ちょっとメンヘラ感のあるわたくしの近影
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前回書かなかった、
睦月先生とわたくしの出会いでもさらっと。
あれは、私がまだ大学生だったころのお話・・・
格好としては十二分にケバイが、所詮平和なキャンパスの子羊。
なんでも信じてしまう純粋な年頃だった。
キャンキャンやJJに飽きた私達は、たまにB級雑誌など
回し読むようになっていた。
そこに、「年末、地球が滅亡する」
という記事があった。
そんな言い伝えは沢山あるし、騒いでもしょうがない、滅亡なんだから。
シェルター作ったところで、シェルターも滅亡するのだ。
まぁ、いくらピュア学生のわたくしでも
普通は流しただろう。
でも、その記事は本当に説得力があった。
家に帰って、その雑誌の編集部に電話してしまった。
「年末くらいに地球が滅亡するってほんとうでしょうかあ〜!!!」
アホである。
しかし、人生の経験則から言って、アホの子ほどちょっと「お助け」があったりする。
電話の向こうの中年男性は答えた。
「ア〜ッハッハ!!信じなくていいよ、あれウソだもん、アハハ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私がいかに恐怖に震えたとか色んな話をしていくうちに
「・・あんたなんだか面白い人っぽいから明日の撮影、来れば」
と言われたのである。
でその雑誌にちょっと登場したりしていた。
(その雑誌はいまは無い)
で、地球が滅亡することもなく年末になった。
その雑誌の忘年会が、渋谷のどっかのクラブであった。
そこで、みんなが仲良くなって談笑するなか、一人ぼっちの年上の男性を見つけた。
誰も、話しかけてない。
せっかくきたのに。一人ぼっちじゃ・・・
お酒の勢いもあって、話しかけてみた。
その人は、その雑誌に四コママンガを連載している人で、
それは面白くて私もよく読んでいた。
「ああ!あのマンガ!スカッとします!」
その人が普段剣道の師範をしているとか、
いまの若者は誰も怒ってくれないから、怒ってくれる人が必要だとか、
そんな話をして、ひとしきり盛り上がったあと、
「僕今度出版のお祝いであつまるんだ、良かったらきてね」
と言った。名刺も持ってなかった私は、
彼の手帳に住所を書いた。(←時代だねえ)
ひとりぼっちのおじさん、寂しいのかな・・
どーせヒマだし、居酒屋でもどこでも行くわーと思っていた。
しばらくして、金糸でふちを織ったかのような重厚な招待状が届いた。
開けると、パーティの案内で
「ヒルトンホテル、鳳凰の間」
官能作家 睦月影郎 出版パーティ、とあった。
新宿の、ヒルトンホテルですか。
(実際はOOの間っていったかなー 名前がうろおぼえ)
4コママンガの人に、別名義があるのはしゃべったとき聞いていた。
官能小説って知らないなあ。
私の高校の先輩で、そっち方面の小説を目指している人がいたので
「睦月先生って知ってる?一緒にパーティいかない?」
と聞いたら
ギャアアー
あの睦月影郎大!先!生!?
先輩(女)は泡を吹いて倒れてしまった。
睦月先生が、あのB級雑誌の忘年会でぼっちだったのは、
はぶられてたんじゃない、
みんな恐れ多すぎて話しかけることが出来なかったのだ。
(ちなみに藤子不二雄がパーティに出席しても同じ現象が起こるそうだよ)
で パーティに行く
時は流れ現在に至る。
なのである。
200冊記念、300冊記念のときはさらにビッグになった睦月先生に腰が引けて
出席できなかったけど・・・
400冊のときに久しぶりにお邪魔したというわけ。
先生の著作は何冊か持ってるよー
パーティに呼んでいただいたのだから、少し勉強してこーと
官能小説買いに言ったら睦月先生の本だらけだった。
確か、「淫女、童貞肉しごき」とかそんなタイトルだったような気がする。
購入の際、男性のレジ担当の人が、
「ニヤッ」
てしたのがすっごいイヤだった。
どんだけ飢えたメス豚だと思われたんだろーなー

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