2009/5/21

チック・コリアのインナー・スペイスは爽快なジャズ・・・  木曜:Jazz & Classic Library


昨日はリハーサル・バンドのリハーサル。
うん?
いや、リハーサルでまとまるまでライブをやらない方針のバンドだからいいのか、この表現で。
ややっこしい。

いつもの目黒のスタジオに集合してこのところ着手したアレンジの試みをいくつか。
今のバンドの課題はいかに楽にバーという区切りを超えられるか。
トリッキーに難しそうな方向ではなく・・・・
面白い事になりそうです。

このバンド、ライブという名のリハーサルにはもう飽きたという人は乞うご期待!
本当にやりたい事が形に出来てから思いっきりやるのでライブが見たいという人、今しばらく待っててください。

そう言えば我がバンドではマスク着用者がゼロ。
メンバー4人中、車組二人、電車組二人。
昨日は出掛ける間際にマスクするのを忘れてしまった・・・・

何やら帰ってから鼻がグズグズするぞ。ったく〜。

今夜は横浜でピアノの市川秀男さんのライブ。
今度こそマスクを忘れないようにしよう・・・
しかし、演奏中はど〜すればいいんだ?



チック・コリアはいわずと知れたピアノのバーチュオーゾ(Virtuoso)。僕がジャズを聞き始めた1960年代後半から注目を集めていました。
最初はマイルス・デイビスのバンドでリングモジュレーターをフェンダーローズのエレクトリック・ピアノに装着して随分刺激的な事をやっている姿でした。
同じ頃にもう一人、フェンダーローズのエレクトリック・ピアノを弾くピアニストのマイク・ノックが好きだったのでリングモジュレーターもそんなに驚きはありませんでしたが、どうやら僕はヴィブラフォンの次にフェンダーローズのエレクトリック・ピアノが好きだったようです。

マイク・ノックの事はこのブログで彼が結成していた「ザ・フォースウエイ」というバンドの特集で触れています。
2006年10月5日のブログ「エレピが好きになった切っ掛けは・・・・The Fourth Way

この「ザ・フォースウエイ」というバンドの事は殆ど語られる事がないので動画でも無いものかとYouTubeをサーチしたらセカンド・アルバムの音源をアップしているの人がいました。
このバンド、当時ジャズ・フェスとかにも出演していたので動画を見てみたかったのですが・・・。
でも、1960年代の終わりに登場したバンドの中では、僕はかな〜り好きでした。
覗いてみてください。

■ザ・フォースウエイ"The Sun and Moon have Come Together"



話しをチック・コリアの方向に戻しますが、このマイク・ノックとチック・コリアは当時同世代という事もあって仲が良かったようです。それで同じリングモジュレーターをフェンダーローズ・エレクトリックピアノに装着していた、という事も納得です。

チック・コリアが初期の「リターン・トゥ・フォーエバー」でフェンダーローズ・エレクトリック・ピアノをメインとしていたのも、マイク・ノックの「ザ・フォースウエイ」の影響があると僕は思っています。
時代を先取り、ある意味では時期尚早だったノックの「ザ・フォースウエイ」的なサウンドは、チック・コリアの「リターン・トゥ・フォーエバー」によって市民権を得た、と。

さて、数あるチック・コリアの作品の中で、最も演奏する機会が多かった割には「大元」のアルバムを聞く機会が少なかったのが本日紹介のこのアルバム。


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『INNER SPACE/Chick Corea』(atlantic/1966年、1968年録音)

初期のチック・コリアの名盤として名高いのは『Now He Sings, Now He Sobs』で音源的にはこのアルバムの次作となるものですが、どうしてどうして、この『Inner Space』は聴き応え十分。

そして、チック・コリアと言えばジャズ界きってのヒットメーカー。
最も有名なのはReturn To Forever時代の“SPAIN”や“LA FIESTA”ながら、この『Inner Space』に収録された曲もかなりの頻度で演奏した経験がある。

3曲め“Tones For Joan's Bones”、4曲めの“Litha”、そしてなんと言っても、このアルバムではスペインやラ・フィエスタに迫るのが6曲めの“Windows”。
ジャズ・ミュージシャンなら一度は演奏した事のある曲ばかりだ。

どうしてこんなにチック・コリアの曲はみんなから愛されるのだろう?
昔から不思議に思う。

元々このアルバムの一部はチック・コリアの初リーダー作として『Tones For Joan's Bones』というアルバム名で1967年にリリースされた。当時はLPで片面最大23分という時間制約があった。その為に10分を超える曲があるとA面とB面に分散されたり、想定していた曲順が大幅に変わったり、と、何かと都合が悪かった。

その後2枚組として「Tones For Joan's Bones」に収まりきらなかった曲とフルートのヒューバート・ロウズとのレコーディング・テイクを足してこのタイトル名で72年に発売されたというやや複雑な経緯がある。

まぁ、そんな事はどうでも良い人には関係ないですね。

いきなりエネルギッシュに始まる1曲目“Straight Up And Down”。チックの軽快なソロに続いてトランペットのウディ・ショウがペンタトニックでエネルギッシュなソロを披露。
2曲目“This Is New”はリリカルなチックのイントロからスイングへと繋がるテーマがカッコいい。
スワロウのベースソロは流石。
続く3曲目“Tones For Joan's Bones”でもチックとスワロウのコンビネーションが光る。
耳慣れた“Litha”のテーマがウディ・ショウのトランペットとジョー・ファレルのテナーサックスで聞こえてくると4曲め。6/8と4/4を行き来するスリルがこの曲の醍醐味。後のReturn To Foreverで重要なメンバーとなるファレルの生き生きとしたソロは聴きもの。続くショウは無茶苦茶正確なタイム感とピッチで余裕のソロ。この人ほんとうにトランペットが上手かった。
様々なミュージシャンの様々な姿がいろんな曲のフォーマットによって演出され、そして流れて行く。

チック・コリアの曲がみんなから愛される理由の一つだろうなあ。

このアルバムが録音された40年超前という時間の距離を忘れてしまいそうな6曲め“Windows”。
さらに“Guijira”。
これだけでも新鮮なのに、最後に収められた“Trio For Flute, Bassoon And Piano”の耽美なコンテンポラリーの世界はジュリアード音楽院に学んだチック・コリアの音楽の原点を見る思いがする。

最後に日本版の解説をされている音楽ライターの大村幸則氏へ。
ライナー本文にある“Sweet Rain”はチック・コリアの作品ではなく、マイク・ギブスの作品でスタン・ゲッツのバンドではチックの前任のゲイリー・バートンが持ち込んだレパートリー。
誰かお知り合いの方がいらっしゃれば教えてあげてください。
間違いは誰にでもありますから。

新曲アップでさらに充実!世界のヴィブラフォン奏者へ直結!
ランダム再生復活で、今日はどの曲?
赤松敏弘MySpace

そして、オフィシャルサイト
赤松敏弘Vibraphone Connection

チェキラ!

[後日談:09年6月18日記]
後日音楽ライターの大村幸則氏御本人より御丁寧なメールを頂きました。
氏に伝えて下さった方、ありがとう。

タグ: Jazz ジャズ CD




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