資源国家でもなく、植民地的直接支配の不合理(損失と非持続性)も学んでいるので、日本の統治は“彼ら”の意向が通じる者たちにやってもらえばいいと思っており、それが実現できている限りデフォルトで政治的混乱を招く必要もありません。
(アルゼンチン政府のデフォルトも、“彼ら”はババを他の人たちに押し付けるかたちで逃げています。80年代のメキシコ危機では国際機関に面倒を見てもらっています。政府がデフォルトしたからといって、面倒を背負うことになるだけの「国取り」をする気はありません。面倒なことは“知的執事”に委ね、お金でお金を効率的に稼ぐことに専念するのが“彼ら”の生き様です)
だからと言って、政府紙幣の発行や日銀の大量国債保有で公的債務を軽減する策は容認しないでしょう。
(そのような政策が立派に通用することが見えてしまえば、公的債務の履行のために重税で喘いでいる諸国民の決起により“彼ら”の権益は叩き壊されることになります)
経済維持や公的債務を履行するために日銀を少々利用することは黙認するが、基本は、国民とりわけ中低所得者に負担させるかたちで公的債務の履行を続けろというものでしょう。
日本が経常収支で黒字を上げているあいだは稼いだドルを還流してもらう国として利用し、経常収支で赤字になれば“彼ら”が貸し出し(国債引き受け)を担いそこから利息を稼ぎたいと思っているはずです。
(そのようになったら、財政政策や金融・経済政策に今以上の口出しをしてきます。それがどのような経済社会をもたらすかは韓国の実状をみればわかります)
“彼ら”は寄生者であり、最後(産業資本主義の行き詰まり後)は死ぬことがなく徴税権を持つ政府に貸し出しを行うことにしか安全で安定的な利得源がないことも分かっています。
政府を借金漬けにすることこそが“彼ら”の究極的権益です。
そのため、官僚には「国債サイクル」の維持に精通してもらい、国民には公的負担の増加を仕方がないことだとあきらめる習性を身に付けてもらうことを望んでいます。
それが国際金融家(“彼ら”)の業です。
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あっしらさん、そんなことを書いちゃっていいですか?投稿者 ジャック・どんどん 日時 2004 年 10 月 02 日
郵貯・簡保資金が「国債サイクル」の維持に利用されることは、理解できました。アメリカ政府が史上空前の大赤字なのに、まったく気にしてないのもわかりました。これを共生というのでしょうか(笑い)。(偏利共生?)
素人ながら、高度成長期のインフレ時代は国に資金運用を任せるだけで、何とかなったと思うんですけど、このデフレの時期に資金運用で利益をあげようとすれば、それ相当な人材が必要。現在の郵貯・簡保でしょう。現在のスタッフでは、運営がダメなのは明らかです。キャッシュ・ローンぐらいですか?
間違えて、戦争板に投稿したんですが、カーライルグループが医療分野から切り崩しにかかり、その資金を、郵貯・簡保から流用したいことが書かれていますが、これは戦略的にはどうなのでしょう?
それと、bakaさんのレスで、とんでもないことを書かれていますが、これはホンマですか?
「・・・だからといって、政府紙幣の発行や日銀の大量国債保有で公的債務を軽減する策は容認しないでしょう。
(そのような政策が立派に通用することが見えてしまえば、公的債務不履行のために重税に喘いでいる諸国民の決起により、≪彼ら≫の権益は叩きこわされることになります。」
ってことは、このような政策が十分通用するのを知っていながら、ワザと無策を装っているのでしょうか。
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Re: そんなことを書いちゃっていいですか?投稿者 あっしら 日時 2004 年 10 月 02 日
【ジャック・どんどんさん】
「素人ながら、高度成長期のインフレ時代は国に資金運用を任せるだけで、何とかなったと思うんですけど、このデフレの時期に資金運用で利益をあげようとすれば、それ相当な人材が必要。
現在の郵貯・簡保でしょう。現在のスタッフでは、運営がダメなのは明らかです。キャッシュ・ローンぐらいですか?」
審査・回収・法務の陣容を整えるには膨大なコストがかかり、それでも“債権放棄”をしなければならない焦げ付きも発生しですから、「民営郵政会社」が安定的に経営しようと思ったら、預かったお金でせっせと国債や地方債を買うしかありません。
「郵貯・簡保の残高増加分<新規公債発行」という構図はしばらく変わることがないので、郵政金融部門が公債を引き受けることが資金循環全体に大きく貢献します。
(民間金融機関や競合関連会社は、郵政事業の公的性格を主張し、その代わりに事業分野を現状のものに固定化させるほうが絶対的に有利です。民間向け貸し出しも、民営郵政会社が“本気”でやれば銀行は悲鳴を上げることになります。
郵政は公債引き受け金融機関として縛り付けているほうがずっと得なのです。競争はないに越したことはないというのが資本主義経済の鉄則です(笑))
【ジャック・どんどんさん】
「間違えて、戦争板に投稿したんですが、カーライルグループが医療分野から切り崩しにかかり、その資金を、郵貯・簡保から流用したいことが書かれていますが、これは戦略的にはどうなのでしょう?」
郵貯・簡保とは関係なく、医療・教育・水道光熱関連で日本に入り込むのは“正解”です。
そのなかでも医療は、米国医療システムの高度・先進性という虚妄の謳い文句が通用するので入り込みやすいターゲットだと思います。
(教育や公共インフラ部門は抵抗が大きいし、電力やガスなどは確固たる基幹企業が存在するので参入は難しい)
このような動きなら、郵貯・簡保ではなくても、資金を手に入れることは可能です。(儲けるために参入するのでしょうから、貸し出ししても焦げ付く心配はほとんどありません。株式もけっこう人気を博すはずです)
【ジャック・どんどんさん】
「それと、bakaさんのレスで、とんでもないことを書かれていますが、これはホンマですか?
「・・・だからといって、政府紙幣の発行や日銀の大量国債保有で公的債務を軽減する策は容認しないでしょう。
(そのような政策が立派に通用することが見えてしまえば、公的債務不履行のために重税に喘いでいる諸国民の決起により、≪彼ら≫の権益は叩きこわされることになります。」
ってことは、このような政策が十分通用するのを知っていながら、ワザと無策を装っているのでしょうか。」
政府紙幣発行や中央銀行の国債引き受けで年々の赤字財政を補填するのは政治的に安易な道ですから、その活用に節度を失って高率インフレに進んでいく可能性は指摘できますが、それはそれこそ「インフレターゲット政策」で抑制できることですから、それらが大きな政治課題にならないのは、政治的危険を避けているからなのかどうかは別としてワザとでしょうね。
(榊原氏や亀井氏も一時は政府紙幣の話を持ち出していましたが、最近はほとんど聞こえてこなくなりました)
それらの政策が現実的に通用するとしても、そのために“敵視”され、経済制裁を受けたり、間違って勢いで殺戮と破壊にまで進むのなら「愚策」であり誤った政策ですから、そうであるなら知らないことにしておくほうがいいのかもしれません。
日本は、わざわざ危ない政策を採らなくても、合理的な政策を採れば現行制度のなかで経済回復を遂げ財政(「国債サイクル」)を維持することができます。

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