どうも、「軽くヤバい」らしい。
名古屋市が最大出資者である、第三セクター鉄道の名古屋臨海高速鉄道「あおなみ線」。JRの名古屋駅から金城埠頭までを結ぶ鉄道であるが、今、経営状況が良くないらしい。
そのため、今年の7月から保木本昌孝社長含む常勤役員5人の給与を5%カットする方針。
この案は、6/20の取締役会で承認される見込みとのこと。また、期限は定めず、当分の間とする。
あおなみ線は一昨年(2004年)10月に開業。しかし、開業年度(2004年度)の一日あたりの平均利用者数は開業前利用者予測の66000人を大幅に下回る18000人で、予測の27%にすぎない。このため、市はあおなみ線の財政支援として2006年度一般会計予算に4億8500万円の税金投入という形の財政支援を行った。
一方、名古屋臨海高速鉄道は、去年9月に経営改善計画を策定し、様々な利用策を実行した。そのためか、2005年度は一日あたりの平均利用者数は2万4000人まで増加している。
一例(既に終了・・・木下大サーカス前売り券および関連の切符の発売について→
こちら)
また、保守委託の単価見直し等によって経費も見通しより約1億4000万円の削減した、とのことだが・・・・・・。
ただ、全般から見ると、まだまだ営業努力の面で難がある。
ここでざっと・・・・・・。
1)まず、普段通勤通学で試用する定期券だが、あおなみ線と市バス地下鉄との連絡用のものがあおなみ線沿線の駅では発売されていない。有人駅の一部で取り扱うべきだ。
2)一日乗車券も、市バス地下鉄のものは存在するが、あおなみ線やゆとりーとラインを含むものは存在しない(大阪では、ニュートラムも使える市バス地下鉄一日乗車券が存在する)。市バスのネットワークは地下鉄の補完という形へ向かっている今、市バス一日乗車券や市バス地下鉄一日乗車券の値下げを行い、新たに1100円程度であおなみ線やゆとりーとライン(大曽根〜小幡緑地の専用区間と小幡緑地〜中志段味の道路区間、中志段味以東は使用不可)も使える一日乗車券を発行したらどうか?
3)あおなみ線の出入り口はJR西口のみの状態。他に南口を設けたり、JR改札口へ向かうための出入改札切符(無料、JR口から入る際は入場券との区別を行う。あおなみ線改札口以外出札不可、もしくは出入ともに磁気なし紙切符でもいいだろう)を発行するなど、JRも含めた裁量も考えてほしい。また、JRとの連絡切符を扱うことも考えるべきだろう(近鉄養老線では近鉄側からの連絡切符は実施)。
4)本来なら、野跡駅で折り返す設備があれば、野跡〜金城埠頭間の区間を一部削減が可能(昼間時15分間隔→10分間隔の増発ダイアが可能・・・・・・一部は20分間隔の減便になるが・・・・、日祝日や金城埠頭イベント時は昼間10分通しでも可)。
これだけでも、かなりの利用者増が期待出来るのですが・・・・・・。
JR改札口への出入改札切符に関してはJR側の経費負担になるため、その経費分の負担は市などが考えなければなりませんが、工事で別箇所に東口を設けるとなると工事費が莫大になるため、こちらの方が懸命でしょう。
中日新聞本社版にて、あおなみ線給与カットの記載がございました(2006/6/8朝刊、1面)
参照
あおなみ線HP
名古屋臨海高速鉄道西名古屋港線-Wikipedia
ゆとりーとラインHP
東海地方の交通インフォメーション路線図ドットコム
(そのうち、
ゆとりーとライン区間)
名古屋ガイドウェイバスガイドウェイバス志段味線-Wikipedia
名古屋ガイドウェイバス-Wikipedia
名古屋市交通局HP

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