2007/11/30

究極の練習その5:発想の転換  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック

毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。第七十三回目の今日は練習するにあたって発想の転換のお話しです。

コードスケール(Chord Scales)を理解して演奏する事の大切さはこれまでに何度も繰り返し書いていますが、コードネームを覚えるだけでも必死なのに、さらにそれの分析まで頭に叩き込め、と言われるとヒーヒー悲鳴をあげてしまう人もいます。

「音楽は学問じゃないゾ!」「芸術は感性で感じるものだ!」

な〜んて開き直りされたらそれまでですが、、、まぁ、頭を冷して(笑)。

言葉が難しいから“面倒”に思ってるだけのケースが多いんですね。

でも、難しい(そうに聞こえる)音楽用語を知らない時に発見したお話なら、ちょっとは取っ掛かりが見つかるでしょう。今日はそんな話題です。

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マリンバやヴィブラフォンって離れて見ると鍵盤が並んでいるだけでそれをマレットで演奏するだけですから特に難しい楽器ではありません。子供にだってすぐ演奏出来ます。

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(クリックで拡大/以下同じ)

一番簡単と思えるC Majorのスケールを弾いてみましょう。

ね。簡単でしょ?

これでスケールの練習は終わり!って大半の人がこれ以上はやらないのです。

でもねぇ、上の写真を見て下さいよ。鍵盤は最低音が“C”じゃなくて“F”からありますよね。もしもこれが管楽器だったら「F管」ですよね。
まぁ、鍵盤がピアノと同じように並んでいるので、そんなヘソ曲りな思い付きを持つほうも変かもしれませんが、曲を演奏する時っていろんな位置(音域)で演奏するじゃないですか。そう考えると、スケールの練習って楽器の全音域でやっておく必要があるんじゃないかな?

この辺りの事を曲集『ジャズマリンバ & ヴィブラフォン(通称ジャズマリ)』(ヤマハ)のコラムで書いていますが、今夜は高校の時に発見したその秘密?を書いてみます。頭を柔らかくして読んで下さい。コードスケールというものが簡単に理解出来るかもしれません。

■楽器の最低音から最高音までの間で各調のスケール練習をすると良い

ヴィブラフォンの場合、最低音と最高音は“F”です。マリンバの場合は“C”の楽器や“A”の楽器がありますが、「ジャズマリ」で触れている伴奏の音域を最低音として“D”から始めても良いですが、ここで説明する“F”からをお薦めします。

コードがよく理解出来ないという人の大半が「固定ド」です。でも、それはけっこう怪しくて、たまたま鍵盤があるから「形」でそう感じているだけの人が大半。「固定ド」に固着しているのはキーホード楽器だけで、弦楽器や管楽器の大半は「形や視覚的」に「固定ド」ではありません。速やかに「移動ド」に移す訓練をしましょう。音楽は「移動ド」で出来ているのですから。

最初にC Major(C dur)のスケールを楽器の最低音から始めてみましょう。

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ちょっと普段とは違った感覚になると思いますが、それでいいのです。
“F”から始めるのにC Major ?って感じるのは鍵盤に対して視覚的に頭が「固定」されている証拠なんです。そこから解き放つ練習なんですが、これにコードスケールを当てはめるとC Majorのキーのダイアトニック・スケール・コード全てが当てはまります(もちろんコードによってはアヴォイド・ノートも含まれていますが)。

次にフラットが一つ付くF Major(F dur)を弾いてみましょう。

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これは何の違和感もないでしょう。「固定ド」の人も「移動ド」の人も。
これにコードスケールを当てはめると当然F Majorのキーのダイアトニック・スケール・コード全てが当てはまります。

次にフラットが二つのBb Major(B dur)を弾いてみましょう。

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ちょっと感じが掴めてきたかな? 当然Bb Majorのキーのダイアトニック・スケール・コードがこの同一スケールで弾ける事がわかってくるでしょう。

じゃ、シャープの場合はどうなるか?

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“F#”の音から始まるG Major(G dur)のスケール。どの調でもスタートは“F”か“F#”のどちらかに統一されるわけですね。当然このスケール一つでG Majorのキーの全てのダイアトニック・スケール・コードが弾けるわけです。

念には念を、でシャープ3つなら。。。

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これまでスケールの練習を根音からしか始めた事が無かった人は少し違和感があるかもしれませんが、コードネームを見てコードスケールを解明する時のヒントになるはずです。
一つの調の中に7つのダイアトニック・スケール・コードがあるから、それらを一つ一つ練習して覚えてそして、、、なーんてやってたら長調だけでも84個もコードスケールがあって途方に暮れてしまいますが、この方法でチャレンジすれば12種類で済みます。
しかもスタートする音は2つの内のどちらか。
単純に7分の1でマスター出来るのですね。

少し変形したコードスケールでも、スタートする音を統一すると一つと思っていたコードスケールが同時に複数のコードスケールをマスターする事になります。

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Fのハーモニック・マイナー・スケール(和声的短音階)。
当然Fm(Maj7)のコードスケールであると同時にFマイナーのV7であるC7(b9)のコードスケールHMP5でもあるわけです。
さらに下段に挙げたような変形したコードのコードスケールとしても考えられるわけですね。

合理的に楽器を使った練習を行えば「音感的」に正確なレスポンスが備わり、自分の「感性」を自分の「楽器」で、具体的で正確に表現する方法が早く見つかるはずです。

チャレンジあるのみ!

おしまい




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