いつもお仕事させていただいているショップさんから、社外アルミスイングアームピボット部分の、カラーとディスタンスカラーの製作依頼。
ただのスペーサーから、ベアリングなどに対する精度が必要なモノまで、カラーの製作は多いお仕事です。
スイングアームと、今まで使っていたカラー等々部品を持ち込んでもらい、コーヒー飲みながら打ち合わせ。
異常にガタが大きくて、なんかおかしいねぇなんて話つつ、受注。
なんかおかしいねぇ・・の理由が納品後に発覚するのですが・・。
上にあるのが、今までのモノ。下は今回製作したニードルベアリング用カラーとディスタンスカラー。
今までのモノは、ピボットシャフト穴までガタガタで、遊びがあるどころの話じゃない状態。ニードルベアリングがかじった痕まである。
組み付けしやすいように段付きにして組み合うようにしています。
ディスタンスカラーは長く150mm近い。丸棒から製作ですので内径穴開けしています。これは両側からドリルで仕上げてます。
製作依頼のモノとしては全く問題ない状態です。ベアリングが持ち込みの時点で新品が用意されていなかったので、組み込みなしで完成連絡後納品。
普通ならこれで終わりなのです
が・・・
後日、こんな連絡がありました。
新品のベアリング入れて、組もうとしたら組めない事態に。
原因究明したら・・・
社外アルミスイングアームのベアリング穴位置が左右で大幅にずれてました・・・。
なかなかのネタなんで報告しました。
製作したものは問題なくても、本体がずっこけてりゃなんともなりませんがな。
修正で何とかなるかなと思い聞いてみると、修正できるレベルではないとのこと。
察するに、ベアリング穴がずれていたのでピボットシャフトが入るようにしたらガタガタにするしかなかったんだろうな。
完全にスイングアームが不良品だったのです。
きちんと修理されているショップさんが気の毒な一件でした。
打ち合わせ時点で、気が付けばベストですが、部品単体では難しい所もあります。
製作依頼の前に、それまでの不具合、組み合わさる部品の状態もチェックしましょう。
いいお勉強になりました。