2012/11/26

結局音楽は目を閉じたほうが楽しいという事・・・・  月曜:ちょっと舞台裏


週末の夜は久しぶりのオフ。

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深夜は今月のツアーで撮りっ放しにしていた記録用のビデオのチェックをした。

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16日の兵庫・加古川「スカーレットの小鳥」でのライブ(w/高橋直樹b,矢野元g)はビデオカメラの容量の関係で途中までの記録となったが、ドラムレスのヴァイブ・トリオは久しぶりだったので記憶に残る記録となった。

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高橋直樹(b) 赤松(vib) 矢野元(g)@兵庫・加古川「スカーレットの小鳥」

撮りっ放しなので見ながら曲毎にファイルを分割する作業も併用。

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いちいち止めながらの作業なのでゆっくり楽しむというよりも何だか編集の現場にでもいる感じになってしまうのだが、いろんなシーンで覚えている所、すっかり忘れてしまった所、客席側から見ると全然違う印象に加えて、音源の記録という重要な部分がある。

以前はICレコーダー、その前はMD、さらに前はDATなどで記録する事もあった。

ビデオカメラのマイクはICレコーダーやMDに匹敵する精度ながら、やはり昔で言う“ワンポイント・ステレオ・マイクロフォン”。全体の平均値を記録出来るものの、クリアーさは無い。

なのでザっと全体を聴く感じの時には問題が無いが、繊細な中身とはほど遠い。

そうなると、映像の動きを見るのが主体となるのだけど、男が三人演奏している姿を定点観測するようなものなので面白味はない。

その昔のアナログ・ビデオカメラが一般に普及した頃は新鮮だったが・・・。

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改めて「スカーレットの小鳥」の時の雰囲気を思い出した。
そして、あの、カナリアン・ジャッジがこれまたグッドタイミングに入っているのに“安心”(笑)
ちゃんと彼等はリズムにのって唄っているのだ。



記録メディアは新しい順に表示されるので、次は14日の松山での赤松・ハクエイDuo。
この時の音は一足先に当日音響を担当してくれたナッツプランニングの岡田青年によって、繊細な部分まで正確に記録された最上質のディスクで届いているので聴いている。

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これは第二部のフォルダ

ビデオのタイムラインには0:48AMとある。
思い出したが当日はボージョレーヌーボー解禁日だったので、あちこちの店で午前零時にイベントがあり予約されたお客様の到着が遅れるとの事で約15分押しで始まったのでした。どちらにしても深夜にこんな「凄い事」が起きるとは・・・・

僕らはこの時、本当に「凄い事」をやっていた。

自覚はあったが、それをさらに岡田青年が記録してくれたディスクの音で鮮明に甦らせていたところに、当日の定点観測的な動画の記録を見るわけだ。
ある意味では「音」と「画」がどのようにリンクするかちょっと興味深かった。

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この日はとてもタフなスケジュールで、当日夕方現地に集合してサウンドチェックとリハーサルで約一時間、その後テレビ番組の収録の為に別の会場に移動し撮影で約二時間、その後ライブ会場に戻って午後9時半から第一部をアンコールも含めて約70分、その後今回のライブをセッティングして下さった重川浩司氏他と遅めの晩餐、日付を跨いで午前零時半からレイトショーの第二部を約70分。終演は午前2時7分だった。

そんな普段のライブとも、ツアーともちょっぴり違う環境が僕らに大きく作用したのか、僕もハクエイくんも終わった後に「疲れたけどこんな達成感、充実感は久しぶり!」と口を揃えてこの日の出来事は深く記憶に刻まれた。オーガナイズしていただいたドリームバースの重川浩司氏、完璧な手際で僕らをサポートしてくれたナッツプランニングの岡田健治氏、会場のカラフル、そして急きょ一ヶ月前に決まったライブであるにも関わらず御来場いただいたたくさんのみなさまに心から感謝。

こんなシチュエーションの14日松山での演奏は入替え制であったので二部ともアンコールを除いて同じプログラムとした。

リハーサルと本番で同じ曲を二度演奏する機会はあるがあくまでもリハーサルはリハーサル、本番の集中力とはまったくの別モノなので演奏のカウントには加えないもの。
ところがこの日はまったく同じガッツリなプログラムの本番を同じ会場で二度やったわけで、これも通常はあまり経験しない事。

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何から何まで異例尽くめだった14日の松山の演奏は自分達でも信じられない事が起こっていた。

面白いのが、第一部も第二部も聴いた人に「どちらが良かった?」と問うと一様に「第二部」と言うのです。
演奏側の僕もハクエイくんも「第一部」が良かったと思っていたので驚きでした。

これは昔からよくある事で、演奏者と聴き手ではまったく受け止め方が違う好例かもしれません。

第一部はテレビ番組の収録の後で、さらに会場にもテレビカメラが入っての本番で、僕らは普段とは少し違ったテンションの中にいたような気がします。本番前はどちらかと言うと静かにしている派なので、これだけ慌ただしく過ごすのも異例でした。ハクエイくんに至ってはアウェーな松山の街や強烈な個性の番組パーソナリティーの“しげちゃん”のインパクトなど、僕以上に刺激があった事でしょう。

それらが演奏に影響を与えないわけが無く、ふだんにも増してコンセントレートした状態の第一部だった自覚があります。

ジャズを演奏する僕らがコンセントレートした状態というのを、もしも言葉で表わすとすれば「ブレーキの利き具合の良い演奏」だと思うのですね。

音を発する事はどんな音楽でも同じですが、ジャズという音楽の特殊な性格には「如何に音を出した後を聴くか」があるのですね。譜面には無い事をその場で展開するからには自分の音と相手の音がどのように絡み合っているのかを聴きながら演奏しなければ自分達の世界を描けないのです。
譜面通りに演奏する音楽は「そこに行けば」必ず成立する音があります。譜面に書かれた音楽は「如何にそこに美しく到達するか」が最大のテーマです。

「そこ」が無いジャズは一寸先は闇、です。(笑)

それを闇にしない為のボキャブラリーを一生かかって増やすのがジャズの醍醐味かもしれません。
そういう意味で「ブレーキが利く」というのは、発した音の後ろ側まで自分でコントロールする意味合いがあって、それがジャズをスリリングにしている要因だと思うのですね。

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これは自分の中の演奏環境、精神状態、演奏する時のコンディションが揃った時にのみ成立するもので、14日の第一部にはそれらが全て当てはまっていた記憶があります。

対して第二部は深夜という事もあり、体力的な部分ではいくら夜型の僕ですら疲労を感じないわけには行きませんでした。食後の睡魔というものもあります。消化する為に胃に身体のエネルギーが集約される時間帯でもありますから。

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午前0時45分開演の第二部

そんなですから僕もハクエイくんも、第二部は演奏がやや粗くなっていた印象がありました。
いわゆる「ブレーキの利き」がやや甘い、という意味です。

ところが通して聴いた人は逆なのですね。

つまり僕らが「ブレーキ」と思っている部分よりもその場で遭遇した事が全てなのです。
もちろんプロですから、そのどちらでも客席を満足させる事は可能ですが、その満足する部分がこの日のようにまったく同じプログラム、同じ会場でもまったく違うのかもしれないと思うと、ホント音楽は深く広いです。

ブレーキというのは、ひょっとすると二人とも作曲者の一面があるので、その部分と演奏者の自分との鬩(せめ)ぎ合いかも。
また、エンターテインメントしようとする部分もステージに立つ人間ととして普通に持ち合わせているので、ブレーキというのはそういうステージ上のいろんな事の作用によるかもしれないね。

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午前2時7分。

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達成感に包まれて無事終了

それにしても今や大都市ではあり得ない時間帯のレイトショー。
大都市では皆終電に合わせて営業時間を設定するようになった。
松山のような50万人規模の街だと徒歩等で都心部の会場まで来れるから成り立つ。
と言う事は、今や地方のほうが夜の音楽事情は楽しいのかも・・・

さて、ここでもう一つ面白い事を。


今回はラッキーにも動画と鮮明な音源が残ったので比べる事が出来ました。

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音楽がいつのまにか「観る」ものと化してしまってつまらないなぁ、とつねづね思っていたのですが、、、

僕らがやった事を「動画」と「音源」で比べてみると、圧倒的に「音源」の広がりに惹かれます。

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百歩譲って、音楽に「観る」音楽と「聴く」音楽があるとすれば、この日僕らがやった事は目を閉じて耳を澄まして楽しんでもらえるモノ、だと言い切れるのです。

もちろん、これはあくまでも演奏側の勝手な言い分かもしれませんが、音楽はやはり聴いて楽しむものなんだと言う事が、今回の記録の比較から面白いように感じられました。

目を閉じて音を聴くと、そこには無限大の宇宙が広がっているんです。
そういう想像する楽しみって大切だと思うのですよね。

いつでも画面で見れるけど、いつもは会えない。
今の時代にはいいんじゃないでしょうか。
僕らの時代はいつでも聴けるけど、
いつもは会えなかったからちょうど音楽がよかった。

たぶん、見た感じは実際の八割、じゃないかなぁ。
耳の満足度のお話しですよ。

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ビデオカメラ【Crew Camera Series】TOSHIHIRO AKAMATSU meets HAKUEI KIM 2012. presented by T.KOYAMA. "SOUND OF FOCUS" comp by T.Akamatsu. 2010's album 『AXIS』(VEGA)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦、ユキ・アリマサTWIN DUO × TRIO オープニング"Be my love"




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦 DUO 2011 演奏順/2曲目"TRITON 2011" comp by T.Akamatsu. 1991's album 『Now's The Time Workshop vol-2』(BMG FunHouse)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦 DUO 2011 演奏順/4曲目"I LET A SONG"




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、ユキ・アリマサDUO 2011 演奏順/7曲目"DAA HOUD". 2005's album 『Synergy』(VEGA)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦、ユキ・アリマサTWIN DUO × TRIO 演奏順/9曲目 アンコール




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『BEST LIVE 2011(動画)』


2011年11月24日ブログ『超・満員御礼! 赤松敏弘(vib)meetsハクエイ・キム(p)25-25プロデュース第六弾』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111124/archive

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6

25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』

Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)

Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011

[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部1曲目



★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]




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CDレビュー→http://artist.cdjournal.com/d/axis/4110091003

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