2013/6/21

ヴィブラフォンもマリンバも一歩先行く余韻をコントロール/クリシェのソロを考える  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第三百十五回目の今日は先週からの続きで『ヴィブラフォンもマリンバも一歩先行く余韻をコントロール/クリシェのソロを考える』と言うお話し。

途中からの人は先週の金曜ブログ『ヴィブラフォンもマリンバも一歩先行く余韻をコントロール/クリシェでソロとエレキヴァイブ』( http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20130614/archive )から読んでくださいね。

ココまでの金曜クリニックをご覧になりたい人は左のカテゴリー(またはこの記事のタイトル右側にある)「金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック」をクリック。この記事に続いて過去の記事全てを見る事が出来ます。チェキラ!



ヴィブラフォンの師匠、ゲイリー・バートン氏来日中。盟友小曽根真(p)とのデュオ!
ラスト3ステージ!

6月21日(金) 19:00 ザ・ハーモニーホール(松本市音楽文化ホール)
お問い合わせ:ザ・ハーモニーホール 0263-47-2004

6月22日(土) 18:00  サントリーホール
17:45〜トーク・イベントを予定しております
お問い合わせ:カジモト・イープラス 0570-06-9960

6月23日(日) 15:00 横浜みなとみらいホール
お問い合わせ:横浜みなとみらいホール 045-682-2000


お見逃しなく!



有名曲“all the things you are”をボサノヴァで演奏する事を全体にリハモナイズの実践。
オリジナル・コードとはかなり異なった世界が出来上がりつつあります。

そのリハモナイズ版の29小節目から36小節目の間にボサノヴァで頻繁に使われるクリシェを導入。
サウンドはすこぶる良くなりましたが、さて、ここでソロを演奏する時にクリシェはどうするの? という対応中。

29小節目から36小節目のオリジナルはこんな感じ
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(クリックで拡大/以下同じ)

ボサノヴァで演奏する前提でリハモナイズするとこんな感じに
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この部分のクリシェを含むカンピングを考えるとこんな感じに
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さて、状況設定は完了しつつある中、クリシェ・ラインを取り込んだソロを考えてみるのが先週の課題でした。
ところが、バックグラウンドでは心地よく響くクリシェも、ソロとなるとこれを意識するあまりに動きが取れなくなってしまい、以下のようにメロディーというよりも伴奏のパートの一部分を演奏しているかのような状態に陥ってしまいました。
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これが悪いというわけではありませんが、あまりにもクリシェばかり気にしてメロディーとしての流れが聴こえてこないのです。

そこで、こういう場合はどうすればよいのか?

次のステップに進む前に、このクリシェをもう一度確認してみましょう。

まず、クリシェとして好ましい動きは「半音」、又は「全音」で繋がるハーモニック・ライン。

一番好ましいのが「半音」。

そう、このクリシェでは」「半音」と「全音」が混ざっているのですね。

徹底的に「半音」の動きで結び付ける事を考えてみましょう。
もう少しスッキリするかもしれませんから。

■ハーモニーの背景設定を再考

メロディー・ラインとの兼ね合いでクリシェを設定しましたが、もう少し洗練された形を目指したいものです。
そこで、まずクリシェを見つける前に、リハモナイズしたコード進行の中にガイドラインを設定してみましょう。

この8小節間を大きく捉える為です。

・前半の4小節間は上行、後半の4小節間は下行するライン
・連結するのは互いのコードスケール上にある「一番近い音」とする
・「一番近い音」にはコモントーン(共有音)も含まれる
・アヴォイドノートは含まない

すると、こんなガイドラインが見つかりました。

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さて、このラインに沿ってもう一つ別のラインを考えます。
ただし、この別のラインは、上の連結ラインに「半音」が無いところには「半音」の連結を、上の連結ラインが「半音」ま場合は「全音」又は「半音」を選択します。

つまり、二つのラインを想定して、どちらかに必ず「半音」の動きが作れるようにするわけです。
これによって、クリシェを見つけるのです。

すると・・・

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これまで30小節目(この譜面では二小節目Gb7)のところはミクソリディアンを想定してクリシェは9th→rootという全音下行を使っていましたが、新たにb13thを挿入しHMP5とする事に。
(この部分のメロディーはDb=5th)

改めてコードスケールのアナライズを。
極力クリシェを半音に想定。
先々週のアナライズとの変更点は赤文字で。

■29小節目
・メロディーはF
・コードはG7
・但し、前半二拍にはクリシェに13th、後半二拍にはb13thがセレクト

アナライズ・・・・前半二拍は13thからミクソリディアン・スケールと思えなくもないが、調号を反映させると13thで打ち消された“Eb”以外を取りこむとコンビネーション・オブ・ディミニッシュと考えるのが妥当。後半二拍はクリシェのb13thからHMP5と判断。

■30小節目
・メロディーはEbとDb
・コードはGb7(9)とGb7(b9)
・クリシェには13thとb13thがセレクト

9thがクリシェに入ってる時点でミクソリディアン・スケールかリディアン・フラットセブン・スケールが想定される。決め手となるのは11th or #11th。調号を見ると“C”にフラットは付かないのでリディアン・フラットセブン・スケールとするのが妥当。
メロディーがDb=5thの時間の内三〜四拍目にはb13thをクリシェに使い、この部分はHMP5とする事が出来る。

■31小節目
・メロディーはEb
・コードはFm7
・クリシェにはb3rdと9thをセレクト

9thがクリシェにセレクトされているのでチェックすべきは“Db”の存在。調号を見ると“Db”が存在。隣接するコードとの整合性をチェックするとGb7(9)には“Db=5th”、E7(b9)にも可能性として“C#=13th”は有りうる。そこでここはエオリアン・スケールとするのが妥当

■32小節目
・メロディーはG と F。
・コードはE7(b9)
・クリシェは#11thと3rdをセレクトしていたが、半音ではないので他に無いか調べる。

b9thが指定され、メロディーに#9thがあるのでコンデミという選択が妥当

■33 〜 35小節目
・この間はEb7sus4とEb7と解釈するのでミクソリディアン・スケール
クリシェとしてはsus4 → 3rd の半音を想定

■36小節目
・Dm7は冒頭のコードAb/CのCに解決する方向にあるのでドリアン・スケール
・G7は同様にAb/CのCに解決する方向にある。クリシェはトライトーンのC→ B を予想


このラインにコードを付けると、ある事がわかって来ます。

それは・・・・・

小節内で二種類のコードスケールが表れるのは29小節目と30小節目だけで、他はコードスケールに変化は無い、という事。

つまり、クリシェを導入する事でコードスケールに変化が起こるのはG7とGb7だけ、という事です。

二つのラインを合体してみましょう。

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こんな感じになりますね。

先ほど他の候補を探すとしていた32小節目(この譜例では4小節目)は、先に上行のガイドラインで設定したDb → D (C# → D) が半音で繋がっているのでこちらを半音のクリシェとする事が出来ます。
これで全てのクリシェが半音で揃いました。

さぁ、そうなると、最初のG7とGb7の部分のソロをどのように考えるかが課題となります。

そこで登場するのが、こんな譜例。

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これを見て、ピン、と来た人、、、、
なかなか鋭いですよ!

そんなあなたがホントに鋭いかどうか・・・

来週判明しますよ。

今、あんまりピンと来ていない人も、この譜例を眺めてじっくりと考えてみてください。

(以下次回)



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★☆★ 2012 BEST LIVE (動画) ★☆★

Nov/14〜15/2012

Toshihiro Akamatsu (vibraphone)
Hakuei Kim (piano)

1st set (9:30pm〜10:50pm)

1.Winter Festival---by Hakuei Kim
2.The Gleaner-----by Toshihiro Akamatsu
3.Stella by Starlight
4.White Forest-----by Hakuei Kim
5.Nagi Moca suite---by Toshihiro Akamatsu
6.Newtown--------by Hakuei Kim
7.Silent Butler-----by Toshihiro Akamatsu
8.(encore)O Grande Amor

2nd set (0:48am〜2:09am)

1.Winter Festival---by Hakuei Kim
2.The Gleaner-----by Toshihiro Akamatsu
3.Stella by Starlight
4.White Forest-----by Hakuei Kim
5.Nagi Moca suite---by Toshihiro Akamatsu
6.Newtown--------by Hakuei Kim
7.Silent Butler-----by Toshihiro Akamatsu
8.(encore)On Green Dolphin St

Rec, Nov/14〜15/2012 @ Okaido"COLORFUL", Matsuyama, Ehime, JP

※赤文字の演奏動画を公開しています

ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/15/1:00am's StellabyStarlight (Full version)

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

2012年11月14日四国・松山でのライブ第二部のもので第一部と同じ曲の深夜の演奏です。
まったく違うイントロから始まった瞬間から純粋な即興演奏に突入しました。
デュオという最小公約数にして最大の自由度を持つアンサンブルでしか出来ない衝動の記録となりました。
ソフトのアップロード時間制限の為に10分未満の暫定バージョンを年末にアップしていましたが今回フルバージョンに更新。


ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/15/2:00am's GreenDolphin

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

あらゆる意味で刺激的だったこの日のライブの最終アンコール。時刻は午前2時です。
第二部の会場は半分以上が地元のミュージシャンやピアニスト、音楽関係者で埋まっていましたから二人ともよりアグレッシヴなOn Green Dolphin Stに。午前二時にこんなガチンコなライブをやる街は日本でも珍しいでしょう。さすがは我が故郷です(笑)


ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/14/9:53pm's StellabyStarlight

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

赤松・ハクエイDUOでのStella by Starlight。
このバージョンは2012年11月14日四国・松山でのライブ第一部のものです。
前月の横浜ジャズプロムナード2012でも評判だったこのスタイルのデュオがさらに一歩踏み込んだところでの演奏に。次の深夜のステージの演奏と比較するとまったく別の曲です。ジャズライブの楽しみ方で僕らはとても大きな事にこの時気付いたのでした。


ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/14/9:46pm's The Gleaner

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

四国・松山でのライブ第一部でのオリジナル曲The Gleaner。この日は入替え制という事もあり第一部も第二部も同じプログラム(アンコールを除く)でしたが、考えてみればクラシックのコンサートやポップスのコンサートとジャズのコンサートが大きく異なるのは、たとえ同じ曲を一日に二度演奏したとしてもまったく違う演奏になるのが当たり前。このライブではその当たり前な事を随分長い間僕らは忘れていた事に気づかされて、久しぶりに達成感で満たされたのを覚えています。


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ビデオカメラ【Crew Camera Series】TOSHIHIRO AKAMATSU meets HAKUEI KIM 2012. presented by T.KOYAMA. "SOUND OF FOCUS" comp by T.Akamatsu. 2010's album 『AXIS』(VEGA)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦、ユキ・アリマサTWIN DUO × TRIO オープニング"Be my love"




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦 DUO 2011 演奏順/2曲目"TRITON 2011" comp by T.Akamatsu. 1991's album 『Now's The Time Workshop vol-2』(BMG FunHouse)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦 DUO 2011 演奏順/4曲目"I LET A SONG"




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、ユキ・アリマサDUO 2011 演奏順/7曲目"DAA HOUD". 2005's album 『Synergy』(VEGA)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦、ユキ・アリマサTWIN DUO × TRIO 演奏順/9曲目 アンコール




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『BEST LIVE 2011(動画)』


2011年11月24日ブログ『超・満員御礼! 赤松敏弘(vib)meetsハクエイ・キム(p)25-25プロデュース第六弾』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111124/archive

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6

25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』

Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)

Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011

[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部1曲目



★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]




ガンバレ東北!

がんばろうニッポン!




只今絶賛発売中!
■New Album『AXIS/赤松敏弘』(VEGA)
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VGDBRZ-0044/3.000円(税込)

赤松敏弘(vib)The NewQuartet
guest:森川奈菜美(vo)

New Album『AXIS』は全国の有名CD店のほか、ネットショップでも好評発売中!
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どうぞご利用ください。

CDレビュー→http://www.jazzpage.net/rireki/cd/akamatsu_axis.html

CDレビュー→http://www.jazzfusion.com/cd2010/axis.htm

CDレビュー→http://artist.cdjournal.com/d/axis/4110091003

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【動画】と【試聴】世界のヴィブラフォン奏者と素晴らしい音楽仲間へ直結!
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■赤松敏弘Vibraphone Connection

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チェキラ!
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