2011/10/21

本日から西新宿2days!赤松敏弘/vib河野啓三/pデュオ、の前に音楽的読唇術を冷静に分析してみよう  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第二百三十五回目の今日はコード奏法編『音楽的読唇術の根拠について冷静に分析してみよう』というお話し。

ビブラフォンやマリンバは鍵盤を見ると固定ドの並びをしていますが、初期の段階でジャズのインプロを行う時は「頭の中と聴覚」は“相対音感”、つまり“移動ド的感覚”で、「視覚的には“固定ド的な配列”の鍵盤」からハーモニーの流れに沿ってメロディーを創作するという、一見矛盾した訓練を要するのでその辺りのヒントを書いています。

固定ドのままジャズ理論を学習して演奏を行っていると、徐々に頭の中が混乱してしまうので、早い段階で移動ドに触れておく必要があるのですね。

途中からの人は、2011年10月14日の『ツー・カーはインプロの方向付けと、実は音楽的読唇術の基礎なのだ・・・』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111014/archiveや、今年9月以降の金曜特集を経由してから読んでくださいね。

ココまでの金曜クリニックをご覧になりたい人は左のカテゴリー(またはこの記事のタイトル右側にある)「金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック」をクリック。この記事に続いて過去の記事全てを見る事が出来ます。チェキラ!



 本日初日!
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■10月21(金)、22(土) 東京・新宿 西新宿三井ビルコンサート2Days
今年も東京メトロ「西新宿」駅の西新宿三井ビルで恒例のコンサートが行われます。
03年秋から始まった「秋JAZZ」、今年は飛びきりフレッシュと華やかな顔合わせでお届けします。


★21日(金)開演17:30-(終演18:30予定)
初日出演 : 赤松敏弘(ビブラフォン)、河野啓三(ピアノ)DUO
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今回が初共演。T-スクエアのキーボード奏者・河野啓三とのフレッシュな初顔合わせに乞うご期待。

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新宿西口の三井ビルではありません。地下鉄丸ノ内線「西新宿」近くの西新宿三井ビルです。毎年間違われる方がいらっしゃいますので御注意下さい。

※詳しいインフォはこのブログの最後のお知らせにあります。
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これまで、ジャズのインプロの解説で「音楽的読唇術」という言葉は見掛けた事がなかった。
当たり前で、これは僕が勝手に作った造語。
なのだけど、インプロをただ単純に初歩の理論から系統立てて頭に入れて行ったからと言って面白い音楽が出来るわけじゃない、かと言って何でもただ感覚的にやっていたのではいつまで経っても成長がない、だからどーすればいいのか? ってずーっと思い続けていた頃に、相当数のジャズの理論が統計学的な部分を含んでいる割には「ジャズはこれを聴くべし」みたいな“お告げ”しかない事に気付き、その根拠が知りたいのにまったく説明が無いじゃないか、という「空白領域」のような存在が気になる。。。
だってそこをフォローしない限り、オリジナリティーを伴ったインプロなんて出来っこないわけです。

「これはこう」「あれは最初っからああ」なんて説明じゃ、そう言ってた時代が過ぎてしまうと何の事やらさっぱりわからないものね。(笑)

そのモヤモヤとした所を、まるで人の心理を読み取るかのような見事なソロ(インプロ)を演奏するジャズミュージシャンに触れる事によって、その人達の多くがベテラン、フレッシュマン、白人、黒人他人種や性別を問わず「聴き手が予測する音を次に用意」しているという共有点がある事に気付いたわけです。

それが「音楽的読唇術」と形容出来るまでに随分と時間が掛かったのだけど、その裏側には皆ずば抜けた楽器によるソルフェージュ能力が潜んでいたわけで、コードセオリーが理論的な数字の積み重ねにしかみえない音感の人(固定ド・絶対音感)はそこから解放されるヒントとなればいいし、現段階で少しはコードの中で「何かやってる」人は、より具体的に、自分で根拠を持って演奏する事への入口となればいいと思う。

与えられた課題はきちんと消化出来るし、楽器の演奏技術もコンスタントなレベル。
しかし、「はい!」と言われてコード譜でソロ(アドリブ)が取れない人は世の中にたくさんいます。
アドリブといいながら、ずーっと練習した事を、ただ単になぞっているだけの人もいます。
みんな真面目に取り組んでいるのです。
でも出来ない。。。。なぜだ!?

二十歳半ばからいろんな人をレッスンで見て来て、ひとつだけ核心を持って言える原因があります。

それは・・・・

「普段、ジャズを、全然聴いていない」

高度な演奏技術をつける専門の学校に通う人ほどこの単純な問題を抱えています。
彼等、彼女等はそれまでの音楽教育で「目の前にある課題」を命懸けで取り組んで克服する事ばかり繰り返してきましたが、驚くほどそれ以外の音楽を知らないのです。

「もっと音楽を聴け!」

口を酸っぱくして言い続けるのですが、「何から聴いたら良いのかがわからないのです」と困った顔に。

趣味で音楽を聴いている人達とは少々環境が異なるので入口となる音楽も一般論とは別です。
そこで僕は木曜日のブログに自分が聴いて育ってきた音楽を紹介しているので、そこから好きなものを見つけて入口にするのも手だよ、と忠告します。
ヒントのひとつです。

趣味趣向は聴いてから後でいくらでも決められますからね。
しかし、知らないと何も始まらない。。。

もしも「良い音楽学校」があるとすれば、主体となる音楽の他に、興味を持つ音楽の講座、実践の場所が設けられている学校ではないかと思ってしまいます。

ビブラフォンやマリンバをティーンエイジから始めている人は、よっぽどの事が無い限りクラシック畑と関わりを持っていますから、自分で探して聴かなければジャズなんて出来っこないのですね。

聴きましょう、音楽。
作りましょう、音楽を聴く時間。
買いましょう、音楽を。
ちゃんと作られたアルバムを買えば、ライブを見て悦に浸るよりも数倍「想像力」が増します。
音楽をやる立場なら、観るのは最後でいい。
音楽はまず「聴く」ものだから、自分が聴き手になって楽しめなければ人に音楽なんて伝えられないよ。
自分が想像して、自分で作り上げて、最後に他人を見れば本当に観る価値があるか無いかもわかると言うもの。
まずは自分の耳から、ですよ。



さて、「音楽的読唇術」なんて少々大袈裟な形容をしていますが、先週の「ツー、とくれば」「カー、と応える」音楽的な反応チェック、いかがでしたか?

僕が掲げた「応え」(答えではありません)と一致していた人は、きっと音楽的読唇術をおぼろげながら意識している人です。
全然違う「音」を選んだ人は、もう一度出題のメロディーとコードを復唱してみましょう。

もう一度先週に戻ってやってみる→http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111014/archive

違う音を選んだ人の中には、いろんな事を考え過ぎたり、いろんな事を断片的に頭に入れて混乱している場合もあります。落ち着いて、もう一度僕と同じ「応え」の音を頭に入れてみてください。

では、先週僕が掲げた「応え」について。

この曲はアントニオ・カルロス・ジョビンの“One Note Samba”の一部分。
この曲のキーはBbメジャー。
従って根幹となるトニックソルファは以下の通り
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(クリック、さらに開いた画像をクリックで拡大/以下同じ)

今解説しているのはこの曲のAセクションの二段目と三段目の8小節間。
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奇数小節で動いたメロディーを偶数小節の頭に一音入れて終結するモチーフ。
最初の二小節間にそのモデルを設置し、他の二小節間も同じようなモチーフを完成させるというもの。
先週の金曜ブログでその「応え」を出した譜面に、次のような補足を入れてみました。

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何か気付きません?

この部分(曲本体では5小節目から12小節目の間)にはいくつかの喚問があります。

まず本来のBbメジャーのキーに属さないコード。
Db7(#11)、GbMaj7、B7(#11)、Fm7、Bb7、Ab7。
これらのコードスケールを割り出すのは演奏前の義務ですね。

割り出しはこれまでの解説で理解しているものとして、特に補足が必要なものだけ取り上げると、

B7(#11)は前の小節のGbMaj7の影響を受けているのでDb=C#が存在。従ってリディアン・フラットセブン・スケール。

さて、ここまで来て、再び今日の補足した譜面を見てください。
コード進行的には、代理コードや一時的な転調を示す進行が含まれているにも関わらず、今回偶数小節に選んだ音はトニックソルファ上では、実に簡単なdo-re-mi-fa-sol-la-ti-doの中の音。
つまりどんなにコード進行が複雑であっても、モチーフとして落ち着く先に選ぶ音は、そのキーの本来のスケール上にある音、バークリー流に言えばダイアトニック・スケール上の音になるのです。

Db7で選んだのは「fa」ですよね。
B7(#11)で選んだのは「sol」ですよね。
Bb7で選んだのは「la」ですよね。
Ab7で選んだのは「do」ですよね。

これ、とっても簡単な音ばかり。

ところが・・・・
これをそれぞれのコードのテンション名で呼ぶと・・・

Db7で選んだのは「9th
B7(#11)で選んだのは「#11th
Bb7で選んだのは「13th
Ab7で選んだのは「9th

ほらね、何だか自分がとっても難しい音を選んでいるような気分になるでしょ?(笑)

移動ド・相対音感の人はそんなにこの事は引っ掛かりなく次に進めるのですが、固定ド・絶対音感の人はココで引っ掛かってウ〜ンウ〜ンと苦しむのです。

インプロってメロディーを新しく作っているようなもの。
だからその調の中から脱線しない限りこのAセクションのような場所でのソロは、そんなに難しいものではないのですが、種明しをすれば「移動ド・相対音感」の人は上のトニックソルファ的な意識で「応え」ているのに対して、「固定ド・絶対音感」の人は下のようにモチーフの最後の音をテンションとして選ぼうとして難しく感じてしまうようです。

曲の「do」が共有できる部分、つまり本当に転調が起こらない限りは、代理コードや一時的な転調に伴うコードトーンの変化はあるものの、コードトーンの隙間にある「落ち着く音」は、実は元の調のダイアトニックスケールの音に回帰する傾向が強いのです。

奇数小節で弾みが付いたメロディーの先を偶数小節で元のキーの「doからtiの間」にある音で、今弾いているレンジ(音域)に最も近く、次のコードのアヴォイドノートとならない音を選ぶ訓練、というよりもこの段階ではちょっとしたパズルみたいです。

三度重ねのコードトーンですから、その隙間に隠れている音が必ずあるわけで、それがダイアトニックスケール上の音が選ばれる内は「本当に転調していない」わけです。

このAセクションではBbメジャーのダイアトニックスケールから音が選ばれていますから、その事を理解しやすいと思います。

しかし、演奏中の心理にはもう一つ、次の音に進む時の「尺度」というものがあります。
このモチーフの場合は、二拍三連でモーションを表現しやすいように崩していますが、もしもきっちりと割り切れる譜割に変えると、その時(モチーフの最終音を選ぶ時)の演奏者の心理と尺度を理解出来るかもしれません。

僕の場合はこのような尺度が演奏中に働いているようです。

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トニックソルファで示した部分が次の小節(この場合は偶数小節の頭でモチーフを終えるという状況)への尺度。

階段のように向かうべき音の上下方向に合わせて「二拍三連を演奏中」に、この譜面の各奇数小節四拍め裏の音を刻みながら「偶数小節頭の音」を選んでいます。

演奏では、この「尺度」の部分もインプロとして取り込む場合があり、それらはここで既に解説している用法と結び付いて行くのです。

(以下次回)

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★いよいよ本日から!!!

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2011年 10 月 21日 (金) 〜  22 日 (土)

東京・新宿
『西新宿三井ビル・サロンコンサート2Days』

西新宿三井ビルロビー(テラス側)特設会場で行われるサロンコンサートをお見逃しなく

開演:21日(金)午後5時30分 (60分1ステージ)
出演:赤松敏弘(vib) & 河野啓三(p) Duo
■03年から始まったサロンコンサート“秋JAZZ”のラストは、ヴィブラフォンとピアノによるブリリアントなデュオで締めくくります。

開演:22日(土)午後3時 (60分1ステージ)
出演:松島美紀(marimba) 林由香里(marimba) ゲスト:赤松敏弘(vib)
■マリンバ奏者・松島美紀率いるユニットとのコラボレーション。三人合計12本のマレットが宙を舞う!乞うご期待!。

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○出演会場: 新宿・西新宿三井ビル特設会場
       東京都新宿区西新宿6-24-1

      ■アクセス:東京メトロ丸の内線「西新宿」駅徒歩4分
            都営大江戸線「都庁前」駅徒歩8分
            JR、小田急、京王線「新宿」駅徒歩15分

○料金:フリー(椅子席は先着順)

青梅街道側のエントランスを入りそのままエレベーターホールを抜けてお進みください。
お席は先着順です。
会場の椅子席は開演約40分前には設置完了予定です。
スターバックスのテラス席を御利用の場合は同店でのオーダーが必要となります。
館内及び周辺には一般有料駐車場がございます。

○主催:三井不動産株式会社 ★Produced by Toshihiro Akamatsu



ガンバレ東北!

がんばろうニッポン!




只今絶賛発売中!
■New Album『AXIS/赤松敏弘』(VEGA)
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VGDBRZ-0044/3.000円(税込)

赤松敏弘(vib)The NewQuartet
guest:森川奈菜美(vo)

New Album『AXIS』は全国の有名CD店のほか、ネットショップでも好評発売中!
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どうぞご利用ください。

CDレビュー→http://www.jazzpage.net/rireki/cd/akamatsu_axis.html

CDレビュー→http://www.jazzfusion.com/cd2010/axis.htm

CDレビュー→http://artist.cdjournal.com/d/axis/4110091003

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【動画】と【試聴】世界のヴィブラフォン奏者と素晴らしい音楽仲間へ直結!
■赤松敏弘MySpace

そして、コチラはオフィシャルサイト
■赤松敏弘Vibraphone Connection

掲示板に替わって登場、オフィシャルな(?)つぶやきTwitter
■赤松敏弘 Vibstation's Twitter

新しく追加のコミュニティー
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auの方はコチラの赤松音源で
≪■着JAZZ!■取り放題≫
 カテゴリ(メニューリスト)>着うた>クラシック・ジャズ
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SoftBankの方はコチラの赤松音源で
≪着JAZZ!≫
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≪着JAZZ!フル≫ メニューリスト>着うたフル>洋楽・Rock・Club
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チェキラ!
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