2012/2/17

音楽的読唇術:続々々!ヴィブラフォンやマリンバ等マレットキーボードのインプロでUSTの実践  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第二百五十回目の今日はコード奏法編『音楽的読唇術:続々々!ヴィブラフォンやマリンバ等マレットキーボードのインプロでUSTの実践』というお話し。

途中からの人は、先週及び、昨年末の第二百四十三回の『続々・音楽的読唇術・インプロにおけるアッパーストラクチャートライアード的展開の考察』( http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111223/archive )と合わせて、2011年10月14日の『ツー・カーはインプロの方向付けと、実は音楽的読唇術の基礎なのだ・・・』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111014/archiveや、2011年9月以降の金曜特集を経由してから読んでくださいね。

ココまでの金曜クリニックをご覧になりたい人は左のカテゴリー(またはこの記事のタイトル右側にある)「金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック」をクリック。この記事に続いて過去の記事全てを見る事が出来ます。チェキラ!




さて、インプロにアッパーストラクチャートライアード(UST)を取りこんでソロの発想をより幅広いものにしよう、という課題。

実践するのはアントニオ・カルロス・ジョビンの名曲“The Girl from Ipanema”のブリッヂの部分。

少し前にこの部分でUSTを使う為にアナライズした譜例を掲示。意味がわからない人は金曜ブログの「音楽的読唇術」の部分を遡って理解してから読んでくださいね。
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(クリック、開いた画像をさらにクリックで拡大/以下同じ)

この部分のドミナント・コード以外も以下の譜例のようにアッパーストラクチャートライアード化を仮定する事が出来ましたね。
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第二百四十八回( http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20120203/archive )ではこの仮定をカンピングのヴォイシングに応用しましたが、今回はメロディーの発想に応用します。

■ハーモニーに比重を置く曲で一番効果的なメロディーは「なるべく動かないで全てを語る」こと

カンピングのヴォイシングに連鎖して使える共有トライアードが潜んでいるという事は、メロディー作りに於いても「極力共有する音」を使ったインプロが出来るという事だ。
人間の耳や目はとても優れていて、大きな変化はもちろん、ほんのちょっとした差異をも見つけ出してしまう。逆にそのほんのちょっとの差異を見つけ出すのにスリルさえ感じてしまうほどだ。

モノを比較対象する時に、まったく異なるものを並べて比較しても最初から答えが出ているようなものなのでそんなに盛り上がるものではないが、殆ど似ているものを並べて比較対象する時は不思議と隅々まで丁寧に観察するように脳が指令を出す。
音楽にもその「指令」を出させる要素を持たせると、聴き手の心理をアナタのインプロのストーリーに誘う事が出来る、という事だ。

■コードスケールの“エッヂ”を軸とする展開

それぞれのコードスケールで共有する音、音域、リズムによる印象的な音列を見つけてみましょう。

その音列の中の「有効な半音程の繋がり」(なるべくアヴォイドノートでは無いのが理想)の位置を中心として短い印象的なラインを見出し並べます。

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音列の中で、全音程は調和や協調という「安定した響き」を生み、半音程は非常に耳に残る「不安定ながら印象的な響き」を生みます。
この半音程の不安定ながら印象的な響きの事を僕はコードスケールの“エッヂ”と表現しています。

先に示したコードスケールの“エッヂ”をコールとすれば、それに対するレスポンスが反応するのが自然。
コールとなるエッヂのラインがある意味で「鋭利」であるので、レスポンスの部分は安定したライン、つまり全音程によるラインを配置すると、本日のテーマと掲げた“ハーモニーに比重を置く曲で一番効果的なメロディーは「なるべく動かないで全てを語る”事の実践になるのです。

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何を隠そう、こういうモチーフを演奏で示してくれたのは、この曲を世界的なヒットに結び付けた当事者に他ならないテナーサックスのスタン・ゲッツでした。

彼のメロディー・ラインの取り方が万人受けしたのも、実はこの“エッヂ”の部分を上手く活用していたからかもしれませんね。管楽器奏者なのでこの“エッヂ”を頼りにコードサウンドを認識していたのかもしれませんが・・・

リズムこそは異なりますが、スタン・ゲッツはこのようなエッヂを含んだ短いモチーフを繰り返す事でハーモニーの中に印象的なソロを刻み込んでいます。

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ただし、彼がこのモチーフの事を“エッヂ”と呼んでいたかどうかは定かではありませんが・・・(笑)

(次回に続く)





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『2011年ベスト・ライブ(動画)』公開中!


2011年11月24日ブログ『超・満員御礼! 赤松敏弘(vib)meetsハクエイ・キム(p)25-25プロデュース第六弾』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111124/archive

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6

25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』

・当日のセットリストは以下の通り

[1st set]

1.Trisoniqe......(by Hakuei Kim)
2..White Forest......(by Hakuei Kim)
3.Sound of Focus.....(by Toshihiro Akamatsu)
4.[duet] Newtown......(by Hakuei Kim)
5.Ruby, My Dear.....(arr Toshihiro Akamatsu)
6.Axis.....(by Toshihiro Akamatsu)

[2nd set]

1.The Gleaner.......(by Toshihiro.Akamatsu)
2.[Tribute to 1964's Miles]......So What
3.[Tribute to 1964's Miles]......Stella by Starlight

4.[Tribute to 1964's Miles]......Walkin'
5.[duet] Silent Butler.....(by Toshihiro Akamatsu)
6.Kuala Lumpur......(by Hakuei Kim)

[Encore]

1.Dear Old Stockholm
2.O Grande Amor

Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)

Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011

・セットリストの赤文字の演奏をアップしています。
・動画は従来通りMySpace版と、プラグインの関係でMySpaceビデオがご覧になれなかった人向けにYouTube版もアップしています。
・MySpace版YouTUbe版とも、どちらも同じ内容です。


[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部1曲目



★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]




[MySpace版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部1曲目



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]






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CDレビュー→http://www.jazzpage.net/rireki/cd/akamatsu_axis.html

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