2010/7/22

JAZZにまつわるこんなライブラリー・・・・  木曜:Jazz & Classic Library


毎週木曜日はJAZZやCLASSICのアルバムを紹介するライブラリーなんですが、只今進行中のニューアルバム関連の音を聴いて明け暮れる日々が続いているので、今回はちょっと違ったライブラリーを。



先月惜しまれつつも長年の歴史に一時ピリオドを打ったジャズとオーディオの月刊誌“スイングジャーナル”。これでジャズ関係の専門誌は月刊誌が“ジャズライフ”、季刊誌に“ジャズ批評”、ペーパー紙に“ジャズワールド”の三誌になってしまいました。
“ジャズライフ”を除けば一般の全国の書店で見掛ける率も少ないのが現実。

これを鉄道誌に置き換えれると、「鉄道ファン」(=スイングジャーナル)が休刊になって月刊誌は「鉄道ジャーナル」(=ジャズライフ)と「鉄道ピクトリアル」(=ジャズ批評)だけになってしまったようなもので、、、、まぁ、この例えじゃ「なるほど」と納得する人がほとんどいないっか。
でも鉄道誌には月刊に「ダイヤ情報」(これはジャズの世界には無いタイプの本)もあるし、最近はどんどん新刊が登場している現状に比べるとジャズは再びマイナーな世界へと戻って行くのではないかと危惧してしまうのですね。

鉄道もジャズも共に団塊の世代の人が若い頃に後押ししたので大きくなった世界。
随分その主役が不在して久しかったのに、最近鉄道には人が戻って来ているのにジャズにはこの世代の人たちがなかなかリターンしないのかも。

ともあれ、そういう人生の諸先輩方の発する文化を僕も子供の頃から吸収して育ったわけで、「スイングジャーナル」は小学校六年生の時からお世話になっていた。

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実家の僕の部屋の本棚にはジャズを聴き始めた初期のスイングジャーナルなどがある

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最古参は“スイングジャーナル1968年10月号”

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記事で目を引くのは「エレクトリック・ジャズ 可能性と問題点」児山紀芳氏による時代の最先端を行く電化される楽器について「さらに新しい情報によれば、とうとうヴァイブも電化されたということだ・・・」で始まるラディック社がゲイリー・バートンに要請したエレクトリック・ヴァイブの話題が冒頭を飾って当時の新しいムーブメント誕生に対する注目が記事からも伝わってくる。

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裏表紙はヤマハのサキソフォンの広告

次に古いのは当たり前だけど翌月のスイングジャーナル。

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『スイングジャーナル1968年11月号』

この号ではシンポジウム「続 日本のジャズを考える」と題した対談が注目で、児山編集長の司会で荒川康男さん、佐藤允彦さん、沢田駿吾さん、瀬川昌久さんらの熱い討論。

他に海外ジャズメン人気投票なども。

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裏表紙は前月とおなじ

続く1968年12月号は後の我が師匠ゲイリー・バートン氏の来日特集。

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『スイングジャーナル1968年12月号』

この三誌に関しては2007年8月7日のブログに詳しい。http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20070806/archive

この頃にひとつ「お宝」号が

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『スイングジャーナル1969年2月号』

表紙はエルヴィン・ジョーンズ。
注目はその見出し!

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え? 1969年にマイルス・デイビス来日!?

真相は本文に、、

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公演初日になって「来日キャンセル」という通知があった幻の来日公演。
マイルス・デイビス(tp) ウェイン・ショーター(sax) チック・コリア(p) ロン・カーター(b) ジャック・ディジョネット(ds) が1月6日東京、8日京都、9日福岡、10日長崎、11日大分、13日岡山、14日徳島、16日東京、18日新潟、21日大阪、22日名古屋、23日札幌、26日東京、と巡回する予定でチケットも完売していたらしい。

もしも実現していたら物凄い事になっていただろうなぁ。

原稿の締め切りをギリギリまで延長して来日関連の記事を差し込んだのに、当日キャンセルという憂き目に会った結果なのだけど、今となってはその期待度の大きさが伝わってくるような「お宝」になった。

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お宝号の裏表紙は・・・ヤマハドラムとヤマハギターアンプの広告なのだけど・・・

よく見てもこの写真がその二つをメインとするカットには見えない。それどころか・・

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一番目が行く位置にあるのはイギリスのプレミアというメーカーのヴィブラフォン!
今では絶対に考えられない構図ですねぇ。。。

この頃は「スイングジャーナル」を参考書として時々他の本も買っていた。

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『音楽専科1969年3月号』

ポピュラーからクラシックまで音楽全般を扱う雑誌ながら時々かなり詳しいジャズ特集をしていた。

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面白いのは裏表紙。

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東芝のカーステレオのソフトの広告。
リバティカートリッジテープという名称の8トラックテープを売っていたのだ。

さすがに8トラックは持った事がない。。。

ここまでは1960年代の後半。

ジャズ雑誌の世界がにわかに活況していたのは実は1970年代の中盤なのだ。

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『ジャズランド1976年3月号』

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内容も充実していてスイングジャーナルに良い意味で対抗していた感じがする。ジャズライフの前身なのかもしれない、と思うほどレコードレビューなどのレイアウトがそっくり。

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しかし残念ながら実家の僕の部屋には1976年12月号を最後に、この本は姿を消している。。

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『ジャズランド1976年12月号』

裏表紙は今とまったく質感の質感の変わらないaudio-technica。

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ジャズランドと同じ時期に新しいジャズ雑誌の方向を提唱しているように見えたのがこの雑誌。

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『Jazz 1976年12月号』

この雑誌ではジャズの奏法クリニックなどが始まっている。
本のサブタイも“the contemporary magazine for hip only”とある。

出版元は・・・

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裏表紙の広告主でもある音楽専門学校

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1970年代は新しいものと古いものが互いに競い合って切磋琢磨した時代。
僕等はそういう時代を見ながら育ったわけだ。
音楽がそうであったように、出版業界も「次の」スタンダードを目指して大きく揺れていた。
月刊誌の乱立はそれだけ「ウチは他とは違う」と言う勢いが新参の出版物を生んでいたように見える。

1980年代になると「ジャズライフ」が新しい潮流を取り上げる役割を持ちながら「スイングジャーナル」との間に別の購買層を開拓する事に成功した。

それまでの間のほんの数年間だったけれども、どの雑誌も「ウチにしか出来ない事」を考え尽くして各方向からの読者開拓に取り組んでいたようだ。

誌上での論争も過熱気味。
でも、それが面白かった。

1970年代後半にジャズを盛り上げていた世代。
当時の20代から30代の団塊の世代の人たちがジャズの世界に戻って来るのは、いったいいつの事になるのだろうか。。。

あの時代の目撃者としては大いに気になるところだ。


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チェキラ!
タグ: Jazz ジャズ CD



2010/7/26  5:14

投稿者:あかまつとしひろ

>マダム・Mさん、
『ジャズランド』や『JAZZ』、もしも今のようにネットを介して情報発信が出来ると
すれば存在していたかは定かでありませんね。元々ジャズとかはマイナーな展
開が多いのでネットにはよく似合うのですよ。雑誌まで作るというのは並々なら
ぬ熱意の表れだったのでしょうね。

ペラペラで白黒のスイングジャーナル!
流石にその頃は生まれてないなぁーー(笑)
凄い!

2010/7/22  17:21

投稿者:マダム・M

全く知らない亜流誌もあって、とっても興味深かったです。

ただ、実家にはもっと古いスイングジャーナルがどこかにあると思います。発掘したらお見せします。確か、白黒で薄かったと記憶しています。


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