2011/7/21

只今来日中・・・・ゲイリー・バートン(vib)  木曜:Jazz & Classic Library


このコーナーでヴィブラフォンを取り上げるのは極力避けています。
それは僕がヴィブラフォン奏者である事にもよるのですが、金曜日にビブラフォンやマリンバ専門の話題を書いているので分離しているのです。
また、ヴィブラフォンばかり聞いて育ったわけではありませんから(むしろ他の楽器をたくさん聞いています)ジャズを志す人にはそちらの方が役に立ちます。
そんな事もあって木曜日にヴィブラフォンが登場するのは稀な事。

しかし只今来日中でありますので、今夜は・・・・


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『COMMON GROUND/Gary Burton』(mack avenue/2011年)

THE NEW GARY BURTON QUARTET名義のこのアルバム、出来たてホヤホヤ。

凄まじい人気で世界中を駆け巡ったパット・メセニーとの再会クァルテットの演奏は、とにかく“Sea Journey”から始まる懐かしさに溢れたもので、ライブを見ても1970年代の続きがそこに溢れていて僕らは大感激したものです。
ツアーの後でライブ録音されたアルバムが出ましたが、それも同じような懐かしさと楽しさに溢れたアルバムでした。

しかし。

やはり現代に生きる僕らは、懐かしさだけではどうにもならない。
常に「今」がほしくなるのは、ジャズファンとして当然の事。
懐かしさだけで終わってしまったら、もう世の中のジャズは衰退するのみですから。

で、

さすが我が師匠。

ちゃんと時代を察知して、素晴らしく軽快なジャズを造り出してくれました。
なんだかんだと言っても、この人を切っ掛けにこの道に入って良かったと思います。

メンバーは
Gary Burton(vib)
Julian Lage(g)
Scott Colley(b)
Antonio Sanchez(ds)

とにかく軽快さ。
それは1曲目の“Late Night Sunrise”から溢れます。
作曲者のVadim Neselovskyiはピアニストでゲイリー・バートンのNEXT GENERATIONのメンバーとして来日もしている若手です。ライブの時はバンドの中で一番意外性に溢れていて実に楽しいステージを見せてくれました。

さて、この曲を一聴してわかるのは、ドラムのアントニオ・サンチェスがこのバンドの音楽を心底理解した状態になった事です。
バンドの中でドラムは「縁取り」。
他の楽器からは出ない様々な倍音を奏でるのがドラムなのですが、優れたドラマーは安定したタイム感の他にその「縁取り」をクリアーに描く事が出来ます。
この域になると、バンドのサウンド全体の中でのドラマーの存在感がグッと増します。

上手なドラマーは世界中にたくさんいますが、この域で演奏しているドラマーは数えるほどしかいません。
正確なタイムキーパーであると共に、抑揚の縁取りを全て任されて余りある才能の中で演奏出来るドラマー。
例え音量が大きくても、そのようなドラマーの演奏は少しも「うるさくない」のです。
自分がこれまでに共演したドラマーの中では大坂昌彦が昔も今もその域で演奏出来るドラマーの筆頭だと思っています。

さて、アントニオ・サンチェスやドラマーの話しを書きたいわけではありません。
しかし、このゲイリー・バートンの新しいアルバムを聞いた瞬間に、このバンドの中でのドラマーの位置が驚くほどクリアーなのに注目しました。

そんな所から、それだけ「やるべきこと」が洗い出されているバンドである事を察知させてくれるのです。

“Never the Same Way”はベースのスコット・コーレイの作品。
スペイシーでちょっぴりトリッキーなイントロから変拍子であるがなかなか素性を表わさないように出来ているテーマが面白い。やがてブリッジにかかるとこの曲が7/4である事がわかる。
やはりこのアントニオ・サンチェスのサポートは面白い。
先に述べたように、「その域」で演奏しているから時間が自然に流れ、それでいてちゃんとボルテージが上がって来るのだ。

“Common Ground”はアントニオ・サンチェスの作。スケール・ライクでスピーディーなテーマがおもしろい。
“Was It So Long Ago?”はゲイリー・バートンの作。かつて共演したアストル・ピアソラのエキゾチックさに深く影響されたような情熱的なバラードだ。

“Etude”はギターのジュリアン・レエジのメカニカルなテーマが縦横無尽に音世界を駆け巡るクラシックの小品のようなテーマから始まる。これはステージで見るのが楽しみな曲だ。

さて、ここでアルバムはちょうど半分(全10曲)。

メンバーそれぞれが曲を持ち寄ってこのバンドの特徴を様々な角度から描き出している。
どこにも古臭さがない。
かといって、最近よくある新しそうな顔をしているのにあまり見るべきり内容が無いものとは違う。

十分に大人な音楽なくせに、どこか「偉そう」にしないところがいい。
小学生の時からゲイリー・バートンを聞いて育って、このアルバムでも変わらず言えるのは、音が与える「清々しさ」だ。
その言葉にゲイリーのヴィブラフォンはピッタリだ。

それが、もしも、ジャズと呼ばれる分野に存在しなかったら、きっと僕はジャズには足を踏み込まなかっただろう。
しかし、それがジャズという分野に存在してくれた事への喜び。この幸福感は、ひょっとして他の分野では得られなかったかもしれない。楽器の前に立って、一番ダイレクトに自分で音を選べる音楽だからね。(他の音楽のポイントはそこには無い)

曲はどんどん続く。

このクァルテットがどれだけ快調に、軽快に、周辺の音楽を吸収しながらジャズを育て上げているのかを聴き進む毎に理解できる。

そして、このアントニオ・サンチェスの充実したプレイが物語るように、最高のバランスを保ったニュー・ゲイリー・バートン・クァルテットが只今東京公演中。

続きは、今ならステージで、だ。

土曜日は満席のセットもあるが、まだ大丈夫。
こんな絶妙で軽快なジャズは滅多にないから、時間がある方は是非足を運ばれるといいでしょう。

GARY BURTON
QUARTET
7.20 wed. - 7.23 sat.
ブルーノート東京http://www.bluenote.co.jp/

超お薦めGOOD!



やるぞ!ジャズプロ!
出るぞ!スペシャル!
今年は大トリ、応援宜しくデス
GOOD!

今年も開催決定。
日本最大級のジャズフェスティバル、

【横濱ジャズプロムナード2011】

2011年10月8日(土)〜9日(日)
横浜市内各ホール、ライブハウス、ストリート会場など連日100ステージ超、毎年10万人を超える観客で横浜の街がジャズに染まる二日間。

<前売券 発売日:近日発表>

●券種

10月8日券:ひとり券@4,000円,ペア券@7,500円
10月9日券:ひとり券@4,000円,ペア券@7,500円
10月8日・9日両日券:ひとり券@7,500円

チケットぴあ、ローソンチケット、e+(イープラス)等の各種プレイガイド、横浜市内文化施設等で販売予定です。

全体のタイムスケジュール、チケット情報等は近々の公式ホームページhttp://jazzpro.jp/index.phpでの発表をお待ちください。

♪ 今年のテーマは『 ありがとう 』です。
お客様、出演者、協力各団体、運営ボランティア、
多くの方々から思いが集まり、無事に開催することができることに、
今年は、より一層の感謝の気持ち込めて、お届けします。

今年は以下のプログラムで出演します。

出演日時:10月9日(日)19:20〜20:20
会場:関内ホール(小ホール)
出演:赤松敏弘(vib) vs 道下和彦(g) & ユキ・アリマサ(p)



今年の横濱ジャズプロムナードでは、赤松のデュオ・プロジェクト20周年を記念した、特別な二つのデュオと滅多に聴けないvib+g+pianoによるトリオをプログラムしました。


★赤松・道下デュオ
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赤松敏弘(vib)道下和彦(g) 1991年8月東京・千代田区/一口坂スタジオ

赤松・道下デュオは、日本のジャズ界が活性化していた1991年、当時の新進若手ジャズメン10組をピックアップしたファンハウス(現・Sony Music Entertainment Inc.)のアルバム『NOW'S THE TIME WORKSHOP』(二枚シリーズ)で、当時率いていたバンドA-Projectと共に紹介されてデビュー。
この写真はその収録時に収録現場だった一口坂スタジオで撮った宣材写真。ある意味ココだけのお宝(爆)。それにしても二人とも若い!(笑)
以来、全国津々浦々に出没してから早二十年。
デュオはその後バンドへと発展し、やがてそれぞれの道を進むようになり、今回約十年振りの再会が実現します。横濱ジャズプロムナードへのこのデュオでの出演は94年(第二回)の、はまぎんホール以来17年振り。

試聴赤松・道下デュオ“TRITON”1991年8月録音/同年11月リリース)


★赤松・アリマサDUO
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ユキ・アリマサ(p)赤松敏弘(vib) 2007年4月東京・世田谷区/クレッセントスタジオ

赤松・アリマサDUOは2000年の『NEXT DOOR』(Vega)でアルバム・デビューし、その後『Six Intentions』(2002年/Three Blind Mice)、『Still On The Air』(03年/同)、『Synergy』(05年/Vega)、『Tide Graph』(07年/同)と赤松のアルバムの中の要所要所で取り上げてきたマスターズ・デュオです。
横濱ジャズプロムナードへのこのデュオでの出演は、08年の横浜情報文化センターホール以来三年振りになります。

試聴赤松・アリマサDUOサンプル演奏(2005年4月録音/同年6月リリース)


横濱ジャズプロムナード2011の詳細は近々情報がアップされる公式ホームページ http://jazzpro.jp/index.php でゲット!

お見逃しなく!


ガンバレ東北!

がんばろうニッポン!




只今絶賛発売中!
■New Album『AXIS/赤松敏弘』(VEGA)2010年10月28日発売
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VGDBRZ-0044/3.000円(税込)

赤松敏弘(vib)The NewQuartet
guest:森川奈菜美(vo)

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CDレビュー→http://www.jazzpage.net/rireki/cd/akamatsu_axis.html

CDレビュー→http://www.jazzfusion.com/cd2010/axis.htm

CDレビュー→http://artist.cdjournal.com/d/axis/4110091003

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チェキラ!
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