2010/9/17

“相性の良い音”の選び方 Part-3  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第百八十九回目の今日は、先週の続きで「基本的な“相性の良い音”の選び方 Part-3」です。

先週までの金曜クリニックをご覧になりたい人は左のカテゴリー(またはこの記事のタイトル右側にある)「金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック」をクリック。この記事に続いて過去の記事全てを見る事が出来ます。チェキラ!

いよいよニューアルバムのプレゼン関係も始まり、明日はジャズライフ誌のインタビューです。
例によってこの夜型人間が朝ちゃんと起きれるかいささか心配ながらの更新です。
来月号にガッツリとクマを作って載らないように祈っててください。

●ニューアルバム“AXIS / 赤松敏弘” 
 2010年10月28日発売

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VGDBRZ0044 / 3.000円(tax in)
発売元:(株)ベガ・ミュージックエンタテインメント

アコースティックなサウンド×緊密なグループ・インターアクション。
過去と現在がシームレスに融合したジャズがここにある
...児山紀芳(ジャズジャーナリスト)

[収録曲]リターン・トゥ・フォーエバー/C.Corea オーバー・アゲイン/T.Akamatsu アクシス/T.Akamatsu ハヴォナ/J.Pastorius アイ・ソート・アバウト・ユー/V.Heusen 他、全8曲

[演奏者]赤松敏弘The NewQuartet
赤松敏弘(vib)佐藤浩一(p)澤田将弘(b)樋口広大(ds)
guest:森川奈菜美(vo)


CD発売記念ライブ:
★11/4(木)19:10-六本木「サテンドール」予03-3401-3080 
★11/10(水)横浜「KAMOME」予045-622-5357
★11/12(金)青山・外苑前「Z-Imagine」予03-3796-6757

出演:赤松敏弘The NewQuartet (4日サテンドールのみゲスト:井上信平/fl加わる)

CD完成プレリリース公演:
★10/10(日)14:20-15:20横濱ジャズプロムナード2010(ジャズフェスティバル)
★10/11(祝・月)19:00-23:00松山シュガービレッジ2010(ジャズフェスティバル)
★10/15(金)17:30-18:30新宿・西新宿三井ビルコンサート(duet w/佐藤浩一p)


詳細→http://www.vibstation.com/

全国のCDショップ、amazon他ネットショップにてご購入いただけます。
また、au、softbank着うた着JAZZ、iTunes Store他ダウンロード販売もあります。

乞うご期待!



さて、先週の最後は、

「・・・・・コードの縦の軸と横の軸を演奏に反映させる為の練習方法とは?

それは意外なほど楽器(ヴィブラフォン)の構造と密接したところから、僕は自然に楽器を始めた初期の段階でその練習方法を見つけられていたのです。・・・」

と結びました。

楽器の構造と関連した発想。

それは高校の音楽科に入って、それまで自己流でやってきたヴィブラフォンをクラシックの基礎からみっちりと勉強しはじめてすぐの事です。

レッスンはマリンバで受けていたのですが、練習する時はヴィブラフォンもマリンバも併用して行いました。
課題として出されたスケールの練習をしていた時のことです。

マリンバで一通りシャープ、フラット4つまでの課題をこなし、ヴィブラフォンにスイッチした時の事です。
スケールは2オクターブ休みなしに速く弾けるように、という単純なものでした。

つまり・・・

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ヴィブラフォンの最低音Fからの2オクターブ、つまりF dur(F Maj)のスケール。これは何の抵抗も支障もなく普通に弾けます。

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これはC dur (C Maj)のスケール。何という事はない。

しかし・・・

マリンバでは何の問題も無かった次のスケールに取り掛かった時の事です。

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Ges dur (Gb Maj)のスケール。この時はこの音域から始めたのですね。するとマリンバでは何の支障もなかったのにヴィブラフォンでは音域が足りなくなってしまったのです。
オクターブ下げて練習すれば問題ないのですが、それまであまり気にしていなかったヴィブラフォンの音域の狭さを急に感じてしまったのです。

マリンバは4オクターブ以上の音域があるので、こういうスケール練習でも音が足りなくなるなんて事は殆ど無いのですが、たった3オクターブしかないヴィブラフォンのハンディを感じたのですね。

しかし、転んでもタダでは起きない性格ですから(どちらかと言うとへそ曲がりと言った方が良いような気もしますが・・・)こんなヘンテコな事を思い付いたのです。

★メロディーでも何でも、常に調の主音から始まるわけじゃないじゃん!
★なぜスケール練習は主音からしかしないのだろう?
★楽器の全音域で練習しておけば、どんな音域のメロディーでも楽に弾けるじゃないか

つまりヴィブラフォンはFから始まる楽器。
もしも管楽器的な呼び名を付ければ「F管」。
なぜなら、他の主音からのスケールは2オクターブしか弾けないがFのスケールだけは3オクターブ弾ける。

何と言う単純な頭でしょう。
でも、そこからこんな方式を編み出して練習したのです。

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コードネームの位置に書いているのは自分の頭の中でイメージしている調とスタート音。
CMaj/Fとは、この時点ではC dur (C Maj)のスケールをFから弾き始めるという事。
同じようにFMaj/Fは、フラットが一つの調、つまりF dur(F Maj)をFから弾き始める。
BbMaj/Fはフラットが二つの調、つまりB dur (Bb Maj)をFから始める・・・・

つまり、フラットを調号通りに増やして行き、Fから始められるものは全て最低音のFから最高音のFまでフルレンジで練習するわけだ。
フラットの調だけでなくシャープの調になると、今度は最低音はF#から始まる事になる。
ここではその最初のシャープが一つのG dur (G Maj)のみ取り上げたが練習の要領はフラットの調号とまったく同じだで一つずつ増やしながらF#から始めれば良い。

この発想をコードネームの勉強を本格的にする前にやっていたので、実際にコード理論に触れた時に「固定ド」「絶対音感」を「移動ド」「相対音感」に直す覚悟が出来た。
常に主音で物を考えている限り、コードや曲、インプロを感覚的以外のプロセスで捉える事は不可能だと思ったからだ。

さて、このような初期の発見と練習が後日役に立つ時が来た。

それがコードスケール理論に触れた時だ。
目からウロコだった。
世の中には自分と同じような事を考える人がいるものだという気持ちと、それをどのように説明すれば具体的に活用出来るのかがわからなかったからだ。
ただ、それまでの間、コードネームを見ながら必死で横のラインを作る事を考えていた。
そのラインは「最初から想定されている」のではなく「その瞬間に全身全霊をもって直感で作るものだ」という大きな誤解と共に。

■コードスケールを使ってハーモニーの横の流れを体感しよう

先週までの「スペイン」を使ってメロディーに6度下にコーラスラインを作るアレンジ的手法から少し飛躍してコードスケールそのものを横に繋ぐ練習をしてみましょう。

スケールはあくまでも単音のラインてしかないのですが、一つだけ「ポイント」を決めて練習すると面白いほどハーモニー感覚が養われます。

全然難しくない事です。

そのポイントとは、、、、

さっき僕が楽器を始めた時の発見した楽器の構造を利用する発想から生まれたものです。

練習の定義を作りましょう。

(1)コードスケールは1オクターブの反復
(2)音符は八分音符で動く
(3)スタートする音と音域を1コーラス内はほぼ固定する
  もしも前のコードと同じ音が無い場合は一番近い音から始める

さらに、
(4)コードスケールにはアヴォイドノートも含む
(5)ただしアヴォイドノートから弾き始めてはいけない。
  スタートと定めた音がコードのアヴォイドノートの場合は
  一番近いコードトーンから始める
(6)最初に定めた音がコードスケール上に無いコードの時は
  該当するコードの一番近くのコードスケール音(アヴォイドノートを除く)を選ぶ

この定義で次の「スペイン」と似たコード進行の中でコードスケールを弾いてみましょう。きっとハーモニーが横に繋がって変化して行くのを体感出来るでしょう。

このケースは「私は“F#から”全てを始めたい」というポリシーです。

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9-10小節目のC#7(b9)はコードスケールがコンデミの為スケール上に“F#”がありません。こういう場合は一番近いコードスケール上の音(この場合はコードトーンのFをチョイスしました)から始めます。

コードの勉強も少しやった。
コードスケールのアナライズも取りあえず理解してきた。
さぁ、じゃあそれらを演奏にフィードバックさせよう、という時に、この練習は効果的です。

さらに、スタートする音はどんどん変えて練習すると自分なりのメソードが出来ます。

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これは「Aから始める」としてスタートしたものです。
二つ目のコードF#7(b9)で早くもAの音を他の音にチェンジしなければなりませんが、こういう細かい課題が多いほど、ハーモニーの流れを体感出来るので「面倒」と思わずにチャレンジあるのみ。

この場合のC#7(b9)のコンデミは、本来であればコードトーン“G#”をチョイスするところですが、「私は“A”から始める」という意思を尊重するとコードネームがシャープ系のC#7を選んでいるのでAプラス・シャープ=A#としています。

この場合のコンデミのように、アヴォイドノートではなく単にコードスケール上に意図する音が無い場合は一番近くの音を選ぶのですが、上下どちらも同じ間隔で選択する音がある場合はコードネームの書き方(シャープ系? フラット系?)などの外的要素に沿って選択してください。

コードスケールと音域固定で音の横の流れをキャッチしてください。

つづく。


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チェキラ!




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