2009/4/24

クロマチックで印象付け・・・  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック


毎週金曜日はvibraphoneやmarimbaをやっている人向けのお話し。金曜第百三十二回目の今日は「クロマチック(半音)で印象付け」の巻。

久しぶりの理論特集です。
視覚的、聴覚的にヴィブラフォンを楽しんだら実践あるのみ。
第百二十八回目(3月27日)の「歌う演奏への準備」の続編だと思ってください。

みなさんが「声を出して歌う」時にちょっと冷静に分析してみてほしいことがあります。

音程をとる時(つまり声に出して口ずさむ時)に全音程と半音程のどちらが印象に残りますか?

全音程とは長二度の跳躍、半音程とは短二度の跳躍。

じつは長二度よりも短二度、つまり半音程のほうが印象的なのです。
コード進行でも半音の連携は印象的で、強進行と呼ばれる完全5度の跳躍と同等のインパクトを持ちます。
(V7-IMaj7 = bII7-IMaj7)
コードの場合はV7と同じトライトーンをbII7は有している事からコード機能的に代理も可能とされるくらいです。

このように「半音程」はちょっとしたアクセントになるので、インプロを行う上でコードサウンドを感じさせやすい便利な「音」なのです。

「歌う演奏」に於いても、無理なくコードサウンドをアドリブ(インプロ)のメロディーラインに印象付けできるのでコレを使いこなさない手はありません。

準備すべきは以下に二点。

(1)コードスケールの分析
(2)練習用のモチーフ設定

(1)のコードスケールの分析に関してはヤマハから出版している『レパートリーで学ぶジャズマリンバ&ヴィブラフォン』の「基礎編・4)コードスケールとテンション」で解説しているダイアトニック・スケールの分析やドミナント・コードのコードスケール分析などを参照に。市販のジャズ理論書でも同様の解説は習得出来るハズです。

(2)については仮に次のような2小節パターンのモチーフを設定して練習してみましょう。

クリックすると元のサイズで表示します

やじるし(↓)の部分に半音となる音を挿入する練習です。
これによってそれぞれのコードサウンドがメロディーに反映されるようになるから不思議です。

まずは第百二十八回目(3月27日)の「歌う演奏への準備」でも取り上げたボサノヴァ創世記の名曲“想い溢れて(No More Blues)”の調が短調から長調に転調した部分と同じコード進行を使ってチャレンジ。

使える「半音程」はそれぞれのコードスケール上にある「半音程」。但しそのコードのアヴォイド・ノート(省略音)となる半音程は除きます。
メロディーにはコードスケール上で使える音全てを候補とします。

MED:Bossa Nova
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半音程をメロディーに挟むと無理なくコードサウンドが強調されるのがおわかりでしょう。
とてもシンプルでわかりやすく、オクターヴ・ユニゾンでも演奏可能。

このように予めモチーフを設定し、それぞれの拍や音符に役割を持たせてコード進行の中を自在に動くことがインプロ(アドリブ)の第一歩となります。
また、断片的な「フレーズ」を無理やり繋ぎ合わせるような不自然さもありません。
歌いたいように歌う練習になります。


今度は半音程をダイアトニックな音以外に求めて「半音」をアプローチ・ノートとした練習。

MED:Bossa Nova
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先の練習方法では万人からほぼ同じ「回答」が得られるのに対して、コチラは個人個人の意図が反映されます。
つまり、半音程を挿入する位置に「ダイアトニック・スケール上の」という制約がなくなります。

半音の次に来る音がダイアトニック・スケール上のアヴォイド・ノートでなければOK。
実際の演奏ではコチラの応用度が高くなりますが、先の基本を忘れると失敗します。

何事も基本を習得してから応用にススメ!です。



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