2012/10/19
緊急ライブ情報と音楽的読唇術:洗練されたヴァイブやマリンバのインプロを考える-複数のガイドラインで 金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック
毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第二百八十三回目の今日は9月28日の金曜ブログ『音楽的読唇術:洗練されたヴァイブやマリンバのインプロを考える-ガイドラインをメロディーの始まりに』( http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20120928/archive )
からの続き、コード奏法編『音楽的読唇術:洗練されたヴァイブやマリンバのインプロを考える-複数のガイドラインでメロディーを』というお話し。
途中からの人は9月7日金曜ブログ『音楽的読唇術:洗練されたヴァイブやマリンバのインプロを考える-非ジャズトレーニングの立体化』( http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20120907/archive )辺りからの金曜ブログを読んでくださいね。
ココまでの金曜クリニックをご覧になりたい人は左のカテゴリー(またはこの記事のタイトル右側にある)「金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック」をクリック。この記事に続いて過去の記事全てを見る事が出来ます。チェキラ!



緊急ライブ情報!
ツアー前後の動きから急きょ決定した二つの緊急ライブをお知らせします。横濱ジャズプロムナードを見れなかった人や、松山シュガービレッジを遠目で見ていた人、是非!
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1.赤松・ハクエイDuo 緊急ミッション in 松山
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日時:2012年11月14日(水) 1st/21:30-(60分) 2nd/24:30-(レイトショー)
会場:松山・大街道“カラフル”
出演:赤松敏弘(vib)meetsハクエイ・キム(p)Duo
料金:3000円(1ドリンク付き/入替え制)
“ドリームバース・プレゼンツ・オータム・スペシャルジャズライブ”として急きょ四国・松山に初登場、ワンポイント・ミッション! 横濱ジャズプロムナード2012の感動そのままに!

※ここが松山公演のポイント
1st setはTV収録があります。是非応援に!
2nd setは地方では例外的なレイトショー。
近隣、遠方のみなさまどうぞ松山へ!
【カラフル】
松山市大街道2丁目1−4 ヴィスコンティ大街道ビル6階
(大街道アーケード内Dukeレコード並び)
問い・予約/Tel 089-931-6112(カラフル19:00-24:00)
http://music.geocities.jp/lmb_colorful/index.html
詳細は本文末のインフォ、又はホームページhttp://www.vibstation.com/に
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2. 新快速で行こう! 赤松敏弘 The Overseas mission in 加古川(兵庫県)
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日時:2012年11月16日(金) 1st/19:30- 2nd/21:00-
会場:兵庫・加古川“スカーレットの小鳥”
出演:赤松敏弘(vib) The Overseas mission(高橋直樹/b 矢野元g)
料金:3500円(ワンドリンク付き)
昨年からお誘いを受けていた東播でのライブが急きょ実現。先日の松山“シュガービレッジ2012”で意気投合のギターリスト矢野と次代を担う若きベーシスト高橋とのフレッシュな顔合わせが海を超える!

※ここが加古川公演のポイント
今一番旬なドラムレスでのヴァイブ・トリオ!
入替え無しでお楽しみいただけます。
新快速で大阪から50分!
【スカーレットの小鳥】
兵庫県加古川市加古川町寺家町27-2
お問い合わせ・御予約/ 079-421-7038(スカーレットの小鳥11:30-22:00)
http://scarlett-no-kotori.qee.jp/
詳細は本文末のインフォ、又はホームページhttp://www.vibstation.com/に!
是非どうぞ!



さて、ジャズフェスやクリニックツアーも終わり、いろいろバタバタしていたのでこの間お休みしていた金曜レギュラー版を復活します。
ガイドラインを自分で設定して、コードネームを見ながらどれだけコードのサウンドを含めたソロ・ラインが演奏出来るか? というのがポイント。
今回は以前に挙げたアントニオ・カルロス・ジョビンの“WAVE”の冒頭でチャレンジしてみましょう。
冒頭の八小節です。

(クリックで拡大/以下同じ)
余談になりますが、最近クリニック・ツアーで後半の時間にセッションを行ったのですが、その中で参加者が使っていた譜面を見て愕然としました。
見やすい字体、程よい大きさにまとめあげられているのですが、もう半世紀以上前からいわゆるスタンダードとして流通しているスタンダード本の問題点が殆ど改善されていないのです。たまたまめくって音を出した曲がそうだったのならいいのですが、「じゃ、次はコレ」とめくった譜面にも、次に「コレ」と出した譜面にも・・・・
中には誰でも知っている曲のメロディーが通常ではなかったり。(間違いか?)
抜本的な問題点が改善されないものはこの時代のスタンダードには成り得ないので要注意です。
なぜそんな話しを書いたかといえば、この譜面に書かれたコード表記にも問題はありますが、これには「愛を感じる」からです。先日出会ったスタンダード集には、全然「愛」がありませんでした。
コード表記は、もちろん正確さ(ある意味では作曲者が選んだものであればそれが一番)が最優先ですが、「この音を如何にダイレクトに出してもらえるか」という事を考えながら選ばれたコード表記、というのも見逃せません。
この譜面では、略号のディミニッシュ・コード“o”がありますが、これは知っておけば済む問題です。我々は“dim”を推奨しますが、この程度であれば覚えれば良いだけでどちらが善し悪しという事にはなりません。
ただ、正しく理解するならば、この曲で「ここはBbディミニッシュのスケールを弾いてほしい」という意味では無く、Bbからはじまるディミニッシュのようなサウンドを出してほしい」という事。つまり和音の事を示しているのでコードスケールとは別なのです。
一般論的にコードの根音の半音下、又は三度下のドミナントの代理をする、という言葉が頭に入っている人は多いのですが、現在では全部がそうではなくなっているので、この「お呪い」みたいな言葉を捨てて、目の前の譜面から察知する能力が必要となります。
この能力が備わればオリジナル曲をサクサクと作る事も出来るようになります。
まずメロディー音は、G-Bb-C#-E-G-F#-A です。
これを見て「四声のドミナント・コードを見つけなさい」というクイズのようなものですね。
すると、G-C#-E-A、組み替えればA-C#-E-GというA7のコードが浮かび上がります。
この時点で「このBbdimはA7の代理だ」という、さっきの「コードの根音の半音下のドミナントの代理」というお呪いと符合します。
ここからが大切。
では、このA7はどんなコードスケールになるのかがわからないと、この部分のBbdimでソロなんか出来ません。
そこでヒントになるのがメロディーでコードトーン以外に残った音です。
つまり“Bb”と“F#”。
A7と言うコードでこれらの音を見ると・・・
Bb = b9th
F# = 13th
コードスケールにこの二つの音を含むレギュラー的なコードスケールはコンビネーション・オブ・ディミニッシュですからここはAのコンビネーション・オブ・ディミニッシュのスケールをBbからスタートしたスケールが当てはまるわけですね。
Bb-C-C#-D#-E-F#-G-A
「な〜んだ、結局Bbのシンメトリック・ディミニッシュ・スケールじゃないか」
そう思う人もいるでしょう。
でもそれはどこかで読んだ理論に書いてあった事を「鵜呑み」「丸暗記」して言葉だけが一人歩きしている状態。もしもここのメロディーが1音でも違っていたら、結果はまったく異なるものになるのですから危険ですよ。なぜそうなるのかを自分の目と耳で検証しない限り。
「絶対的」というものが無いのが音楽なのですからね。
オリジナル曲を書けばすぐにわかります。
自分には何が足りないのかが・・・・。
単に半音下のドミナントという一般情報だけでなく、譜面からあらゆる情報を探りだす訓練でもあります。
下の段にGm6ってありますね。
6というのはコードの根音から数えて長六度の音程を示しますからテンションで言えば13th。
この場合だと実音“E”が該当します。
このコードネームは何を示しているのかと言えば、本来この曲の調号にある二つのシャープの内、Gmという表記によって“C#”は打ち消されて“C”になるが、“F#”は打ち消さずにスケール内に留めよ、という意味です。
本来であればここはGm7で良いのですから、そこにわざわざ“F#”を打ち消す「7」を使わずに「6」を表記している点から察知しましょう。
しかも、その残した“F#”は「Maj7」ですから本来であればGm(Maj7)という表記になるところをGm6と書いているのですから「Maj7」の音はなるべくコードサウンドとしては控えてほしい、、、そこで使うなら13thの「6」を、という願望があるのです。
じゃ、Gm13って書けばいいじゃない?
ところがGm13と書くとGm7(13)という意味に解釈されるので第七音が「Maj7」ではなくなってしまうのです。
なのでGm6。
単純な表記にも、いろんな「願望」つまり「このサウンドを」という“強い愛”を感じます。
譜面に“愛”がなければ音楽じゃありませんから。
かと思えば・・・・
F#13 - F#+7、
B9 - B7(b9)、
のところは、まぁ、これは言わば実に“都合のよい愛”の表現(笑)
「+」というのはオグメント(増五度音程)を持つサウンドの略号なのですが、じゃ、ここには完全音程の五度が存在しないのか? と言うとそうじゃないのです。
これはF#7というコードのスケールがこの四拍の真ん中で変化しますよ、という意味で、もしもわざわざ書くのであれば・・・
F#7(13) - F#7(b13)
です。
さらにb13thが入るコードスケールは、この曲は本来シャープ二つの調ですからGにシャープは付いていないのでb9thが含まれます。逆にF#7(13)と書くと「b9はありませんよ」という意味が隠されていますから、個々のコードスケールは・・・
F#-G#-A#-B-C#-D#-E → F#13 = F#7(13)
F#-G-A#-B-C#-D-E → F#+7 = F#7(b13)
B9 - B7(b9)のところもかなり“我がままな愛”風なので本来なら、
B7(9) - B7(b9)
と書くべきでしょうね。
個々のコードスケールは・・・
B-C#-D#-E-F#-G#-A → B9 = B7(13)
B-C-D#-E-F#-G-A → B7(b9)
そんな「いろんな愛」がありますが、これらは「如何に表記すれば確実にこのサウンドを出してもらえるか」を探った痕跡を感じますから許せるのです。
余談が長くなりましたから先に進めます。
まずガイドラインを作ってみましょう。
コード毎に1音。決まった方向にアヴォイドノート以外の隣り合う音を結んでメロディーが進む予想を立てます。

このガイドラインを各コード最初の音として、一段目はひとつの短いモチーフを可能な限り反復させながら、二段目は新しいモチーフに切り替えて後半の複雑なコードスケールのチェンジをシンプルに乗り越えてみましょう。
僕はこんな風に考えました。

そんなに悪くはないでしょ?
このモチーフの展開でも良いのですが、初期の段階で練習や訓練となると、もっと明快な様式を導入してコードの中で主張する事が必要です。
そこでこんなガイドラインのレイアウトを作ってみました。
練習用に冒頭Aセクション全体を例に示します。

さぁ、これを使ってどんな事を発想出来るでしょう。
ちょっと来週までにいろいろと試してみてくださいな。
(つづく)
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緊急ライブ情報
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遂に赤松・ハクエイDuoが四国・松山に初登場!!
たった一日、ピンポイントの緊急ミッション。
横濱ジャズプロムナード2012の感動をそのままに!

11月14日(水)松山・大街道『カラフル』
“ドリームバース・プレゼンツ
オータム・スペシャル・ジャズライブ”
赤松敏弘(vib)ハクエイ・キム(p)Duo
第一部21:30開演/60分
第二部24:30開演/60分(レイトショー)
料金:3000円(入替え制/1ドリンク付き)
【カラフル】
松山市大街道2丁目1−4 ヴィスコンティ大街道ビル6階
問い・予約/Tel 089-931-6112(カラフル19:00-26:00)
http://music.geocities.jp/lmb_colorful/index.html

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急きょ兵庫・加古川に初登場。大阪駅から新快速で50分

海を超えたフレッシュなメンバーとのサプライズ・アワー。
どうぞお楽しみに。

11月16日(金)兵庫・加古川『スカーレットの小鳥』
赤松敏弘(vib)The Overseas mission w/高橋直樹(b)矢野元(g)
開場 18:30(予定)
第一部19:30開演
第二部21:00開演
料金:3500円(1ドリンク付き)
【スカーレットの小鳥】
兵庫県加古川市加古川町寺家町27-2
(JR加古川駅改札口を出て南(右手方向)へ。ヤマトヤシキ百貨店に向かって右側のベルデモールのアーケードの終わりをそのまま直進、一つ目の角を西(右手方向)に)

お問い合わせ・御予約/ 079-421-7038(スカーレットの小鳥11:30-22:00)
http://scarlett-no-kotori.qee.jp/
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『BEST LIVE 2011(動画)』

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6
25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』
Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)
Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011
[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます
★第二部1曲目

★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]

★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]

ガンバレ東北!
がんばろうニッポン!

■New Album『AXIS/赤松敏弘』(VEGA)

VGDBRZ-0044/3.000円(税込)
赤松敏弘(vib)The NewQuartet
guest:森川奈菜美(vo)

■Tower Record
■HMV
■amazon.co.jp
■disk UNION
■山野楽器
■新星堂
■ベガ・ミュージック・エンタテインメント
■Yahoo!ショッピング
■楽天市場
■ヤマダ電機WEB.COM
■セブンイレブンネットショップ
他
どうぞご利用ください。










■赤松敏弘MySpace
そして、コチラはオフィシャルサイト
■赤松敏弘Vibraphone Connection
掲示板に替わって登場、オフィシャルな(?)つぶやきTwitter
■赤松敏弘 Vibstation's Twitter
新しく追加のコミュニティー
■赤松敏弘facebook

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