ということで、さっそくですが、気になった系統シリーズを復活したいと思います。今回から歴史の部分は少なく路線現状の部分を多く述べたいと思います。
【変遷】
そもそもは栄〜如意車庫間の103号系統であり、大野木5丁目経由の路線。山田支所(現山田支所南)付近のバス路線新設の際、従来の大野木1丁目経由とは別に山田支所経由が設置されたが、昭和59年の103号系統の幹線化にともない、大野木5丁目・山田支所経由は105号系統(現名駅12号系統、平成5年に山田支所経由から大野木1丁目経由に復す)となり、幹線13号系統として営業。鶴舞線庄内緑地公園延伸時は如意車庫前〜庄内緑地公園〜山田支所〜如意車庫前間の循環が設置されたが、平成5年の鶴舞線上小田井駅折り返し設備設置にともない、循環路線は廃止となった。平成10年に20号系統栄〜平田住宅部分を吸収・路線変更し栄11となった。
補足 20号系統
もともと、栄〜山田町平田間を栄11とほぼ同ルートで結んでいた(山田町平田停留所は今は廃止、平田停留所北側にあった)。それとは別に天神山や国道22号線名岐バイパスを経由し栄〜平田住宅を経由していた80号系統があったが、当初は上堀越町から直接平田住宅へ向かったが後に古城・平田経由となった。地下鉄鶴舞線浄心延長後80号系統を廃し20号系統を中丸町経由から浄心町経由とし、栄〜平田住宅間も設置された。昭和59年に栄〜浄心町〜名塚中学間を設置し栄〜山田町平田線を廃止した。その際9号系統(栄〜名西橋)が廃止になったが地下鉄鶴舞線庄内緑地公園延長時に20号系統の平田住宅〜庄内緑地公園〜山田支所〜平田住宅間の路線新設とともに20号系統の枝線として復した。平成5年の鶴舞線上小田井駅折り返し設備設置にともない、循環路線は平田住宅〜上小田井駅〜見寄町〜平田住宅間に変更となった。平成10年に路線解体され、内、栄〜名塚中学・名西橋間は栄25に、平田住宅・上小田井駅循環は小田12に変更となり、20号系統栄〜平田住宅線は栄〜如意車庫線に吸収され栄11となった。
【問題点】
前回の営業係数と営業収益で述べた通り全系統内で赤字額が最も大きい路線であることが最大の問題である。確かに庄内公園付近の渋滞や路線延長の大きいこと、鶴舞線沿線利用者やそれとバスとで接続することができる比良地区にとっては市役所に向かうのに2,3度乗り換えする必要のある地下鉄より栄11の方が利便性があるのは事実である。ただ、あまりに赤字幅が大きいのも問題ではないか。それに、その最大の理由が通勤通学や帰宅時とは逆の輸送の距離の長さであろう。
【改善案】
一つは系統を分割し黒川or市役所〜庄内橋〜如意車庫前と栄〜庄内橋〜如意車庫前・平田住宅及び栄〜又穂住宅東(〜江向)とする方法、もう一つは通勤通学や帰宅時とは逆の輸送を改善するための別系統への運用混成だろう。混成を行う際に名駅13や鶴舞11、栄14、吹上11といった大曽根・上飯田関連路線で運用するのはどうか?栄14や名駅13は既に如意の管轄であるし、吹上11や鶴舞11も浄心担当(吹上11は副担当)ではあるが栄11を活用するのであるならば如意であっても悪くはない。
少なくとも、通勤時の栄発と帰宅時の如意車庫発の本数を需要に合わせて適正化するダイア構成が必要だろう。

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