2009/11/20

マレット・キーボードの魅力について・・・  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック


毎週金曜日はvibraphoneやmarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第百五十三回目の今日は『マレットキーボードの魅力について考えてみよう』です。

いやはや、前回の金曜日レギュラー・プログラムが9月25日の第百五十二回でしたから10月のツアーでお休みしていたら、もう今年もあとひと月ちょっと! そろそろ来年の事を考えながらマレットキーボード・プレーヤーも過ごす時期になりました。
みなさんもそうでしょ?

ヴィブラフォンとマリンバを代表とするこのマレットキーボードの世界。
パーカッションの世界にありながらパーカッションとは少し違う進化を続けています。

しかし、世の中の傾向というのはだいたいみな同じ。
例えば少し前のパーカッション界での流行は「マルチ・パーカッション」。

トコロ狭しと、ありとあらゆる「鳴りモノ」を並べて叩くのがクラシック・コンテンポラリーを中心に流行っていました。
しかし、徐々に変化が起こり、「マルチからアンサンブルへ」と指向が変わってきました。
特定音程のないパーカッションでのアンサンブルよりも、スティールドラムのように音程のある打楽器でのアンサンブルに世の中の流れが移って行きました。

これは「新しい」というほどの事でもなく、何十年周期かで人々の指向が変わって行くものと受け止めておけば良いでしょう。白や黒のモノトーン色の車が流行った後には必ず赤や青の原色の車が流行るのと同じ。

特定音程のあるマレットキーボードとなると、その最たるものがヴィブラフォンやマリンバとなるわけです。

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しかし、これらヴィブラフォンやマリンバはパーカッションとしての発展よりも鍵盤楽器としての発展を遂げているのでピアノやオルガンの世界に共通する知識と技術が必要なのです。
この金曜特集も、そう言ったマレットキーボードを演奏する為に「いつかは必要となる」鍵盤楽器としての知識の一部分を公開しているものです。

当たり前の事ですが、特定音程を持つ楽器同士が一緒に音を出そうとすれば、そこには単旋律以外の音を奏でる知識が必要となります。
それがコードやハーモニーの必需性に直結し、その分野では一番需要があるジャズ・セオリーを取り込みながら進展するのは、時代の流れ以前に演奏者が演奏する音の「音色以外の勉強」に目を向けるチャンスともなり、やがてはそれらの知識を生かしてアレンジや作曲も行う演奏者の育成へと繋がるわけです。

2009年という時間を、youtubeやmyspaceなどで世界中から発信されている動画や音源で見ると、先に述べた事が世界的な兆候として本流となりつつあるのを実感するでしょう。

しかし、、、

本当に注視して観たり聴いたりすると、ヴィブラフォンはジャズやポップスの世界で進化した過程があるので気にならないのですが、マリンバの世界はまだ大きな変化が起こる前のようです。

おや? っと「気になる」音源や動画に登場するプレーヤーは100%がヴィブラフォンの教育を受けた奏者である点も見逃せません。

僕はヴィブラフォンを専門に演奏してきましたが、高校時代はマリンバにも親しみました。
自分ではとてもマリンバを追求して行く意識が持てずヴィブラフォンに専念しましたが、いつもマリンバの事はピアノに次いで気にしてきました。

ヴィブラフォンから見るとマリンバは魅力だらけの楽器なのです。

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昨日は久し振りにマリンバとヴィブラフォンでセッションしました。
本番とは関係の無い(つまりはリハーサルではない)セッションは久し振り。
マリンバは御馴染みの松島さん

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と言っても途中で楽器を交替で演奏してみたりなのでいたってラフです。

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似非(えせ)マリンビスト(つまり僕)と似非ヴァイビスト(つまり松島さん)ですから笑うシーンもありますが、なかなか発想が換わっておもしろいものです。

マリンバを自分で弾くとアイデアがどんどん出てきます。
なぜならヴィブラフォンには無いものがマリンバにはたくさんあるからです。

一番近くにいる楽器(つまりヴィブラフォン)奏者が言うのだから間違いありません。

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素朴な中高音・・・・・木の音色は本当に素朴でいい音がします
魅力的な低音・・・・・5オクターブに拡張されてからは低音の魅力が増しました
伸びやかな中音・・・・・元からあるマリンバのマリンバたる証しの音

僕が思うマリンバの魅力とはこんな感じ。

しかし、

ではマリンバ専門の演奏者のアルバムでこれらの音に巡り会えるかと言うと、、、

ううん。。。。

そこが・・・・・・・・・・

むつかしい。。。。


専門の演奏者の演奏はモータースポーツのF1の世界のような感じがするんですね。
モータースポーツの最たる形。
そういう形は進化の為には絶対に必要なものです。

しかし、では街中を走るのにF1マシンが必要か?と言えば答えはノー。
300km/h走行は新幹線に任せれば良いし、街中でコーナー(つまりは曲がり道)を高速で攻める必要もない。
では、まったくF1は僕らには必要無いか?

そんな事はない。
追い越し車線で安全に確実に追い越すエンジンの出力や、雨の日のブレーキングなど、F1で開発された快適性能は日常の運転には欠かせない形でアシストしてくれている。

ちょっとそこのスーパーまでダイコンを買いに軽を飛ばすオバチャマの車にだって、ちゃーんと「ABS」の文字が見える。


僕のマリンバへのアイデアの一部分は現在のところ二つのアルバム『SYNERGY』(VEGA)と『TIDE GRAPH』(同)で表してみた。(情報:発売元のベガ・ミュージックエンタテインメントのサイトでは只今特別会員セールでこれらのアルバムが半額で買えるゾ!)
また、その一部は曲集『レパートリーで学ぶジャズマリンバ&ヴィブラフォン』としても出版した。

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レパートリーで学ぶジャズマリンバ&ヴィブラフォン/赤松著』(ヤマハ出版)

かつて僕が高校の頃に親しんでいたマリンバのサウンドは曲集の“Sophisticated Lady”のイントロに生かしている。

久し振りに今日セッションをしていて、2010年に向って、もう一度僕なりにマリンバの魅力とその音楽について何が出来るのかを考えてみたいと思った。

セッションの途中で閃いたアイデア。
それはそれはマリンバがカッコよく聞こえたんだもの。
マリンバがカッコよくなれば、ヴィブラフォンとのデュオももっと聴き易くなるはずだ。
そして、それを普通に聴いてくれる人が増えるはず。

ねぇ。


★12月のスペシャル・ライブの予約が始まりました。

■12月13日(日)午後2時30分開演
東京・大田区鵜の木“アトリエひらり”

赤松敏弘(vib)&ユキ・アリマサ(p) SPECIAL DUO


日曜午後のひとときにアトリエひらり(東京・大田区)のスペシャル・ライブをどうぞ。
2009年の締めくくりは、もうすっかりみなさま御馴染みの、赤松・アリマサDUOで決まり!(笑)
アトリエひらり名物のお茶とお菓子のティータイム付き。

どうかお見逃しなく!
完全予約制です。
良い席はお早めに。

料金:3.000円(お茶とお菓子付き)

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予約電話 03-5482-2838(アトリエひらり担当:つちやまで)

予約メール hirari-hitomi@mbp.nifty.co()
←最後のカッコのところに小文字のmを入れてcomで送信して下さい。ジャンクメール対策の為お手数をお掛け致します。

アクセス
東急多摩川線・鵜の木駅(改札口左へ)。線路沿い徒歩8分。
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乞うご期待!!

世界のヴィブラフォン奏者と素晴らしい音楽仲間へ直結!
■赤松敏弘MySpace

そして、コチラはオフィシャルサイト
■赤松敏弘Vibraphone Connection

auの方はコチラの赤松音源で
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チェキラ!




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