2010/5/21

続・インプロ訓練の設定で反復に見る縦と横の関係・・・  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック


毎週金曜日はvibraphoneやmarimbaをやっている人向けのお話し。金曜第百七十七回目の今日は先週の『インプロ訓練の設定で反復に見る縦と横の関係・・・』の続きです。
途中からの人はコチラから読んでね→http://sun.ap.teacup.com/vibstation/1280.html

昨日も話題となったのだけど、ジャズ専門誌の老舗スイング・ジャーナルが来月号で休刊となる。
ちょうど今日は今月号の発売日だったので書店で見掛けた。

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休刊となる事がテレビでも放送されるほどにこの雑誌の果たした文化的な功績は大きいのだと思う。
おおむね団塊の世代(1947年から1949年までの第一次ベビーブームに出生した世代)を中心としたジャズファンの愛読書でもあり、見方を変えればこれからその世代の人たちが余暇を過ごす時に必ず回帰が予測される雑誌だとも思う。特に後ろにあるオーディオのページは自宅でジャズコレクションを楽しむオーディオファイラーには魅力的なページだと思う。

誌面は随分と華やかな話題に満ちている。
それどころか、定期購読の案内や振込用紙まで添付されたまま製本されているところを見ると、休刊という結論に至ったのが本当に急だった事を物語っている。

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広告収入の減少による休刊。
発表された理由はこうだけど、売上げの減少ではないところが現在の日本のジャズにまつわる問題を表しているのかもしれない。逆に売れないからという理由よりも広告収入の減収のほうが影響が大きいという点に本当は矛盾がある。

最新刊の広告索引を見ると悲鳴が聞こえてきそうな状況になっていた。

■レコード会社  7社(1968年)/ 19社(2009年) / 13社(2010年)
■レコード・CD店 15社 / 13社 / 1社
■オーディオ   20社 / 9社 / 6社
■楽器店   27社 / 0社 / 0社
■ジャズスポット 51店 / 21店 / 16店
■その他  10社 / 5社 / 5社

やはりCD物販関連の落ち込みはこの1年半(2009年は1月号のもの)広告の数に正比例している。
中でもレコード・CD店の広告が激減しているのは、つい先日大手メガストアのHMVが経営から撤退表明した事からも察しがつく。

いずれにしても廃刊ではなく休刊だから何らかの形で復刊してくれると思う。
あるいは一足飛びに電子書籍化して新しい媒体となるかもしれない。
そして広告で支える本ではなく、読者が購入して支える本。
やはりそれが理想。
その時を心待ちにしよう。

さて。。。



まずは、先週の出題の答えから。

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(クリックで拡大/以下同じ)

先週取り上げたこのメロディーとコード進行全てに共有できる音を探そう、というものだった。

メロディーと調号からコードトーンの隙間にある音を割り出す事で全てのコードスケールを解読すると、その答えが見えてくる。

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ここに割り出されたコードスケール全てで共有している音が答えだ。

ズバリ答えは・・・・・

“A”

正解だった人、いいゾ!
不正解だった人、もう一度コードスケールのアナライズをしっかり確認しよう。

さて、するとココにあるコードに対して“A”という音は全てのコードに有効なのだから、今度はその“A”をメロディーの中心に据えて考えてみよう。

完全に安定こしたサウンドとなるAの前なら、多少不安定な音が入っても大丈夫なんだ。
一つの例として、Aにアプローチする短いフレーズを作ってみよう。

作り方は簡単。
Aの前に半音でアプローチする音を設定するだけ。
ここでは連続してAの半音下からと、半音上からのアプローチを設定してみよう。
ただし、これは必ずコードサウンドと一緒に音を出して確認しないとサッパリ意味がわからないから要注意。

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譜面では最初の小節だけ記したが(↓)の部分がアプローチノートになる。最初はG#からA、そのままBbからAに向かう。
それぞれのコードサウンドと照合すると、あるコードではこれらのアプローチノートがコードスケール上に存在し、あるコードではこれらのアプローチノートはまったくコードスケールとは無縁の音となったりする。

コードスケール上に存在する音だけで全てが表現出来ると、とても明快で理想的なメロディーが浮かんでくるが、時に「アク」のある音を経由したり、わざとぶつかる音から安定した音へと進行したりすると、音楽的な表現の幅が増す。
アプローチノートは本来そのように、サウンドをスリリングにする飾りなので、この際にコードトーンに対するコードスケール上の音とアプローチノートの違いを体感しておきましょう。

半音でぶつかるからこそ、次に来る音が浮かび上がるのです。
また、ジャズで言う装飾音符はきちんと拍の中で動くという体感にも繋がります。
ピョンピョンと拍とは関係なく付け足すような感じの装飾音符よりも、拍の中でしっかりと次の音にアプローチする装飾音符のほうが、演奏としてもカッコいいのです。
特にヴィブラフォンやマリンバで装飾音符を入れる時はこうやってみるといいんですよ。

つまり・・・・・装飾はカッコよくなければ意味がない、ですね。

ただし・・・・

半音のところは必ずマレット・ダンプニングでアプローチノートを消音するのをお忘れなく!
半音が汚くグリグリに聞こえてきたら、カッコ悪いものね。


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チェキラ!



2010/5/22  5:00

投稿者:あかまつとしひろ

>たかいくん、
68年からの10年間くらいはほぼ毎月スイングジャーナルを買ったり見たりして
いたなぁ。ちょうど植草甚一さんのエッセイが彼の死によって終わったと同時に
SJ誌の読者を卒業した。最近実家にある60年代後半と70年代前半の数冊を
持って来て読んでるのだけど、実に面白い記事が多い。誉めるべきものを誉め
、斬るべきものを斬り、埋もれそうなものを掘り起こしているもの。

パッケージ商品=作品というのは僕も変わらない。
ただ、LPがCDになった時もそうだったように、CDがデータ化されるのには再生メ
ディア側の都合に押し流される傾向があるのも事実。
その意味では電子書籍+音という組み合わせはパッケージとして将来有望だと
思う。

2010/5/21  19:03

投稿者:たかいしゅんすけ

 スイングジャーナル。2月号に前年度のディスク大賞が出るので、2回買いました。金賞が「ビッチェズ・ブリュー」の年と、アルバート・アイラーの「ラストレコーディング」の年だったような記憶が。
 音楽もデーターとして、売買されているらしいのですが、わたしは、LPとかCDという、商品=作品が欲しいので、データーには興味ないな。
 スイングジャーナルさん、いつも立ち読みばかりして、ごめんんなさいね。


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