2013/2/28

移動ジャズ喫茶で深夜の東海道へ  木曜:Jazz & Classic Library


いつもの寝台特急サンライズ瀬戸。
本日は岡山から東京に向けて個室で楽しんだ「移動ジャズ喫茶」編。

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乗車直前に松山の「まるいレコード」でCDをゲット。
「まるいレコード」はアーケード街(銀天街)から引っ越して近くのYAMAHA松山店の並びに移転している。
以前は二階がジャズ&クラシックだったが、新しい店舗は奥がジャズ、その奥がクラシックと平面移動。
新しい店長は近藤君。
僕が最初に溜まり場とした中学の頃が“菅ちゃん”、つい昨年までが“矢野さん”。遂に三代目を知る年齢になったか(笑)。

寝台特急のベンダーの弱点は温かい飲みモノとアルコールの販売が無い事。

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今日は本来なら岡山から乗り込むところだったのだけど、諸々の用事で松山からの接続特急に乗り遅れ、一本後だとなぜか岡山の二つ手前になる坂出で乗り込む事に。

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取りあえずこのままでは何も準備が出来ていないので岡山駅で後ろにサンライズ出雲を連結している間に改札外のコンビニで買い物をしようとロビーカーで待機。

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しかし、途中で信号停車があり、予定よりも遅れて岡山駅に到着。このままだと所定では10分近くある停車時間が7分程度しかない。

これにまで乗り遅れると危険なので、やむなくホームのベンダーで温かい飲み物を補給して自分の車両まで戻ったら・・・

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「皆さまにお断り致します。本日、鳥取からまいります連絡のスーパーいなば号が遅れておりますので、列車到着まで今しばらくお待ちください」と。

22:33岡山発の予定が結局22:50まで伸びた。
これなら改札の外で悠々と買い物出来たのだが・・・・っま、リスクは背負わない方がいい。

さて、

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松山の「まるいレコード」で仕入れた今夜のジャズは。
いづれも1960年代後期のもので、僕が小学校〜中学校の頃にパスしたアルバムばかり。
おこづかいが唯一の資源だった頃なので毎月レコード(当時はLP)を買う時に随分セレクトして買っていたから取りこぼしもけっこうある。

岡山から出発と同時に、コレをチョイス。

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なんとなくだったが、なかなか寝台個室の空間には妙にピッタリしている。
列車の揺れとこのビートがちょうど同じパルスだったのかもしれない。


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『THE ELECTRIFYING/Eddie Harris』(atlantic/1967年)

1. Theme in Search of a Movie (Charles Stepney) - 4:06
2. Listen Here - 7:42
3. Judie's Theme (Melvin Jackson) - 4:40
4. Sham Time - 6:50
5. Spanish Bull - 8:18
6. I Don't Want No One But You - 3:41

Recorded in New York City on March 20, 1967

Eddie Harris - tenor saxophone, varitone
Melvin Lastie, Joe Newman - trumpet (track 4)
King Curtis - tenor saxophone (track 4)
David Newman - tenor saxophone, baritone saxophone (track 4)
Haywood Henry - baritone saxophone (track 4)
Jodie Christian - piano
Melvin Jackson - bass
Richard Smith - drums
Ray Barretto, Joe Wohletz - percussion (tracks 2 & 5)
Unnamed string section (track 1)
Arif Mardin - arranger (tracks 1 & 4)

エディ・ハリスという名を知らないミュージシャンはまずいないだろう。
彼の作った“Freedom Jazz Dance”を知らないジャズメンがいたらモグリの他何物でもない。
もっとも、エディ・ハリスの演奏で知ったと言うよりも、この曲を取り上げたマイルス・デイビスの演奏で知ったという人が圧倒的だろう。

かくいう僕もその一人で、作者たるエディー・ハリスの同曲の演奏を聴いたのは随分後になってからだ。

それどころか、エディー・ハリスに関してはむしろ“謎”の存在に近く、小学校の頃の愛読書だったスイングジャーナルの記事に写真入りで「サックスのマウスピースつけてトランペットを吹くエディー・ハリス」というのを目撃したくらいで、風変りな印象しか持っていなかった。

同じ頃、同誌で電化される楽器の特集があり、ヴァイブが電化されて今度来日するゲイリー・バートンが持ってくるかいなか(1969年12月の来日の事)、とかあるところにトム・スコットがボックスコントロール式のエレクトリック・サックスを吹く写真が載っていたのだが、エディー・ハリスについては触れられていなかった。

しかし、このアルバムで聴く限り、それ以前にエディー・ハリスは電気サックスの原型と呼ぶべき“Varitone”という電化サックスを使ってその分野に足を踏み入れていた。
ヴァリトーンはサックスメーカーのセルマーが1965年頃から開発に着手したネックのところにマイクロフォンを装着するタイプのもので、コントロールボックスがベルの所に装着されていた。
コントロール出来る音色や効果はエコー、トレモロ、オクターバーなどだったらしい。

後にアタッチメント・ピックアップが出来ると廃れたところを見ると、なかなか装置的には厄介大なものだったのかもしれない。楽器にマイクとコントロールボックスを装着するのだから重量的にも負荷があったかもしれない。

このヴァリトーンを使ったプレーヤーはエディー・ハリスの他に、ルー・ドナルドソンやソニー・ステットの名前も見える。

たぶんこのヴァリトーンは後年のアタッチメントへと軽量進化し、トム・スコットが吹いていたボディーそのものが新種の電化サックスはEWEシンセインストルメントへと進化したと思われる。

ともあれ、このアルバムはその貴重なヴァリトーンを聴く事の出来るアルバムでもある。

1曲目“Theme in Search of a Movie”は下手をするとディオンヌ・ワーウィックが出て来そうなバート・バカラックの曲の二番煎じに聴こえてしまいそうな感じなのだけど、当時大流行していたサウンドの影響を受けているのは仕方の無い事。ヴァリトーンという楽器が後年のオクターバーとそっくりなのだ。快調に聞いているとエンディングのところで「あれ?」と思う。同時代の超有名曲と同じエンディングなのだ。思わず笑ってしまった。

2曲目“Listen Here”はワンコードものでエキゾチックなムードが終始漂う。この手のビートものはアトランティック・レコードお得意で、ハービー・マンの「カミンホーム・ベイビー」を挙げるまでもなく、R&Bのエッセンスも加わっているところか“らしい”。当時はリー・モーガンの「サイドワインダー」なども含めて“ジャズ・ロック”とか“8ビート”と呼ばれていたようだが、ロックではなくラテン系の8ビートだ。
正確にジャズ・ロックと呼べるのはマイルス・デイビスの「イン・ザ・スカイ」以降、ポップロックの影響はハービー・マンの「メンフィス・アンダーグラウンド」以降だろう。
ヴァリトーンのオクターバーがそのエキゾチックな雰囲気によく溶け込んでいる。

3曲目“Judie's Theme”は一転してジャズを聴いている気分になれる。いや、ジャズそのものだ。僕はこのアルバムのピアニスト、ジョディ・クリスチャンをよく知らないのだけど実に素晴らしいカンピングをするので感心してしまった。ベースのメルヴィン・ジャクソンもちょっぴり音程が怪しい部分もあるのだけど、とてもレスポンスに長けたベーシストだと思う。この頃ニューヨークにはこんな優秀なミュージシャンがゴロゴロいたのかと思うと、今の東京の比ではないな。さすがだと思わせるテイク。

4曲目“Sham Time”もエキゾチックなワンコード、リフもの。ここではブラスセクションも加わり晴れやか。

ベースの弓弾きから始まりちょっぴり中近東を思わせる独特な響きを持つ旋律がイントロで現れる5居曲目“Spanish Bull”。でもスパニッシュなんだそうな。イントロでなっているのはヴァリトーンのトーンコントロール、続いてオクターバーのようだ。ベースに続いてピアノが入り、ここでようやくスパニッシュっぽい感じになるのだけど、僕としてはあのまま中近東の世界に突入してくれいも良かったと思う。
リズム・インからのサックスもどことなく中近東なんだな、これが。
オクターバーを使ってバックを務めるのだけど、これがなかなかキメていて面白い。

6曲目“I Don't Want No One But You”はベースの音程が大いに疑問で残念なのだけど、曲としてはなかなか意欲作。オクターバーによるリフとソロもすっかり違和感が無くなりベスト。
ピアノのソロになるとベースのピッチの問題が足を引っ張るのが残念。

エディー・ハリス何する人ぞ、という不思議な印象がますます湧いてくる移動ジャズ喫茶の一枚目でした。

列車は深夜の東海道を北上中・・・・



★☆★ 2012 BEST LIVE (動画) ★☆★

Nov/14〜15/2012

Toshihiro Akamatsu (vibraphone)
Hakuei Kim (piano)

1st set (9:30pm〜10:50pm)

1.Winter Festival---by Hakuei Kim
2.The Gleaner-----by Toshihiro Akamatsu
3.Stella by Starlight
4.White Forest-----by Hakuei Kim
5.Nagi Moca suite---by Toshihiro Akamatsu
6.Newtown--------by Hakuei Kim
7.Silent Butler-----by Toshihiro Akamatsu
8.(encore)O Grande Amor

2nd set (0:48am〜2:09am)

1.Winter Festival---by Hakuei Kim
2.The Gleaner-----by Toshihiro Akamatsu
3.Stella by Starlight
4.White Forest-----by Hakuei Kim
5.Nagi Moca suite---by Toshihiro Akamatsu
6.Newtown--------by Hakuei Kim
7.Silent Butler-----by Toshihiro Akamatsu
8.(encore)On Green Dolphin St

Rec, Nov/14〜15/2012 @ Okaido"COLORFUL", Matsuyama, Ehime, JP

※赤文字の演奏動画を公開しています

ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/15/1:00am's StellabyStarlight (Full version)

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

2012年11月14日四国・松山でのライブ第二部のもので第一部と同じ曲の深夜の演奏です。
まったく違うイントロから始まった瞬間から純粋な即興演奏に突入しました。
デュオという最小公約数にして最大の自由度を持つアンサンブルでしか出来ない衝動の記録となりました。
ソフトのアップロード時間制限の為に10分未満の暫定バージョンを年末にアップしていましたが今回フルバージョンに更新。


ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/15/2:00am's GreenDolphin

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

あらゆる意味で刺激的だったこの日のライブの最終アンコール。時刻は午前2時です。
第二部の会場は半分以上が地元のミュージシャンやピアニスト、音楽関係者で埋まっていましたから二人ともよりアグレッシヴなOn Green Dolphin Stに。午前二時にこんなガチンコなライブをやる街は日本でも珍しいでしょう。さすがは我が故郷です(笑)


ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/14/9:53pm's StellabyStarlight

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

赤松・ハクエイDUOでのStella by Starlight。
このバージョンは2012年11月14日四国・松山でのライブ第一部のものです。
前月の横浜ジャズプロムナード2012でも評判だったこのスタイルのデュオがさらに一歩踏み込んだところでの演奏に。次の深夜のステージの演奏と比較するとまったく別の曲です。ジャズライブの楽しみ方で僕らはとても大きな事にこの時気付いたのでした。


ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/14/9:46pm's The Gleaner

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

四国・松山でのライブ第一部でのオリジナル曲The Gleaner。この日は入替え制という事もあり第一部も第二部も同じプログラム(アンコールを除く)でしたが、考えてみればクラシックのコンサートやポップスのコンサートとジャズのコンサートが大きく異なるのは、たとえ同じ曲を一日に二度演奏したとしてもまったく違う演奏になるのが当たり前。このライブではその当たり前な事を随分長い間僕らは忘れていた事に気づかされて、久しぶりに達成感で満たされたのを覚えています。


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ビデオカメラ【Crew Camera Series】TOSHIHIRO AKAMATSU meets HAKUEI KIM 2012. presented by T.KOYAMA. "SOUND OF FOCUS" comp by T.Akamatsu. 2010's album 『AXIS』(VEGA)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦、ユキ・アリマサTWIN DUO × TRIO オープニング"Be my love"




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦 DUO 2011 演奏順/2曲目"TRITON 2011" comp by T.Akamatsu. 1991's album 『Now's The Time Workshop vol-2』(BMG FunHouse)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦 DUO 2011 演奏順/4曲目"I LET A SONG"




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、ユキ・アリマサDUO 2011 演奏順/7曲目"DAA HOUD". 2005's album 『Synergy』(VEGA)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦、ユキ・アリマサTWIN DUO × TRIO 演奏順/9曲目 アンコール




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『BEST LIVE 2011(動画)』


2011年11月24日ブログ『超・満員御礼! 赤松敏弘(vib)meetsハクエイ・キム(p)25-25プロデュース第六弾』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111124/archive

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6

25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』

Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)

Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011

[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部1曲目



★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]




ガンバレ東北!

がんばろうニッポン!




只今絶賛発売中!
■New Album『AXIS/赤松敏弘』(VEGA)
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VGDBRZ-0044/3.000円(税込)

赤松敏弘(vib)The NewQuartet
guest:森川奈菜美(vo)

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どうぞご利用ください。

CDレビュー→http://www.jazzpage.net/rireki/cd/akamatsu_axis.html

CDレビュー→http://www.jazzfusion.com/cd2010/axis.htm

CDレビュー→http://artist.cdjournal.com/d/axis/4110091003

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タグ: Jazz ジャズ CD




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