まず、JR西日本の尼崎市塚口付近の事故におきまして、亡くなられた被害者の御冥福をお祈り致しますとともに、負傷者のいち早い御回復と被害者の御親族等の御慰労を察し申し上げます。
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最近、
岐阜ライトレール(設立予定)発起人さんのブログを読んで、常にビジョンは一貫しているな、という印象を私は感じているが、一方で、名鉄との資産交渉の行方に対してもそのことで当初の目的を裏切ることなく(柔軟性を持って)望んでいることに評価すると共に、今後も応援をしていきたい。
さて、私自身としては従来のシステムの強化の方が揖斐線には似合っているのではないか?という立場のものであるが、現状を考えると、場合によってはDMVを一時的に採用しても良いのではないか?とも思う。
なぜか?
多くの岐阜市民は何となく感じながら道路を見ているかもしれないが、実は、意外に中央分離帯ありの道路が岐阜中心部には少ないのだ。
確かに金華橋通りの一部等を除いては中央分離帯を有する両側4車線以上の道路は岐阜には見かけない。
中央分離帯がなくても安全運転は出来るし、中途の細い道に入るのに右折ができる等のメリットがあるじゃないか?という意見があろう。
しかし、これが夜になると結構危険なのだ。以前、真砂町付近を夜散策していた時に、突然、軌道敷から右折する車が(!!)。しかもスポーツカーでカーブを高速で曲がっていったのだ!!
実は、中央分離帯がない上に結構岐阜のドライバーは無茶をする。吃驚したのは、例えば忠節方面から鏡島方面に向かう車であるが、途中千手堂で右折する際、徹明町方面の軌道ではなく忠節方面の軌道に乗り上げて右折しようとしたのである(!!)。他にも様々あるが、実はドライバーにとって路面電車云々よりも中央分離帯が無い方に注目をしており、それゆえ”撤退”してもなかなか軌道敷に近づかないのでは?とすら感じた次第だ。
確かに「架線の撤去」ということ自体は納得の行かない話である。ただ、場合によっては逆にこれが「中央分離帯」と「安全島」を手にいれるチャンスのようにも見える。
どうするのか?
先日も言った通り、忠節橋通りは結構歩道幅が広く車道も5車線程度ある。これを中央分離帯と軌道、1.5車線フランジ車道と横のフランジ歩道に分ける。そして、電柱を地下化し、中央分離帯に照明をつける。ある意味豊橋の路面電車の雰囲気に似た感じだが、この中央分離帯に架線柱と安全島を設けるといった発想だ(西野町付近までなら可能)。
実は、今まで安全島は中央分離帯が無いことから軌道の列車方向の左側に存在していたが、道路通過車両の進行上の理由等から安全島の本格的な整備に対し警察側が拒否していた。
ただ、中央分離帯上に安全島を整備すれば、スペース内に修まっていることから拒否はされないし、道路上の安全からも良好になるのは間違い無い。また、この安全島は架線柱を兼ねるために当然上屋が必要になって来る。そう考えると2段階昇進である(イメージ的には基幹2号系統の猪子石原〜清水口間の安全島が進行方向右側に設置され、しかも架線柱がある豊橋の路面電車の豊橋駅前付近である)。
ただ、その場合に併用軌道を一旦撤去して再整備しなければならないという問題がある。
そこでDMVの登場だろう。併用軌道が無くても専用軌道があれば鉄道とバスの両モードの運行併用が可能であるからだ。
速度面では最終段階とはいえ、本走行を考える時には速度の制約は当然かかってくるだろうし、それは以前の揖斐線よりもかなり遅いものになるかもしれない。ただ、完全な形の路面電車を復活させるならこのような考えを入れても悪くは無いだろう。

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