なでしこジャパンも、こちらも残念です。
凱旋門賞のディープに期待しましょう(ぉ。
【キングジョージ】ハーツクライ大健闘!叩き合いの末3着(サンスポ7/30)
(全文)
【ロンドン29日=大塚美奈】ハーツ、よく頑張った! 欧州競馬上半期の総決算第56回キングジョージVI&クイーンエリザベスS(英アスコット、GI、3歳上、芝2400メートル、総賞金75万ポンド=約1億6200万円)に挑んだ日本馬ハーツクライ(栗東・橋口厩舎、牡5)は、直線の激しい叩き合いの末に3着。“3強”による歴史的名勝負は、ハリケーンランが優勝。前哨戦のサンクルー大賞典は2着に敗れたが、本番で雪辱を果たし、GI4勝目を挙げた。2着はエレクトロキューショニスト。
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鉛色の雲に覆われたアスコット競馬場で、ハーツクライが世界の“2強”を相手に壮絶で歴史的名勝負を繰り広げた。
「どんな条件でも対応できるからね」と愛馬の能力を信頼していたクリストフ・ルメール騎手(27)は、スタート後、3、4番手を追走。GI初制覇の有馬記念では好位から早めに抜け出し、ディープインパクトを完封し、ドバイシーマクラシックではまさかの逃げ切りだったが、今回はアスコットの500メートル上りの直線を意識して、末脚勝負に賭けた。直線で徐々に進出し、残り200メートルでは先頭に立つシーン。日本馬による欧州最高峰GI初制覇かと思われた。そこから、昨年の凱旋門賞馬ハリケーンランが内から鋭く伸び、エレクトロキューショニストも猛然と襲いかかる。激しい攻防に、近代競馬発祥地のファンも歓声を上げ、興奮はクライマックスに。
結果はハリケーンランから1馬身差の3着だったが、ドバイから4カ月の休み明け、起伏の激しいアスコット競馬場、初めて背負う60キロ超の斤量などを乗り越え、ディープを初めて破った日本代表として、十分に強さを示した。
「残念だったなあ。(先着した2頭には)絶対負けないと思っていたんだけどなぁ」
橋口調教師は気合のこもった表情で振り返った。「あと100メートルでも先頭で、もう残りはいくらもなかったもんな。体調はグッドだったけど、ベストではなかった。ホームとアウエーの違いかな。もし日本だったら、絶対にハーツは負けないと思うし、ぜひ(2頭には)ジャパンカップに来てほしい」と雪辱の機会を切望した。さらに仏GI凱旋門賞(10月1日、ロンシャン、芝2400メートル)に挑戦するディープに触れ、「凱旋門賞ではハリケーンランに勝ってほしい。ディープなら勝てる」と激励した。
キングジョージ初挑戦のルメールは、ドバイ優勝時と同じヘルメットを着用。「パドックの感触はドバイより上だった。ただ、ラスト100メートルで疲れが出た。(先着した)2頭は1カ月前にレースを使っているけど、ハーツは4カ月ぶりだったからね。でもJCでは雪辱の可能性はあると思う」とコンビの力を再認識した。
生産者の吉田照哉・社台ファーム代表は「ヨーロッパの調教馬しか勝っていないから、そのジンクスを破ろうと思っていた。ハーツは初コースでよく走った。こちらの人からもこんな名勝負は見たことがない≠ニ言われたよ」と誇らしげだ。
ハーツは8月2日にイギリスを発って帰国。秋は国内のGIに専念し、昨年にハナ差で逃したジャパンC(11月26日、東京、芝2400メートル)、有馬記念(12月24日、中山、芝2500メートル)連覇に向けて全力を傾ける。
★ハリケーンラン、驚異の走りで大レース制覇
驚異のハリケーン! やはりこの馬が、ディープインパクトの最大のライバルだ。頂点に立ったのはフランスが誇る昨年の欧州年度代表馬ハリケーンラン。秋に迎える、ディープが挑む凱旋門賞のディフェンディング・チャンピオンがまさに嵐を呼ぶ走りを見せた。
チェリーミックスが逃げる展開の中、2番手につけた。最終コーナー手前で一旦エレクトロキューショニストとハーツクライの後ろに下げて、直線半ばでエンジンを再点火。インを鋭く突き抜けて、真ん中のエレクトロ、外のハーツと、ドバイのチャンピオン2頭を敢然と叩き斬った。
「前走のサンクルー大賞典(2着)では、直線入り口で先頭に立つ競馬で差されて負けていたので、早めに抜け出さないようにした。インを抜け出ることは最初から考えていた。折り合っていい競馬ができた。エレクトロも強いけど、ハリケーンランが世界で一番強いよ!」と、クリストフ・スミヨン騎手は胸を張った。
秋の目標は連覇を狙う凱旋門賞。当然圧勝の期待がかかる。ハーツ同様ディープにとっても、ハリケーンが最大の壁となるはずだ。ディープVsハリケーン。果たしてどちらが強いのか。直接対決の凱旋門賞で真の王者が決定する。
■ハリケーンラン
父モンジュー、母ホールドオン、母の父ズルム。鹿毛の牡4歳。アイルランド産。仏=A・ファーブル厩舎所属。馬主はM・テーバー氏。通算成績は10戦8勝。重賞勝ち鞍は05年仏GIIオカール賞、GI愛ダービー、仏GIIニエル賞、仏GI凱旋門賞、06年愛GIタタソールズゴールドCに続く6勝目。総獲得賞金は約4億8220万円。A・ファーブル調教師、C・スミヨン騎手ともに英GIキングジョージ初勝利。
★スミヨン騎手、ムチ多用で騎乗停止
キングジョージは最後の直線でのムチの多用により勝ったハリケーンランのC・スミヨン騎手は英国競馬で6日間の騎乗停止。2着エレクトロキューショニストのL・デットーリ騎手は戒告の処分を受けた。
■キングジョージVI&クイーンエリザベスステークス
1951年創設と欧州のレースとしては歴史が浅いが、すぐにステータスを確立。2400メートルは芝の真のチャンピオン決定距離で、欧州の各世代混合戦では凱旋門賞とともにトップツー。欧州競馬の格式も加味すると世界王者決定戦ともいえる。72年からダイアモンドで有名なデビアス社がスポンサーとなり、正式にはステークスの前にダイアモンドの文字が入るが、名称が長いので英国でも“キングジョージ”と略される。
海外の競馬の事は正直分からないところだらけですが・・・・・・。
昨日の「ドリーム競馬」(西日本側なので^^;、東日本は「スーパー競馬」)で、キングジョージVI&クイーンエリザベスステークスのレースを見ましたが、出走馬が
6頭って!
いい馬しか走らないから馬の数も少ないと言うか^^;。
しかも、そこの芝生は
いい!!と少し・・・・・・。
日本の場合は、周りに住宅地やビルなどが建っているので、馬が走っているコースにある芝生の雰囲気の良さも伝わらないかもしれません。

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