2012/12/7

音楽的読唇術:洗練されたヴァイブやマリンバのインプロを考える-カウンターポイントとインターバル  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第二百八十九回目の今日は先々週の金曜ブログ『音楽的読唇術:洗練されたヴァイブやマリンバのインプロを考える-続・音程感覚を6度で検証する』( http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20121123/archive )からの続き、コード奏法編『音楽的読唇術:洗練されたヴァイブやマリンバのインプロを考える-カウンターポイントとインターバル』というお話し。

途中からの人は9月7日金曜ブログ『音楽的読唇術:洗練されたヴァイブやマリンバのインプロを考える-非ジャズトレーニングの立体化』( http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20120907/archive )辺りからの金曜ブログを読んでくださいね。

ココまでの金曜クリニックをご覧になりたい人は左のカテゴリー(またはこの記事のタイトル右側にある)「金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック」をクリック。この記事に続いて過去の記事全てを見る事が出来ます。チェキラ!



このところツアーや楽器のオーバーホールの話題などが入りなかなか進まなかった演奏クリニック。
ガッツリと再開です。

インプロを行うにはコード感、つまりハーモニー感覚に磨きをかけなくてはならないのですが、口で言うほど簡単ではありません。
「誰でも出来る・・・・」とか「すぐ使える・・・・」式のものは・・・・ありません。

でも、楽器を練習する環境がある人なら、楽器を介して自分の中にハーモニー感を持つ事は出来ます。
最初からその感覚が正確に宿っている人は稀で、大概の場合少なからず音感トレーニングをする必要があります。

その為には、まず、音程というものの尺度を自分で持つ事から始めるのが良いのです。
誰でもわかりやすいのが三度の音程。
コードではそれをメジャー(長三度)、マイナー(短三度)という表現で表わしていますが、まずこれが正しく聴き採れている事。
自信がなければ何度でもピアノの前に座って自分の音感を修正してください。

次にわかりやすいのが五度。
この場合は根音からの完全音程を基準に減五度、増五度の感覚を磨いてください。

最後に七度。
コードネームでは長七度の事を“Maj7”と書き、短七度の場合には何もつけずに“7”と書きます。

さて、この基本が準備万端整っている、と仮定した上で、実は六度という音程をハーモニーの中の尺度として持つと、コードネームだけでは隠れているハーモニーの中の音列を検証出来る、というお話しの途中でした。

検証としてディジー・ガレスピーの名曲“CON ALMA”を題材に様々な検証を行ってみましょう。

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(クリックで拡大/以下同じ)

コードネームにインバージョン・コードもあるので、それを補足する意味でベースラインを入れておきます。

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まずこの曲、ベースラインがずっと下行しているのに注目です。
コードの連結がこのような下行ラインを想定して作られています。

その為に、メロディーはある帯域で極力共通する音を繋いで出来ています。
これはコモントーン(common tone)を上手く繋いだ例になりますね。

メロディーは動くのが常で、それを支えるハーモニーにこのコモントーンを使って複雑なハーモニーの響きを極力スムーズに響かせるものですが、この曲はベースラインの下行設定を重要なテーマとして作られているのでメロディーの動きがセーブされコモントーンがメロディーとなっています。
ベースラインとコモントーンのコントラストがこの曲最大の特徴と言えるでしょう。

このような曲なので内声にカウンターライン(対位法)を設定しながらハーモニーの動きを明確にする方法があります。

ベースラインが下降するのですから、それに対して上昇するラインを作る事によってラインという形でハーモニー感覚を磨くのです。

基本的にはベースとして最初に設定しなかったコードトーンをスタート地点として次のコードのコードトーン、又はコードスケール上にあるアヴォイドノート以外を選択して上行ラインを作る、というとてもシンプルなものです。

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※筆者注釈:コードネームG#7/C#→G#7/D#に訂正

ベースラインに対しての設定ですから、ベースラインと同じ位置で動くのを基本とします。

とても明快にコードの輪郭を演出できていると思いませんか?

これをこのまま使って、インプロのメロディーとする事も可能です。

例えば、このカウンターラインに対して半音下の音をアプローチノートとして上行に勢いをつけると、こんなメロディー・ラインが作れます。

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※筆者注釈:コードネームG#7/C#→G#7/D#に訂正

コードの輪郭を一つ一つ丁寧に綴って行く感じが聞こえて来るでしょう。
コードネームと睨めっこしていいんだか悪いんだかわからない、アルペジオのような音列を演奏するよりもずっとロマンチックでスリリングなメロディーラインです。
この動きが面白いと思ったら、たぶんあなたにはハーモニカルな演奏を目指す資質があると思います。

ただし、このカウンターラインでは、ベースの動きと同調するのでコードが動かない部分に空白が出来てしまいます。

これをメロディーとしての独立した動きとするには、空白の(動きが停まっている)三小節目の事を考える必要があります。

そこで、本来のメロディーを当てはめて検証するのですが、さきほどのアッパーライン(カウンターラインの上行ライン)の到達点がメロディーと同じ音となってしまう点を回避する為に、三〜四小節目で選択する音を変える必要がありそうです。

そこで、三小節目のメロディーがコードのトライトーンのb7thであるので、もう一方の3rdである“D”を設定してみましょう。
ちょうど直前まで上がって来たラインに対しても、一番近い(半音の位置)結び付きとなるので好都合です。

すると・・・・

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このような新しいラインが想像できます。

さて、ここでこの後の解説をよりわかりやすくする為に“異名同音”を変換しておきます。

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三小節目をBb7に揃えて変換しました。

さぁ、これで準備万端・・・・・

いや、まだ準備は全て終わっていないのです。

と、言うのも、この三小節目のコードスケールの割り出しが済んでいないからです。

何も考えなければ、ココはミクソリディアン。つまりkey of Eb のV7と解釈するでしょう。

しかし、この部分のメロディーに着目すると、Bのナチュラルがあるのですね。
これをどのように解釈するかで、この部分のサウンドはガラリと変ってきます。

さて、どのようなチョイスがあるでしょうか?

この部分の検証に、実は6度のインターバルを使うと、実に明確な選択が出来るのです。

(以下次回)



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