2013/4/26
リハモナイズでお洒落に変身!・・・音楽的読唇術 金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック
毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第三百七回目の今日は先週からの続きで『音楽的読唇術:続々・オスティナートはインプロとリハモの指針』と言うお話し。
途中からの人は先週の金曜ブログ『音楽的読唇術:続々・オスティナートはインプロとリハモの指針』( http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20130419/archive )から読んでくださいね。
ココまでの金曜クリニックをご覧になりたい人は左のカテゴリー(またはこの記事のタイトル右側にある)「金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック」をクリック。この記事に続いて過去の記事全てを見る事が出来ます。チェキラ!



いよいよ明日からゴールデンウイークらしいですね。
今年は月末と5月の1、2日が平日で前半と後半に分散されると言います。
リッチな人はこの三日間も休みを入れて移動に使うのだそうです。
確かに4月30日と5月2日を移動日に使えばかなり楽。
一斉に休みに突入するよりも“五月雨式(さみだれしき)”に休む方が賢い時代です。
と、言っても、僕らには関係の無い事なんですが・・・・
あ〜。。。この期間渋滞の憂鬱。。。いつもより早めに行動あるのみ、です。



有名スタンダード曲の“All the things you are”。
いろんなミュージシャンがいろんなやり方を呈してすっかり新鮮味も薄れてしまったこの曲を、リハモナイズで変身させようと言うもの。
■all the things you are(オリジナルコード)冒頭8小節

(クリックで拡大/以下同じ)
リハーモナイズ(リハモナイズ or リハモ)の原点はどこにあるでしょう?
もっとも大胆かつ幼稚なリハモナイズは、曲中にある全てのメジャーセブンスコードをドミナントセブンスコードに置き換える遊びと言える。
コードの事やジャズの事を少し勉強した段階で誰でも一度は試してみるお遊び。
トニックだろうがサブドミナントだろうが、○Maj7というコードを見掛けると、○7に置き換えてみる。
たぶん、その時には誰かから「ブルース」について教えられたりしていて、「こうすればブルージーになる」な〜んて言われているかもしれない。
いささか幼稚ではあるが、このコードの置き換えこそがリハモナイズの原点。
そうなっている人もいるだろう。
しかし、やってみればわかるのだけど、この置き換えには何の根拠もないから「そのサウンドが何故にブルージーなのかを説明しなさい」と言われて絶句する・・・・
ただ、このお遊びの中で、必ずしも決まり切ったコード進行が良いというわけではない、という事を学習する。
そして、置き換えたコードが「カッコよく響く箇所」と「異様に響く箇所」があるのも体感する。
さらに、「カッコよく響く箇所」に聞こえていた部分が、ハーモニーのいろいろな勉強を重ねるうちに「本当にカッコいい部分」と「本当はカッコ良くない部分」に分類されてくる。
それはブルースをジャズスタディの基調とする場合の矛盾が炙り出されるのと同じだ。
これらに「失敗」、「異様」、「矛盾」というレッテルを貼って和声の知識を高めて行くのは間違いではないが、そのような「失敗」、「異様」、「矛盾」の中に、次のステップへのヒントが隠されている場合もあるので、リハモナイズをやってみようと思う人は、幼稚でもいいから、まずは曲中にある全てのメジャーセブンスコードをドミナントセブンスコードに置き換える遊びくらいはやってから手を出してみるように。
今日はこの“all the things you are”をボサノヴァに変身させてみようと思う。
もちろん、オリジナルのままリズムだけをボサノヴァにするなんて野暮ったい事を目指すんじゃなくて、リズムフィールに沿って最適なコード・セレクションを行って“ちょっぴりお洒落”なリハモナイズに。
まず、これまでにこの部分をリハモナイズしたいくつかのバージョンの中から、ボサノヴァに似合いそうなものを一つ取り出して手直しと検証を行ってみましょう。
僕はこのバージョンを引っ張り出してみました。

これは奇数小節と偶数小節の各小節の頭に最大長二度、最小短二度の跳躍(繋がり)で任意のベースラインを選び、それを結ぶベースラインとしてアプローチ・ノートを当てはめてコードをセレクトしたもの。
原型はコチラ

僕はこのリハモ・バージョンの最初の二小節が特にボサノヴァのセンシティブなサウンドによく似合うと思うのですね。
ただ、この時はアプローチのやり方に徹していたので、選んだコードにはやや強引なものも含まれています。
そこで、このバージョンの良い部分はそのままに、強引な部分はもっと自然にコードを置き替えてボサノヴァ・バージョンを作ってみます。
大まかな考え方は以下のようなものです。
・各小節の3-4拍目にベースラインとしてアプローチノートを入れる
・5-6小節から7-8小節目は転調するのでこの限りではない
まず、1〜6小節目の各小節の頭のコードを、この曲のオリジナル・キーのダイアトニック・スケールコードから選びます。
続いて各小節の後半(3-4拍め)には次の小節のベース音に対するアプローチノートを設定します。
6小節目から7小節目に向かう時は転調を含むのでG7→CMaj7に固定します。
この譜面に続く次の小節のコードは先週の9-16小節バージョンを想定し、Fm7を選んでいます。
この条件でコードをセレクトしてみました。
こんな感じです。
ボサノヴァ・バージョン(1〜8小節)

さあ、ここで解決しておかなければならない問題は、アプローチノートのベース音に対して用いたコードのコードスケール・アナライズだ。
これが完了しない事にはソロに手も足も出せない。
さて、どうなるかな?
(以下次回)

本邦初のジャズマリンバ本・好評発売中!

『レパートリーで学ぶジャズマリンバ&ヴィブラフォン/赤松著』(ヤマハ出版)
★☆★ 2012 BEST LIVE (動画) ★☆★
Nov/14〜15/2012
Toshihiro Akamatsu (vibraphone)
Hakuei Kim (piano)
1st set (9:30pm〜10:50pm)
1.Winter Festival---by Hakuei Kim
2.The Gleaner-----by Toshihiro Akamatsu
3.Stella by Starlight
4.White Forest-----by Hakuei Kim
5.Nagi Moca suite---by Toshihiro Akamatsu
6.Newtown--------by Hakuei Kim
7.Silent Butler-----by Toshihiro Akamatsu
8.(encore)O Grande Amor
2nd set (0:48am〜2:09am)
1.Winter Festival---by Hakuei Kim
2.The Gleaner-----by Toshihiro Akamatsu
3.Stella by Starlight
4.White Forest-----by Hakuei Kim
5.Nagi Moca suite---by Toshihiro Akamatsu
6.Newtown--------by Hakuei Kim
7.Silent Butler-----by Toshihiro Akamatsu
8.(encore)On Green Dolphin St
Rec, Nov/14〜15/2012 @ Okaido"COLORFUL", Matsuyama, Ehime, JP
※赤文字の演奏動画を公開しています



ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)
2012年11月14日四国・松山でのライブ第二部のもので第一部と同じ曲の深夜の演奏です。
まったく違うイントロから始まった瞬間から純粋な即興演奏に突入しました。
デュオという最小公約数にして最大の自由度を持つアンサンブルでしか出来ない衝動の記録となりました。
ソフトのアップロード時間制限の為に10分未満の暫定バージョンを年末にアップしていましたが今回フルバージョンに更新。



ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)
あらゆる意味で刺激的だったこの日のライブの最終アンコール。時刻は午前2時です。
第二部の会場は半分以上が地元のミュージシャンやピアニスト、音楽関係者で埋まっていましたから二人ともよりアグレッシヴなOn Green Dolphin Stに。午前二時にこんなガチンコなライブをやる街は日本でも珍しいでしょう。さすがは我が故郷です(笑)



ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)
赤松・ハクエイDUOでのStella by Starlight。
このバージョンは2012年11月14日四国・松山でのライブ第一部のものです。
前月の横浜ジャズプロムナード2012でも評判だったこのスタイルのデュオがさらに一歩踏み込んだところでの演奏に。次の深夜のステージの演奏と比較するとまったく別の曲です。ジャズライブの楽しみ方で僕らはとても大きな事にこの時気付いたのでした。



ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)
四国・松山でのライブ第一部でのオリジナル曲The Gleaner。この日は入替え制という事もあり第一部も第二部も同じプログラム(アンコールを除く)でしたが、考えてみればクラシックのコンサートやポップスのコンサートとジャズのコンサートが大きく異なるのは、たとえ同じ曲を一日に二度演奏したとしてもまったく違う演奏になるのが当たり前。このライブではその当たり前な事を随分長い間僕らは忘れていた事に気づかされて、久しぶりに達成感で満たされたのを覚えています。
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『BEST LIVE 2011(動画)』

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6
25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』
Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)
Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011
[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます
★第二部1曲目

★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]

★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]

ガンバレ東北!
がんばろうニッポン!

■New Album『AXIS/赤松敏弘』(VEGA)

VGDBRZ-0044/3.000円(税込)
赤松敏弘(vib)The NewQuartet
guest:森川奈菜美(vo)

■Tower Record
■HMV
■amazon.co.jp
■disk UNION
■山野楽器
■新星堂
■ベガ・ミュージック・エンタテインメント
■Yahoo!ショッピング
■楽天市場
■ヤマダ電機WEB.COM
■セブンイレブンネットショップ
他
どうぞご利用ください。










■赤松敏弘MySpace
そして、コチラはオフィシャルサイト
■赤松敏弘Vibraphone Connection
掲示板に替わって登場、オフィシャルな(?)つぶやきTwitter
■赤松敏弘 Vibstation's Twitter
新しく追加のコミュニティー
■赤松敏弘facebook

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