2012/7/26

実はこの初夏の季節にフィットするなんて予想もしていなかったんだけどね・・・  木曜:Jazz & Classic Library


まさかと思っていたのだけど、この、熱中症が勃発する季節にこのアルバムが似合うなんて思ってもみなかった。
しかし、不思議な事に、今ではしっかりとこの季節の空気や湿度、気温に馴染んでしまった。

実は、昨年リリースされると同時に手に入れていたのだけど、どうしてもこのアルバムがフィットする瞬間が無くてそのままにしていた。
何だろうね。

リリースされた昨年の初秋は、ちっともこのアルバムにロックオンするモードになれなかったし、それからも引っ張り出してはプレーヤーにセットするものの、半分も進まない内にチェンジ。
音楽の指向からすれば秋から冬、つまりどんどん外が寒くなる季節に似合いそうに思っていたのだけど、自分の中では何か「居心地」が着かなかった。

それが、この、うだるような季節に引っ張り出してみたら・・・・


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『Athens Concert/Charles Lloyd & Maria Farantouri』(ecm/2011年)

Disk-1
1.Kratissa ti zoi mou
2.Dream Weaver
3.Blow Wind
4.Requiem
5.Hymnos stin Ayia Triada
6.In the Dry Soil
7.Messa stous paradissious kipous
8.Taxidi sta Kythira

Disk-2
1.Prayer
2.Vlefarou Mou
3.Margaritarenia
4.Thalassaki Mou
5.Epirotikom Meroloi
6.Kaegomae kae Sigoliono
7.Mori Kontoula Lemonia
8.Alismono haeromae
9.Tou Hil' to Kastron
10.Yanni Mou / My Yanni

Charles Lloyd (ts, fl)
Maria Farantouri (vo)
Jason Moran (p)
Reuben Rogers (b)
Eric Harland (ds)
Socratis Sinopoulos (lyra)
Takis Farazis (p)

rec:June/2010 @ Athens

ECMとしては珍しく左上方にノイズが乗っているが、たぶんこれは照明系統によるノイズだろう。野外コンサートというシチュエーションを考慮して目をつぶる事が出来る人にお薦め。

アテネの野外コンサートのライブ盤という事もあるが、まるで巡礼を思わせるジャケットといい、ギリシャにかける意識が半端ではなく感じさせられるアルバムのディテールがそうさせるのか・・・
これはロイドのグループにギリシャのヴォーカリストが加わった異色のアルバムだ。

ロイド・ファンには懐かしい“Dream Weaver”や“Prayer”などのナンバーを除くと、Disk-1の5〜7、Disk-2の2〜9が「Greek Suite」となっている。つまり、このコンサートがこの「ギリシャ組曲」をメインとした公演だった事がわかる。

最も美しいのは、Disk-2の冒頭で奏でられるロイド・ファンにはお馴染みの“Prayer”だ。
ジェーソン・モランの煌びやかなピアノに導かれて登場するロイドとヴォーカルのマリアが実に美しく絡み合い、そこにギリシャの民族楽器のライアーが重なると同時に「ギリシャ組曲」へとリレーされて行くところだ。

こんなに美しい世界なら日が陰ったアテネの円形劇場で外気に触れながら聴いてみたい衝動に駆られるねぇ。

全体の演奏は(特にギリシャ組曲は)切れ目なしに演奏されるので個々の曲についてあれこれ述べるのは不本意だ。

ギリシャ音楽の特徴がどんなものであったのか、しばらく思い出せないでいたが、この演奏を聞き進む内にあの独特の旋法とリズムが甦って来た。
それが意外にもチャールス・ロイド達が長年携えて来たジャズと見事に調和している。
いや、この点がこのアルバムでの最大の発見なのだ。
それと同時に、ECMレーベルの音楽の一部分としてもまったく異質に感じない、むしろルーツの一つと言えるようなシーンが山積みされている。

それにしてもこの時間経過の空気感、どこかで体験したような・・・・・

っあ、

そうだ。

1970年代のケルン・コンサートなどの一連のECMレーベルのキース・ジャレットのソロ・ピアノの時間経過にとてもよく似ている気がするのは僕だけだろうか。

そう言えば、当のキース・ジャレットも元々はこのチャールス・ロイドのバンドから名が売れたわけで、あの、キース・ジャレットが持つスピリチュアルとアーシーな面は、ひょっとしたらこのチャールス・ロイドの影響によるものなのか、はたまた類は友を呼んでいたのか定かではないけれど、こうして聞いてみると、実にキース・ジャレットの音楽の源を感じる部分がある。

おもしろいですね。

キース・ジャレットが退団して以降のロイドから、こんなに強くキース・ジャレット臭が漂ってきたアルバムは他にありません。

そこに、昔からのファンとしては、何とも「居心地」の良さを感じてしまって、逆に落ち着かなかったのかもしれませんね。

うだるような夏の日。

もー、な〜んにも手につかない・・・・

そんな時ですよ。
額に汗しながらでも聴いてみてください。

遠い昔のワンシーンが飛び出して来るように感じる人もいれば、現在のジャズが抱えるストレスを感じる人もいるでしょう。

ロイド達は、別に特別な世界に連れて行ってくれるわけでもなく、平凡で何の価値も見出せないようなどんづまりのジャズを嘆くわけでもなく、目の前のギリシャの空気と最善にフィットする音楽を展開しているだけです。

だから、延々と時間が流れて行く中に、いろんなシーンが登場するのが楽しみな人にはたまらない時間の経過が味わえます。

そして、この、ヒタヒタと迫って来るような心の盛り上がりを楽しむには、今のうだるような季節がピッタリだったのです。

ちょっぴり今年の夏は、ロイド達が手を付けたギリシャ的なエッセンスを吸収しながら過ごしてみませんか。
なんだかこのモードにしておくと、面白い事がありそうな気がします。



『BEST LIVE 2011(動画)』公開中!


2011年11月24日ブログ『超・満員御礼! 赤松敏弘(vib)meetsハクエイ・キム(p)25-25プロデュース第六弾』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111124/archive

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6

25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』

・当日のセットリストは以下の通り

[1st set]

1.Trisoniqe......(by Hakuei Kim)
2..White Forest......(by Hakuei Kim)
3.Sound of Focus.....(by Toshihiro Akamatsu)
4.[duet] Newtown......(by Hakuei Kim)
5.Ruby, My Dear.....(arr Toshihiro Akamatsu)
6.Axis.....(by Toshihiro Akamatsu)

[2nd set]

1.The Gleaner.......(by Toshihiro.Akamatsu)
2.[Tribute to 1964's Miles]......So What
3.[Tribute to 1964's Miles]......Stella by Starlight

4.[Tribute to 1964's Miles]......Walkin'
5.[duet] Silent Butler.....(by Toshihiro Akamatsu)
6.Kuala Lumpur......(by Hakuei Kim)

[Encore]

1.Dear Old Stockholm
2.O Grande Amor

Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)

Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011

・セットリストの赤文字の演奏をアップしています。
・動画は従来通りMySpace版と、プラグインの関係でMySpaceビデオがご覧になれなかった人向けにYouTube版もアップしています。
・MySpace版YouTUbe版とも、どちらも同じ内容です。


[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部1曲目



★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]




[MySpace版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部1曲目



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]






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CDレビュー→http://www.jazzpage.net/rireki/cd/akamatsu_axis.html

CDレビュー→http://www.jazzfusion.com/cd2010/axis.htm

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