2007/1/26


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。金曜第三十九回目の今日は演奏に不可欠なカンピングのお話しです。

Comping

ヴィブラフォンやマリンバでジャズやポピュラーを演奏しようと思うとメロディーやソロ(アドリブ/インプロ)の他にやらなければならない事がある。
それがカンピング(Comping)だ。

Compingとは、コードの流れに沿って、ソリスト又はメロディーに最良のハーモニー・クッションを瞬間的に提供する事で、ジャズやコードを使う音楽で普及している伴奏形態の事。演奏者の音楽的なセンスが問われる瞬間だ。
特にジャズにおいては演奏者全員がお互いを聴き合いながら曲のストーリー、ニアンス、さらにソリストに対するコール&レスポンスを提供しながらその場で演奏を組み立てる為、アンサンブルという意味ではソロ以上に重要な基礎だ。

ヴィブラフォンやマリンバの場合、楽器の構造から誰が見ても簡単に和音が出せるのは明白。おのずと「じゃ、この曲は伴奏お願いします」となる事が多い。ピアニストに至っては伴奏が上手くないと仕事にならない。仕事にならないとそのミュージシャンの明日は保障されない、、、重要でしょ?

少し(コードを見ながら)楽器が弾けるようになった人に、「ソロなんか練習しなくてもよいから曲のアナライズとカンピングの練習をしっかり!」と言う事が多い。
自分が演奏する曲のソロの練習用オケを毎回シーケンサーやパソコンを使って用意するのも悪くは無いけど、本来ならそれをソロではなくカンピングの練習用に使えば効果的なんですよ。学校などのように相手と時間を共有している環境を除けば、いちいち練習の為に人を呼ぶのも考え物で、個人的なバンドの基礎練習ではどしどし効果的に機械を使うべきだと思う。


じゃあどうやってカンピングの練習をすればいいの?
誰もが最初は何から手を付けてよいのか困惑するよね。僕も最初はそうだった。
ギターの人のようにタブ譜があるわけでもない。


■カンピングはソロよりも裏切らない友達!

まずチャレンジしたのは、好きなミュージシャンがどんな構造の中で演奏しているのかを分析する事。構造=楽曲。本来ならこれは楽しいハズ。

譜面にない事をソロパートで演奏しているだけと思われがちですが、伴奏も要点以外は譜面に書かれてないものです。あるのはソロパートと同じコードネームだけ。演奏を生かすも殺すも彼方次第。自分が気持ちよく出来る前に相手に気持ちよく演奏させる耳と技を身につける事。

コードネームに沿っての演奏だから、そこには必ずガイドと規則性があるはず。

ソロの部分はその人なりのガイドと規則性をありとあらゆる方向から紡ぎ出し限りなく直感に近い状態で演奏されてるもの。それに感情や表現意識が加わるから毎回異なる。
それ故にコードの流れの中の一瞬の切り取り(耳コピフレーズ)はアドリブの「方法論」の中では重要な位置を占めるが、コードを弾きながらソロを演奏する楽器を除くと採譜したメロディー(ソロ)がいちいちどのコードのどんなコードスケールを使って演奏しているのかを実感するには理論的な学習や指導や体験が必要。大概は自分が大好きな単旋律フレーズが弾けて満足するに終わってしまう。手っ取り早いがその為には100も200ものソロコピーがあっても足りない。

そこで伴奏ならど〜よ、とカンピングに目が行った。

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ソロは音域も広く、音符も細かい。動きに規則性はあるが毎回形は異なる。
でも伴奏は音域はそんなに広くないし音符も細かくない。動きはあるがソロよりも衝動的なヴァリエーションは少ない。規則性が認識しやすいんだ。

まず始めたのが採譜。曲のテーマの部分をコードネームで書き表す事だった。
ソロの部分は奏者によっては「ソロがやりやすいように」テーマと異なる進行を用いたり、「より雰囲気を出す為に」アレンジやリハモナイズしている場合もあるので対象から外した。

ポイントは次のような事。
・メロディーとベースラインは必ず採譜する。
・和音として聞こえる音の中でどれがコードの根音となるかの選別
・メロディー、伴奏に聞こえる音、あるいは調性からコードスケールを分析

メロディーを採譜するのは聞いたままなので正確に。出来るならメロディーをフェイクしていると思われる部分は元のシンプルな形を予想するまで聞き込む(最初のテーマと後のテーマを比較するなどして)。ベースラインはコードの形を決定するのでこれも正確に採譜。和音として聞こえている音は常にベースラインの音と照らし合わせてコードネームにする。ベースがコードの根音とは限らない場合もある(転回形など)から要注意。
(例:Bm7→G/B)

何度も聞き返しながら和音をコードネームに表記する訓練を行う。

それらが揃ったら、さあ、これで準備は完了。
コードが聞き取れて頭の中にはサウンドのイメージがある。テンションなどもコードスケールから割り出せる。採譜元の演奏者がどのような音をコードネームからピックアップしているのかも分かってる。
自分が好きなミュージシャンの演奏を流しながら一緒にカンピングしてみよう!

楽しい。気持ちいい。やったぜ!

でも、ソロパートに入ったら、、、、
なんか、もうちょっと「いい感じ」なやりかたがあるような気がするんですケド、、、、

そう、

コール&レスポンスの基礎、カンピングで重要なリズムのお話し。

それは来週のこの時間に。

続く



2007/1/27  15:16

投稿者:kirara

>はなはなさん、
実はわたしもはなはなさんと同じでしたよ。ある本を読んだら「テンションは9thが使える」とだけあって調性の事に触れてなかった。だからm7でも何でも9thを入れてお馬鹿な事をやっていましたよ〜。いい加減な本に注意しましょう。

2007/1/27  0:14

投稿者:はなはな

赤松さんこんばんわ。習った先生が悪かったのか、わたしが慌て者なのか、テンションはなんでも9を使えばいいんだと勘違いしていました。コードとスケールは別々に覚えていましたが、赤松さんのブログとHPを読んで間違いだとわかりました。こんなのはわたしだけでしょうか?

2007/1/26  22:41

投稿者:YELL

最近 テレビドラマの影響で楽器を始める人が多いみたいですね。
で 何年か前はテレビCMの影響で、バレー(踊り)を習い始めた人が多くて。
んで もう少し前は…
次は何を仕掛けて来るんでしょうね(^^♪)


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