部品を買ってはみたけど、いざ取り付けようとしたら寸法が合わず取り付けできないっということで削ってあわせてもらえませんか?というご相談、以外に多いんです。
単に取り付け穴を広げる、幅を詰めるだけというと簡単そうに思うかもしれませんが、すでに製品になってしまっているモノに対して加工しようと思うと、なかなかすんなりはいかないんですよね・・。
その1
コレはハーレー用のスタビですが、幅が違うため取り付けできないので幅を詰めるといった案件。
機械に取り付けるための道具を作るところからはじめて本題へ。
幅を詰めるにしても、形状も複雑、クランプ取り付け部分に固定のボルトが4箇所入るのですべてずらして切りなおさねばなりません。
コレは片側10mmずらし。ずらす前のネジ穴跡が残っています。
クランプ部分の形が複雑なので同じように10mmずらさないと、クランプがはまりません。
両側から10mm追い込んで完成した状態。ぴったり組み合うようになってます。
形状の凝ったつくりの物は直接バイスではさむことができないので、固定用の道具を作らないと加工できません。同時に製品自体に傷をつけないように、つかみ方や抑え方も工夫しなければいけません。
その2
一方こちら、年式違いでフォークの取り付け径が違い取り付けができなかった物。(写真は完成後、取り付けた状態)
取り付け穴を拡大するためにボーリング加工。
このスタビライザーは直線的なデザインだったので、バイスにつかむ事ができたので、機械に取り付ける道具は要りませんでした。
とはいえ、それほど肉があるわけではないので、気をつけてクランプしないと簡単に変形します。ボーリングヘッドで少しづつ削って、寸法に仕上げていきます。
径が変わるので、センター部分も削って寸法を合わせていきます。先に仕上げたクランプ部分と同じ寸法で仕上げないといけません。
状況によっては取り付け穴の拡大も必要になる場合もあるかもしれませんが、今回は必要なくクランプ部分の拡大だけで取り付けできました。
こんな感じで、削ってあわせる事ができる場合もありますが、手間はかかってしまうので、下手したら新品買いなおした方が安く上がる場合もあります。
ただ、どうしてもコレが付けたいといった場合には何とかできることもありますのでご相談頂ければと思います。