2012/9/27

敬虔なザ・フォースウェイのファンの耳のままで触れた秋色に染まったマイク・ノック・・  木曜:Jazz & Classic Library


街に流れるヒステリックなピアノは騒音にしか感じない。
そう思うなら拒否しよう。
あればかりは子供の頃から生理的に受け付けないのだ。
金属の楽器を、しかも叩いている癖に、だ。

敬虔なマイク・ノックのファンの一人である。
そういう音が美味しい。
敬虔なとは言え、かなりのブランクを挟んでいる。

敬虔な彼の音楽のファンであったのは、1960年代後半から70年にかけて彼が率いていたグループ“The Fourth Way”が世の中に放った、たった三枚のアルバムがリリースされた時代の事で、この敬虔なファンは中学生になったばかりだった。

マイク・ノックのピアノとフェンダーローズ、マイケル・ホワイトの電気バイオリン、ロン・マックルーアのベース、エディー・マーシャルのドラムによるユニークはサウンドは、(マイケル・ホワイトが古臭いズータカ弾きのバイオリンであるにも関わらず)新鮮に響き、この世に三枚しか存在しない彼等のアルバムを溝が擦り切れるほどリピートして聞いていた。

最近になってジャズも1950年代から60年代の再発音源が底をつきつつあり、そうなると嬉しい事に僕が子供の頃に聴いていた60年代後半から70年にかけての音源が次々とCD化され、元のレコードよりも安い廉価版でゾクゾク登場する。
マイク・ノックの「ザ・フォースウェイ」も第一作に続いてなぜか第三作が再発初CD化となりこれまでレコードの溝がすり減ったMDコピーしか聞ける音源が無かったところをどんどん補充してくれる。
しかし、敬虔なザ・フォースウェイのファンとしては、最高傑作と太鼓判の第二作目『The Sun and Moon Have Come Together』がなぜ再発されないのかわからない。版権の問題でもあるのだろうか・・・・

それはともかく、この敬虔なザ・フォースウェイのファン、つまりはマイク・ノックのファンは彼等の第三作以降一時一瞬だけECMレーベルにマイク・ノックが残した81年のアルバム『Ondas』(w/Eddie Gomez/b Jon Christensen/ds)を耳にしただけで、それ以外はまったくと言っていいほど触れる機会がなかった。

敬虔なと言いながら、ちっとも敬虔になっていないようだけど、子供の頃に耳にしたものは物凄いスピードで記憶され消化され体内に取り込まれているのでマイク・ノックというピアニスト、コンポーザーの印象はひと時もブレる事が無かった。

偶然ながら昨年からそのマイク・ノックに師事したピアニスト、ハクエイ・キムくんと共演する事になって、脈々とマイク・ノックのDNAが受け継がれているのを体感している最中だ。
バークリー仕様のジャズがいつの間にか忘れてしまった事を彼(ハクエイくん)のピアノからたくさん聴き取る事が出来て「やはりそれだね」と注目しているところだ。


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『HEAR AND KNOW/Mike Nock Trio Plus』(FWM/2011年)

1. Hear and Know
2. The Sibylline Fragrance
3. Colours
4. After Satie
5. Komodo Dragon
6. If Truth Be Known
7. Slow News Day

Mike Nock – piano
Ben waples – bass
James Waples – drums
Ken Allars – trumpet
Karl Laskowski – tenor saxophone

2011年9月録音

秋の気配もそろそろ感じられる気温になって来たし、ガチャガチャした音楽からちょっと雰囲気を変えたいな、とオモッテいる人にはピッタリかもしれない。

現在オーストラリアを拠点に活躍するマイク・ノックの自己のトリオ・プラスという編成でのアルバム。
偶然にも今日は彼の72回目のバースデイだ。

僕の知っていたマイク・ノックは二十代後半の若者。
今やお爺ちゃんだ。(自分の事はさておいて)

ただ、子供の耳は確かな物だね。
マイク・ノックを最初に聞いた頃の、なんて言うか、例えば音をクッションやソファーに置き換えたとしたら、その座り心地のようなものを最初からしっかり掴んでいる。

1970年代以来久々にガッツリと耳を傾けるマイク・ノックの音。

同じ座り心地です。

印象的なピアノのイントロから始まる1曲目“Hear and Know”。思わず「久しぶりだねぇ」という気持ちにさせてくれた。そこでピアノを弾いているのは71歳のお爺ちゃんなんだけどね。
ベースとドラムはこの十年トリオを組んでいるメンバーとの事。もちろんまだ彼等は若い。
リズムに気負いが無くていい。
ジャズだからと気負いだらけで時間を埋められては聴く気がしなくなる。
もう21世紀だぜ? いつまでそんな事やってるんだい? ってね。
控えめで上品に絡んで来るトランペットとテナーサックスはベースやドラムよりももっと若い世代。オーストラリアの次世代のアーチストになる可能性があるかもね。

秋が深まる中で聴いても癇に障らない二管編成ジャズ。
僕はさっそくCD-Rに焼いて車で流している。

ちょっぴり哀愁漂う5拍子の“The Sibylline Fragrance”は、変拍子だけどそれを如何にメロディアスに表現するかに焦点が絞られていていい。
変拍子をやたらと「凄いだろう!」と得意になってやってるのとはわけが違う。
刻みの為の5拍ではなく、パルスの周期としての5拍。スペーシーな5拍子だ。

ザ・フォースウェイのファンならこのイントロを聞いただけで「ああ!」と思わず懐かしさが込み上げてくるだろう3曲目“Colours”。
フォースウェイのラスト・アルバムでアヴァンギャルドなタイプのレパートリーの一つとして印象に残っている曲で、バイオリンのマイケル・ホワイトが弾いていたテーマを二管で奏でる。
今思っても60年代後半から70年代にかけて登場したミュージシャンや曲には物凄いオリジナリティーと美学があるね。それをつくづく感じさせられる演奏だ。
縦横無尽なマイク・ノックのアプローチに若者が立ち向かう様が微笑ましい。
強烈に印象に残るのはやはりマイク・ノックの音なんだな、これが。
今の若者がどうやっても真似できないものがそれなんだ。この問題はどの国でも同じようだ。

ドラムのイントロで何が始まるのだろう? と思わされる“After Satie”は少し硬派なバラードと言った感じ。こういう曲を聞くと、演奏表現の進化を感じる。個性では太刀打ちできない若者でも、全体を構成する能力やアイデアはふんだんに兼ね備わっている事が窺い知れる演奏だ。

二本の管楽器から始まる一見アヴァンギャルドな雰囲気が、エキゾチックなリズムがインする事で一気に一つの世界へと結び付く“Komodo Dragon”。まぁ、情景描写的というか形態模写的に言えばコモドドラゴンの徘徊だ。ただ、曲としては実にたっぷりと時間と空間を感じながら聴いていられる好ましいもの。懐古主義ではないが、マイルス・デイビスがアルバム『Kind Of Blue』(cbs/1959年)に描いていた空気を彷彿とさせる瞬間がいい。

アルバム中一番演奏時間が長い“If Truth Be Known”。
まだジャズがファッショナブルだった頃のジャズエッセンスから生まれたアンチテーゼのような感じ。モーダルな部分は1960年代前半の香りに包まれつつ、モーションが起こり始めると現代の香りに包まれる。

アルバムのラストは再び静寂の中から音を拾い集めたようなマイク・ノックのイントロから始まる“Slow News Day”。やがてリリカルなテーマが奏でられ、心地よく制御の利いた二管アンサンブルが印象を残す。

どの曲を聞いても、その何処かに必ずマイク・ノックらしい音が隠されているアルバム。
この秋が更け行く季節のお伴に、イチオシのジャズです。




ビデオカメラ【Crew Camera Series】TOSHIHIRO AKAMATSU meets HAKUEI KIM 2012. presented by T.KOYAMA. "SOUND OF FOCUS" comp by T.Akamatsu. 2010's album 『AXIS』(VEGA)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦、ユキ・アリマサTWIN DUO × TRIO オープニング"Be my love"




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦 DUO 2011 演奏順/2曲目"TRITON 2011" comp by T.Akamatsu. 1991's album 『Now's The Time Workshop vol-2』(BMG FunHouse)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦 DUO 2011 演奏順/4曲目"I LET A SONG"




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、ユキ・アリマサDUO 2011 演奏順/7曲目"DAA HOUD". 2005's album 『Synergy』(VEGA)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦、ユキ・アリマサTWIN DUO × TRIO 演奏順/9曲目 アンコール




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【速報】  【横濱ジャズプロムナード2012】

2012年10月6日(土)〜7日(日)
横浜市内各ホール、ライブハウス、ストリート会場など連日100ステージ超、毎年10万人を超える観客で横浜の街がジャズに染まる二日間。

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今年は以下のプログラムで出演します。

出演日時 : 2012年10月7日(日)15:40〜16:40
出演会場 : 横浜馬車道・関内ホール(小)
  出演 : 赤松敏弘(vib) meets ハクエイ・キム(p) DUO

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    Toshihiro Akamatsu(vib) Hakuei Kim(piano)
昨年秋の初共演以来意気投合のデュオで今年の横濱ジャズプロムナードに登場!!
他では聴けないこの二人によるプログラムに、乞うご期待!
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全日程・全会場MAP他詳細情報は公式ホームページで( http://jazzpro.jp/ )

前売り券(フリーパス)
●シングル券 ¥4,000(税込)一日券1名様分
●ダブル券 ¥7,500(税込)一日券2名様分または二日券1名様分

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【速報】 松山『SUGAR VILLAGE 2012』

2012年 10 月 8 日 (祝・月) 
■松山市内各会場で19:00よりスタート。
 各会場50分4回ステージ(最終ステージは22:00〜)。 


出演予定時刻:午後7時00分 - 午後11時00分の間の2set

出演会場:キーストン(松山市三番町1-10-13 トキビル3F)

MATSUYAMA SUGAR VILLAGE 2012(Jazz Festival)
Toshihiro Akamatsu(vib) with Yuki Watanabe(p) Trio + 1

赤松敏弘(vib)
with 渡部由紀(p)トリオ+ 1
(吉岡英雄/b 河北洋平/ds 矢野元/g)

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■1 Day Pass提示で各会場出入り自由。 
■チケットには初回の会場で有効の1ドリンクチケット付き。(以降の会場では入場時に要ドリンクオーダー)
■チケットは開催店にて9月上旬より発売

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○出演会場: キーストン
 松山市三番町1−10−13, トキビル3F
 アクセス:伊予鉄道市内線「大街道」「勝山町」電停より徒歩5分

○料金:前売り3.000円(1 day pass) 当日3.500円

○問い:089-934-6254 (キーストン・出演会場)

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【速報】  『ジャズの処方箋』(ジャズクリニック&セッション)
@ 松山・キーストン

2012年10月9日(火)午後7時30分〜午後9時30分

出演
★インストラクター/赤松敏弘(vib)
★渡部由紀(p)
★吉岡英雄(b)

料金:一般/3000円 学生/2000円
シュガービレッジ2012フリーパスと同時予約で500円引き

日頃からジャズのセッションには参加していたけど、いつもどこか自信が持てないままだった・・・
セッションでソロは演奏しているけど、実は耳コピでお茶を濁していた・・・
ジャズの演奏には興味があるけど、なかなか切っ掛けがなかった・・・

こんな人には心強い処方箋!

ジャズの演奏(アドリブ)はゲームと同じ・・・そう考えてみました。

ゲームは最初にルールを知らなければ楽しめませんね。
それと同じで、基本的なルール(つまり基礎的なコードの仕組み)を確認しながらコードの流れの中で音を出す。そこにはいろんなルールと遊び(応用)が潜んでいます。
感覚だけ磨いても、耳コピだけやっても、まったく自信を持てなかったインプロに、今夜は一つじっくりと腰を据えて、自信を付けて帰る為のお手伝い。

・参加者には課題曲(近日発表)配布
・オリジナルガイダンス“虎の巻”伝授
・早速実践、一緒にセッション!

【問い・予約】
キーストン・バー
愛媛県松山市3番町1丁目10ー13 トキビル3F(八坂通りローソンの路地隣のビル)
営業時間/19:00?27:00
Tel. 089-934-6254
日曜不定休(月曜日が祝祭日の場合は営業)

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【速報】  (ジャズクリニック&セッション)
@ 津山・カフェサラダもり田“Jimian”

2012年10月13日(土)午後7時〜午後9時30分

第一部 ジャズクリニック 「インプロヴィゼーションの入口/赤松敏弘」
第二部 クリニック連動セッション

出演
★インストラクター/赤松敏弘(vib)
★下山忠良(ds)
★松永誠祐(p) 他

ジャズの演奏の基本を解説、どんな曲でもコードを見ながらソロを演奏するガイダンス。
クリニックで解説した曲も即セッションでチャレンジ。

参加費 2000円

○会場:津山 カフェ&サラダもり田・2F「jimian」
    津山市伏見町14-1(城南商店街)

○問い・予約:0868-24-6266(カフェ&サラダもり田)

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ドゾ、よろしく!




『BEST LIVE 2011(動画)』


2011年11月24日ブログ『超・満員御礼! 赤松敏弘(vib)meetsハクエイ・キム(p)25-25プロデュース第六弾』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111124/archive

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6

25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』

Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)

Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011

[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部1曲目



★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]




ガンバレ東北!

がんばろうニッポン!




只今絶賛発売中!
■New Album『AXIS/赤松敏弘』(VEGA)
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VGDBRZ-0044/3.000円(税込)

赤松敏弘(vib)The NewQuartet
guest:森川奈菜美(vo)

New Album『AXIS』は全国の有名CD店のほか、ネットショップでも好評発売中!
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どうぞご利用ください。

CDレビュー→http://www.jazzpage.net/rireki/cd/akamatsu_axis.html

CDレビュー→http://www.jazzfusion.com/cd2010/axis.htm

CDレビュー→http://artist.cdjournal.com/d/axis/4110091003

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【動画】と【試聴】世界のヴィブラフォン奏者と素晴らしい音楽仲間へ直結!
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チェキラ!
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タグ: Jazz ジャズ CD




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