2012/11/23

音楽的読唇術:洗練されたヴァイブやマリンバのインプロを考える-続・音程感覚を6度で検証する  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第二百八十七回目の今日は先々週の金曜ブログ『音楽的読唇術:洗練されたヴァイブやマリンバのインプロを考える-音程感覚を6度で検証する』( http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20121109/archive )からの続き、コード奏法編『音楽的読唇術:洗練されたヴァイブやマリンバのインプロを考える-続・音程感覚を6度で検証する』というお話し。

途中からの人は9月7日金曜ブログ『音楽的読唇術:洗練されたヴァイブやマリンバのインプロを考える-非ジャズトレーニングの立体化』( http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20120907/archive )辺りからの金曜ブログを読んでくださいね。

ココまでの金曜クリニックをご覧になりたい人は左のカテゴリー(またはこの記事のタイトル右側にある)「金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック」をクリック。この記事に続いて過去の記事全てを見る事が出来ます。チェキラ!



久しぶりに稼働中。

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A=440のMusser vibraphone M55です。
日本国内専用モデルM55GJは先日のツアー後オーバーホール中。
試作品を一年半使って、使い勝手などを吟味した結果、二点ほど改良と検証を要すると判断しての事。
来週には戻って来ますが、それまでは久しぶりにこのシルバー機が大活躍。1987年の春にボストンで出会って以来、すっかりこの楽器に惚れ込んで以降大半のレコーディングで使っているのはこの楽器なんです。当分の間「僕はA=440」ですのでみなさんどうぞ宜しく(笑)

そうそう、一昨日、そのツアー中の「凄い事」が起こった瞬間を記録したCD-Rが届きました。

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赤松・ハクエイDuo、2012年11月14日・松山のライブで左が午後9時半からの第一部、右が翌日午前零時半からの第二部。
まるでヨーロッパ並みの変則時間に開演するライブでしたが、決して体調的にはベストとは言えない状態ながら始まった瞬間から「何かが起こっている」予感に満ちたステージでした。

第一部はテレビカメラが入り、第二部は超深夜開演という、二つとも何か普段とは違う空気の中で二人が化学反応を起こした記録。

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幸いな事に当日はブログでも紹介した通り、音響を担当してくれたナッツプランニングの岡田青年の手によってライブハウスとは思えない音環境、さらに我々が利用するレコーディングスタジオにも匹敵するマイクのセレクトとセッティングが成されており、さらに16日の兵庫・加古川のオーバーシーズ・ミッションも含めてコンパクトなビデオカメラでも映像を記録しているのでこの週末の時間がある時にでもじっくりとチェックしてみようと思います。

たぶん、自分の中でも「あの瞬間に何かを超えた」自覚がありますから、来年にかけての新しいステップを予感しています。こんな感覚は数年振りです。

昔なら「ただのお話し」として時間の彼方に消え去ってしまうものを、動画で容易く記録出来るのは僕らにとって幸運な事。造られた映像ではないそのままの記録としてみなさんと共有する事だって出来てしまうのですからね。もっともFacebookを見る限り「いいね!」という反応の対象が音の無い画像ばかりなのはちょっと考えものかもしれませんね。



ツアーを挟んで少し間隔が開きましたが、6度という音程を使った検証の続きです。

メロディーに対してのセカンド・ラインに6度を用いると、曖昧なコード感覚を整理・検証出来る例について説明の途中でした。

6度というのは、人間が音の積み重ねで最も安定する三度を反転したものですから、調性のある音楽では「必ず響く」ラインが描けるはずなのです。

ところが、中にはこの6度の音程だけでは不可解な響きを発する箇所があるのですね。
不可解な響きをそのまま放置していてはいけませんね。
それが何なのかを特定出来て初めて曲のアナライズ、そしてアレンジに踏み出せるわけです。

前回チック・コリアの有名曲の一部分で検証していました。

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(クリックで拡大/以下同じ)

スペインの一部分です。
このメロディーに対して6度下にセカンド・ラインを作って演奏する例はたくさん見掛けます。
しかし、この部分で「まずい事」になったまま、放置している例が実に多いのです。

メロディーとコードの整合性。
これが肝心なのです。

単純にメロディーの6度下にセカンド・ラインを付けてみます。

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これ自体には何の問題もありません。

そこでこのまま「演奏してしまう」例が多いのですが・・・・

付け足したセカンドラインだけをピックアップして、この部分に付いていたコードを振ってみます。
すると・・・・

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二小節目のC#7と、このセカンドラインがどうにもしっくり来ません。
アヴォイドノートの11thが出てきたり・・・・
これではちっとも気持ちよくなりませんね。

まさか、、、、チック・コリアさんがコードネームを書き間違ったか!?

C#7じゃなくてC#m7だったらどーよ。
もしもこれでピッタリだつたら大発見。さっそくチック・コリアさんにメールで教えてあげなくちゃ。

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確かに最初の“E”の音も、さっきはアヴォイドだった次の“F#”の音も、マイナーセブンスコードだときっちりとワークしますが・・・・、#11thはどーよ?
マイナーセブンスコードに#11thは無いんじゃない?

「わかりました! ここはフラットファイブです。だからC#m7(b5)!!」

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まぁ、確かに、ここまでコードをいじるとこれで正解みたいに見えますが、やっぱりココはC#7ですよ。
C#m7(b5)-F#7って繋がりじゃあまりにもトニック(Bマイナー)に同化し過ぎてインパクトがありません。
チック・コリアさんがわざわざC#7を選んだ意図をもう少し汲んでみるべきですね。

そこで・・・

この部分のコードスケールが今までの予想とは違うものだったらどうでしょう?

そもそも、ここのメロディーはC#-D-Eですから、コードのルートとなる“C#”以外の音をテンションで読むとroot-b9th-#9thになりますね。
つまり、この部分のコードスケールにはb9thが必ず含まれるわけですから、b9thを含むコードスケールで候補を考えるとHMP5かコンデミになります。

次に#9thが含まれるのはコンデミしかありませんから、この段階で自動的にこの部分はコンデミである、と断定出来ます。

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ここまで来れば正解は目前。
このコンデミのコードスケールにある音でセカンドラインを作れば良いわけですね。

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では、メロディーと合わせてみましょう。

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これでスッキリですね。

6度の音程感覚がスッキリしたところで本題の“CON ALMA”について攻略して行きましょう。

(以下次回)





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25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
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Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)

Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011

[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部1曲目



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