2006/7/29

セカンド・セメスター・・・・・後半の巻  ■新・音楽体験記/留学の頃

前回書いた4月下旬のハーバード大学のSpring Arts Festival出演も終わりいよいよセカンド・セメスターも追い込みのファイナルに突入。またまた提出物の仕上げや奨学金の奉仕演奏で寝る暇もない状態に

そんなバタバタしたある日、学校のメールボックスをチェックすると1通の手紙が届いていた。Annという女性に心当たりはないが、確かに僕の名前がフルネームで書かれているので開封してみた。すると・・・・・先日のハーバード大学での演奏を聴いて気に入ってくれたらしく、自分の番組で紹介したい、との事だった。Annはボストンの隣町ケンブリッヂのクィンシーにある放送局WHRBのジャズ制作部門のプロデューサーだった。
ひゃ〜

し、しかし、、、ここで大問題

放送に耐えられるような音質の演奏録音なんてボストンに来てから一つもないよ〜

早速メンバーに相談したらドラムのFumio君がエンジニア科の友達に聞いてみましょう、と言う。数日して紹介されたのがKatsuhiko Naito君。今ではアメリカで売れっ子エンジニアだ。彼と会って相談すると学校のスタジオは24時間フル稼動状態なので無理とわかった。そこでボイルストン・ストリートにある知合いのスタジオを借りる案が出た。楽器はゲイリーから借りているヴィブラフォンがアパートにあるから車さえ何とかなれば移動可能だ。他のメンバーもそれぞれの楽器をスタジオまで運ぶ事は出来ると言う。ファイナル試験が終わればスケジュールも何とかなる。
よし、やろう

セカンド・セメスターも終わりに近い日にハーバードで演奏したバンド3曲とバンジョーの有田純弘氏とヴィブラフォンとバンジョーによるデュオ2曲を深夜のスタジオで録音。
朝までかかって録音が終了し、そのまま学校に戻ってミキシングとダビングをやり、即日にテープをWHRBのAnnのところへ送った。数日後WHRBから放送日時が送られてきた。
ボストンでの初メディアだった。

katsuhiko君とはこれを機にいろいろな所で録音をやる事になった。その中で「アカマツさんがやろうとしている音楽なら、きっとアリマサが合うと思うよ」「アリマサ?誰なの?」「ううん・・今はあんまり学校に来てないけど、僕のハウスメイトだから連絡はすぐに出来るよ」「じゃあ、機会があったら頼むよ」
この時に初めて「アリマサ」という名前を聞いた気がした。

さて、サマーセメスターからは選択科目だけになるので、これまでよりもグッとスケジュールが楽になる予定だ。死に物狂いで怒濤のファイナル攻撃とレコーディングが終わってサマー・セメスターが始まるまでに少し休みが出来た。

元々電車好きでもあるから、しかもボストンに来るのはバークリーに入る事が目的だったので街や周辺の事を何も知らなかったから、この際にボストン・エリアってどーなってるんだろうと探索してみる。

クリックすると元のサイズで表示します クリックすると元のサイズで表示します
学校とアパートの往復が殆どだった最初の10ケ月
だからアパートは寝るだけの場所で良かったから窓の外はブロックと鳩が見えるだけ



クリックすると元のサイズで表示します  クリックすると元のサイズで表示します
コツさえわかれば何処の国でも電車を乗りこなす 
ボストンは長距離はアムトラック、中距離はコミュニティーライン、近距離は地下鉄(MBTA Rapit Transit Line)と鉄道が発達していたので便利だった

クリックすると元のサイズで表示します クリックすると元のサイズで表示します
コミュニティーラインの「T」を利用してボストンの北にある魔女刈りで有名なセーラム(Salem)のWitch's Houseの前で。隣はお気に入りだった小さな漁港Rockport。ボストンの周りには欧米独特のミステリアスな史跡がたくさんある

その街のいろんな場所を知ると住んでいるのが楽しくなる。

そう、本当はこの感じで楽しくなるはずだった・・・・・

しかし


ある日の夕方、アパートに帰ってくると、隣の部屋のドアが外して横に置いてあった。大家が来て何か修理でもしているんだろうと思って、自分の部屋でヴィブラフォンの練習をしていた。夜の9時頃になって突然けたたましいノックの音がするので開けると、ナント、ポリスが立っている。

「ハ〜イ」

少し怪訝な顔をしていたら「隣にドロボーが入った。君の部屋は異常ないか」という。「別に何もないよ」と言うと、「君は何時頃に部屋に戻った?」「午後5時頃だ」「その時に何か気が付かなかったか?」「いや、別に、、あ、そうだ、その時に隣のドアが外して横に置いてあった」「それだ!」
ポリスは何事か無線で連絡し「君も気をつけろ」と言い残して立去る。

すぐに隣のイタリア人女性が来た。憔悴しきって可哀相だ。「コーヒーでも飲むか?」と言っても「いらない」と言う。彼女の部屋の中は足の踏み場もないほどに荒らされて、キーボードやCD、オーディオ等全てが持ち去られていた。
慰めてあげても気落ちしたままだ。「今夜はどうする?」と言うと「BFが今迎えにくる」という。BFが迎えに来るまで部屋で待たせてあげた。大切にしていたギターまで盗まれたのが一番のショックだ。

ドロボーめ。。。このところこの近辺のアパートは頻繁にやられている。どうやら入口のマスターキーのコピーを持っているらしいと彼女が言う。中に入ってドアを壊すんじゃなく「外して」入られるのだから3重のポリスロックでも防ぎ様がない。


もう引っ越すしかないな。。


つづく



2006/7/29  15:12

投稿者:YELL

ユキさんの本名(漢字表記も)知っていますけど、読めないですよね。
でもユキ・アリマサって響はとっても好きです。
ソレでCD買っちゃったんですよ。


※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ