2012/12/17

21年振りの再会・・・・こけら落としをやったホールとの再会  月曜:ちょっと舞台裏


まぁ、ちょっとそこの庭でも散歩してゆっくり寛いでくれたまえ。

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一番町界隈の喧騒もここまではそう聞こえんしね。

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誰かに案内させよう。
「お〜い、誰かおらんかね〜、こっちじゃ、バルコニーじゃ」

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誰もおらんようじゃな。
仕方がないなぁ、じゃ、下に降りるか・・・

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昔はもうちょっと家の者も気が利いていたのだがなぁ・・・・・ううん。。。

と、いうのは作り話で、この洋館は萬翠荘(ばんすいそう)http://www.bansuisou.org/ と言って実家(松山)の町内にある久松伯爵の別館。
来賓用の社交場として建てられたもの。

今では国重要文化財として管理されているが、僕が子供のころは門番はいるものの、近所の子供とわかればいつでも入れる気軽な遊び場だった。1980年代半ばには愛媛県が管理する“美術館”の別館、そして昨年から重文となったようだ。なんだか子供の頃の遊び場が出世した感じ。

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都心のど真中にお城のある山が聳え、その麓にあるこの洋館のロケーションは子供の頃からお気に入りで、横にある庭のベンチに座ってビルを眺めるのが好きだった。

山鳥の鳴き声(夏は蝉)に溢れていたのが坂を降りて行くと次第に市電や車の騒音でかき消されて行くのは昔とちっとも変らない。

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坂を降りて昔門番がいた所を過ぎると正面は実家界隈の一番町通り。このホテル(全日空ホテル)になって久しいが、子供の頃、この坂を降りて来て正面に見えていたのは大きなキャバレーだった。
松山の老舗キャバレー「パレス」で、当時から専属のピックバンドがあり、後に出会うジャズドラマー堤宏文さんがリーダーだった。小学校4年の頃に火災で他の場所に移転、その後このホテルが建った。
この右手には裁判所。裁判所の目の前がキャバレー、キャバレーの隣りが三越という街で生れたわけだ(笑)
まぁ、ジモティーならではのヒストリー。

で、別に観光案内しているわけではない。

先週、実家に立ち寄った時の事。
わけあって、ナッツプランニングの岡田青年とロケハンしていたのだ。

いやはや、ロケハンとしても懐かしかったなぁ。。。
あの敷地に入ったのは・・・・・とうに両手両足では足りない昔の事だ。

次に向かった先が・・・・・

これまでにいろんな所で演奏する機会をいただいてきた。
コンサートやライブ、イベントにスタジオと様々だが、何かの記念セレモニーで演奏した場所は特に覚えているものだ。
ただし、セレモニー関係となると演奏場所までの道のり等はほとんど覚えていない。
楽器は空輸、人間は空港や駅から迎えの車、というパターンが多いからだ。

限りある滞在時間の中、ナッツプランニングの岡田青年がサクサクとアポを取ってくれたので「このまま直行しましょう」と。

彼の車に乗り込んで、その向かう先までの道のりを思い出そうとするのだけど、途中からさっぱり思い出せない。。

向かっているのは、僕が「こけら落とし」をしたあるホール。

松山の郊外にある施設のホールで、バブル全盛期だったと記憶する。

その時にPAを担当してくれたのが岡田青年。彼とはバークリー留学中に音響協会の視察でバークリーの学内の施設を見学させてもらえないだろうか、という打診を受けてからの付き合いになるから早四半世紀。
不思議な縁で今もって繋がっている。

今回のロケハンの中ではかなり本命的な施設なのだけど、僕は生まれも育ちも松山なのに、とんと郊外はアウェイ。高校から県外の学校へ行ったので、松山の人が免許を持って行動する範囲の事を知らないのだ。
もっとも、実家にいる限り全て徒歩圏又は市電とタクシーで済むので出向く事がないのもある。

森松という町から重信川を渡ったところまでは子供の頃に鉄道や自転車で来た事があるからわかるのだけど、その先となると、一体自分がその施設までどうやって行ったのかをまったく覚えていない。

「う〜ん、次を右か!?」などと悩んでいると岡田青年に「左です」と。
僕はかなり方向に強い。体内コンパスの精度もかなり高い。

しかし、、、

覚えてないとなると・・・・・まったく意味がないのだ。

たぶんあの頃だから迎えの車に乗ったか、もしくは誰か先導する車に付いて行ったか・・だ。

でも、自慢じゃないが、内装はバッチリ覚えている。

ウッディーな色調のホール、オケピットの部分が円形で、おおきな“回り舞台”がある。
そしてその「こけら落とし」の時に起こったハプニング・・・

当時レーザー光線が舞台装置としては珍しい部類で、ホールから是非レーザー光線を使ってほしいという要望が出ていたんだ。
舞台監督はステージ上にレーザー光線を貼りめぐらせる案を出して来たのだけど、こちらは演奏の支障になる(ライティングの関係で譜面が見づらくなる)のが嫌で断った。
そこで折衝案として演奏しているところ以外の周辺にレーザー光線を貼りめぐらせる、というのが出て来た。
演奏に支障がないようなのでそれは許可した。
でも、「ねぇ、レーザー光線って危なくないの?」と言ったら、「全然軽微なものなので大丈夫ですよ」と。
本番が始まって、レーザー光線は客席にも張り巡らされてあり、ステージから見てもそれは不思議な光景だった。
無事に本番が終わって撤収していた時、舞台関係の人が呟いていた。

「あれ? 旗に穴が空いてる!?」

ゾッとした(笑)

レーザー光線が当たっていた旗に穴が開いていたのだ。
最初は演奏者の隙間をくまなくレーザー光線で結ぶとか言ってたし・・・・(汗)

まぁ、そんな「こけら落とし」したホールに到着。

建物の外観はなんとなくだったが、ホールに入った瞬間「ココだ!」と。

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この色調。
ほらね、ウッディーな感じでしょ?

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そうそう、この椅子の間から天井空間に向けてレーザー光線が張り巡らされていたなぁ(笑)

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この円形の部分が印象的なホールだった。

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子供の頃から父親の仕事の関係でよく開演前のホールと楽屋が遊び場の時があったからかホールという建物が好きだった。特に側壁と天井の造りには興味津々。どんな風にそこに音が当たってどんな響きを出すのだろうと、想像するだけで楽しかった。

このホールの印象にはウッディーな内装の他に、温かい音がしたのを覚えている。

たぶん、壁面に全て木材が使われている事に起因するのだろう。

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客席後ろも木材による音響処理が成されている。

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見るからに温かい響きが聞こえてきそうな内装

もうひとつの特徴は、規模にしては拡大なステージである点。
ステージの上が広いので音響的にもいろんなポイントがあるのだけど、それらの音が上手く処理されているのだ。

実は音響の対敵は座席。
この座席一つ一つが音の進路を複雑にする。

なのでこのホールのように客席とステージの比率が限りなく近いというのは理想的。

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この飛び出した部分で演奏した記憶がある。
頭上が会場の天井まで筒抜けでスッキリ抜けた音だった。

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全体の音響をチェック中の岡田青年。
残響も申し分ないナチュラルなもの。

竣工碑を見ると平成3年4月となっていた。
1991年。
うん、確かにバブル全盛期。

あの頃各地に出来た“箱モノ”施設の一つなのだけど、自分が「こけら落とし」をやった一つのホールである事には間違いない。そしてそれは数少ない父親との共演の一つとして僕の脳裏に刻まれているんだ。

21年振りの再会のような時間だった。
少しは僕も成長しただろうか。

こんな時に再会するなんて、これも何かの縁なのかもしれない。
そう思ったのでした。


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TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6

25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』

Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)

Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011

[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部1曲目



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2012/12/18  14:04

投稿者:あかまつとしひろ

>たかいしゅんすけくん、
さすがだね、よくわかったねぇ。ホール。
砥部の文化会館も木材を使ったホールなの? ちょっと興味あり。
そう、アクセスがねぇ、ネックだよ。
万翆荘の横に飲食屋があるのを知らなかった。なんでもそこのカレーうど
んが無茶苦茶美味しいんだとか。昔は何にも無かったよねぇ。
あ、あの「雲の上の坂」風なところ、実はまだ一度も入った事がありませ
んが、行った人に聞くと平衡感覚がおかしくなるらしく、目が回ったと。
僕もあの前はそそくさと通り過ぎます。

2012/12/17  10:44

投稿者:たかいしゅんすけ

木質内装のホール。はじめ砥部町の文化会館かと思いました。もうちょ
っと考えて、松山市上野町の生涯学習センターとわかりました。
バッハ合唱団のライブで、何度か行きました。内装はいい感じなんです
が、市内から遠いのが難点。バッハ合唱団も、市内のコミュニティ・セ
ンターに代えました。
万翆荘は遠来の人に見せたい自慢の建築。市内随一の繁華街から徒歩3
分で、森の中の秘密の城ですから。その横に最近できた安藤忠雄センセ
イの、不細工な「坂の上の雲」何とかを目に入れないように、急ぎ足で
通ります。


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